渡辺明竜王に羽生善治棋聖が挑戦する第30期竜王戦七番勝負第5局が12月4日、5日(月、火)、鹿児島県の指宿白水館で行われ、羽生善治棋聖が勝ちました。

これで対戦成績を4-1とした羽生棋聖は竜王に返り咲くとともに、通算7期の永世規定を満たし永世竜王の称号を獲得。

今年から新設された叡王戦以外の7大タイトルすべての永世位を獲得した羽生善治新竜王が「永世七冠」を達成しました。

永世七冠までの長い道のり

羽生新竜王はすでに、永世名人(9期)、永世王位(18期)、名誉王座(24期)、永世棋王(13期)、永世王将(12期)、永世棋聖(16期)※(カッコ内は獲得回数)と、6つのタイトルで永世称号を獲得しており、永世七冠まであと竜王1期のみとしていました。

2008年の第21期竜王戦では当時の渡辺明竜王に3連勝しながらその後4連敗し、惜しくも永世七冠の機会を逃しています。2010年にも渡辺竜王との七番勝負に挑みますが2-4で奪取ならず。将棋ファンの間でも、羽生永世七冠は長らく期待されてきたものでした。

通算タイトル獲得数

タイトル戦といえば羽生善治、というほど常に棋界のトップを走り続ける羽生新竜王の総獲得タイトル数は竜王位を奪取したことで通算99期となりました。

挑戦などタイトル戦の出場回数だけなら130回を超えています。
棋士人生の中で1期でも獲得すれば偉業とされるタイトルですが、現在47歳にして衰えを知らぬ新竜王が100期のタイトルを獲得するのも時間の問題といえそうです。

失冠からの復活

永世称号は主に引退後に名乗るものとされ、羽生新竜王の現在の敬称は「竜王、棋聖」の二冠となります。今年夏から秋にかけて王位、王座とタイトルを奪われましたが、羽生新竜王はこれで早くも複数タイトルに返り咲くことになります。

本日の竜王戦の模様は、感想戦も含めAbemaTVやニコニコ生放送でも、現在放送中です。

将棋関連の記事一覧

今泉四段の激動の半生、介護士からプロ棋士へ…プロ棋士までの長い道のり

毎日が最善手、村山聖の生きた日々から学ぶこと

リアル3月のライオン藤井聡太四段、史上最年少プロ棋士である前に

里見香奈女流五冠、女性初の四段プロ棋士を目指して

藤井聡太は最も四段になり難い制度で四段になった

藤井四段に勝った奨励会員が、やがてプロ棋士になる日

将棋ソフト不正疑惑で谷川浩司会長が辞任、三浦弘行九段が訴訟に出られない理由

若干14歳の将棋プロ棋士、藤井聡太四段から教わった人生の正解手

藤井四段フィーバーで将棋のルールと楽しさを知った!

藤井四段への過熱報道、AIと将棋と囲碁の優しい関係