連勝の快進撃を続けていた将棋棋士、藤井聡太四段が公式戦初黒星を喫してしばらく経ちました。
対局室にメディアが殺到する大フィーバーは一時の休息を迎え、再び将棋そのものを楽しむことが出来ると、ファンとしてはむしろホッとしているところです。
【碓井真史のコメント】藤井四段は素晴らしい。だが、大人は多くの才能ある子供を消費し潰してきた。天才少年も、配慮と支援を必要とする子供の一人だ。
▼ 藤井四段、「過熱報道」の裏https://t.co/Dd6GxxaPsS
— 碓井真史 @ 心理学「こころの散歩道」 (@usuimafumi) June 28, 2017
あと5分もすれば公式戦の対局が始まろうというのにカメラは連写の音を止めることも無く、取材陣は何の遠慮もなく棋士の表情をジロジロと覗き込みます。
極度の集中を必要とする対局が始まってさえ、両者が初手を指してもまだ室内に居座り、自主的に退出しようとするメディアは見当たりません。
もちろん、メディアは将棋界のスポンサーであり、彼らは仕事をしているわけですから現場の取材者を攻めることはできません。
指示を出す経営幹部側のマナーが問われているのではないでしょうか。
まして藤井くんはまだ14歳です。
新記録を打ち立てた藤井聡太四段が注文した「ぶたキムチうどん」は完売、対局室での押し合い、フラッシュの嵐… 「過熱報道」の裏で何があったのか https://t.co/SZx9BQFWU6 pic.twitter.com/KR38udNPjY
— 産経ニュース (@Sankei_news) June 27, 2017
AIを頂点とする棋界
藤井くんフィーバーとともに棋界で昨今話題のテーマといえば、人工知能(AI)によるコンピューター将棋でしょう。
AI将棋は、機械学習の採用により飛躍的な発展を遂げました。
つい数年前までは…(まだプロ棋士には及ばなかった)などと言われてきたAI将棋も、電王戦をはじめとするプロ棋士との真剣勝負の数々から「すでに人間を超えて久しい」と表す方が的確ではないかとさえ思えるほどです。
チェスの世界チャンピオンを超え、将棋の最高位である名人を超え、ついに囲碁の世界でもトッププロのイ・セドルに勝ち越すなど、AIは驚異的とも言える進歩を遂げています。
ソフトの強さはハード面の影響を大きく受けるものの、AI将棋は棋力のみにおいては人間を超えてしまいました。
良記事。
藤井四段が普段の研究に人工知能・AIを活用しているということでコンピュータ将棋も大変注目度が上がっています。藤井四段と羽生三冠のどちらが強いか、流行の人工知能に聞いてみました – qhapaq’s diary https://t.co/48eiNxuAri
— suimon (@floodgate_fan) July 1, 2017
超人的な学習能力
その強さを育成する決め手となるものが「機械学習」です。
たとえば、近年長きに渡りAI将棋の世界でトップの座に君臨してきたPonanzaは、自分同士で大量の対局をこなし学習していきます。
開発者が最善手を指導するのではなく、大量の棋譜をもとに自分で指し手を学習していくので、放っておいてもどんどん強くなります。
開発者でさえ、AIの指し手を見てなぜそれが最善手なのか理由は分からないと言います。
開発者さえ理解できない高度な部分で将棋AIは自主的な進歩を遂げているのです。
このままAIが自己学習して進化し続ければ、人間の生活さえ脅かす自分の意思をもった存在になるのかもしれません。
人間は他の分野でもAIを有効に活用するため、共生の道を確立していかなければならないでしょう。
AI将棋プログラム"ポナンザ"の開発者、山本一成さんの記事。
「人工知能は、黒魔術の影響が強くなっている」――“最強将棋ソフト”Ponanza開発者が語る https://t.co/SzQ0MfwwAx
>NHKスペシャル #人工知能が間違っていたら誰が責任を取るのか
— tweet🎹meme (@TweetMemeTokyo) June 25, 2017
AlphaoGoの躍進
AIの技術は将棋だけではなく囲碁にも及んでいます。
すでに「AlphaoGo」など、囲碁のトップ棋士に勝利を収めるソフトが出現しています。
あと10年かかると言われていたトッププロへの勝利に、ディープマインド社開発のAlphaoGoは機械学習、画像認識等の技術によってその期間を大幅に縮める形で到達しました。
人間が真剣に打てば1日3局が限界とされる囲碁の世界で、AlphaoGoは3万局打つとされています。
囲碁は、チェスや将棋より盤面のマス目が多く、単純に終局までのパターンだけでも圧倒的な数値にのぼります。
目的とするゴールが何であるかさえ認識させれば、AIは次々とハードルを超えてしまう勢いです。
史上初めて現役のプロ棋士に勝利したことで一躍有名になった将棋ソフト「Ponanza」の開発者である山本さんは、今では自分の思考の及ばないところでPonanzaは強くなり続けている、と語ります。
山本さん自身がアマ五段であり、プロには及ばないもののかなりの実力者です。
そんな開発者でも予想できない手を考え出す力をソフトは身につけてしまいました。
「いずれ人間は勝てなくなる、それが今年2017年」とドキュメンタリー形式のテレビ番組で山本さんは語りました。
昨期の電王戦で、Ponanzaは棋界の頂点とされる佐藤名人と対局し、2局ともに勝利しています。
藤井聡太四段(14)=棋界に突如現れた天才少年棋士
澤田真吾六段(25)=悪役を自認する静かなる刺客
佐々木勇気五段(24)=30連勝を阻止したジュネーブ生まれの最強イケメン棋士
加藤一二三九段(77)=藤井四段を優しく見守る伝説的長老
すみません、漫画化はまだですか? pic.twitter.com/9utzXKgsht
— まことぴ (@makotopic) July 3, 2017
一方棋界の若きエース、藤井四段の将棋は、「ソフトのような指し手」と呼ばれることがあります。
しかし、そのような傾向は若手棋士なら大半に当てはまることです。
現代では多くの棋士が将棋の研究に何らかのソフトを使っています。
それだけ、ソフトの実力が認められてきたということです。
AIの発展もそれに伴った将棋分野への応用も、私は楽しみにしています。
加えて「最強の棋士と実力拮抗したソフトがいつの時代にも存在すれば棋界は盛り上がる」と、将来の藤井聡太とAIとの、ライバル関係を今から楽しみにしています。
https://twitter.com/ponsa__ku/status/881472145989160961
https://cakes.mu/posts/15548
via:cakes
https://mainichi.jp/articles/20170411/k00/00e/040/175000d
via:毎日新聞
http://ascii.jp/elem/000/001/171/1171630/index-2.html
via:ASCII.jp
http://www.mbs.jp/jounetsu/2017/05_21.shtml
via:MBS
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