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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

プロ野球「リクエスト」覆った確率は約33%!!

「リクエスト」とは、微妙な判定で監督が審判にビデオ検証を要求すること。

今年からプロ野球のルールに加えられた「リクエスト」。きわどいタッチプレーだったり、打ったボールがスタンドギリギリに飛んでファウルかホームランか、分からなかったときなどに監督が審判にビデオ判定を要求できることです。

今年もペナントレースが終了しましたが、リクエストで覆った判定は約33%と以外と多かったのです。

合計494回も行われたリクエスト

今年もペナントレースで、監督が審判にリクエストを要求した回数は494回もありました。その約3割は判定が覆ったのです。

1番多かった判定はベースを踏んだか? の判定

その494回もあったリクエストのなかで、多かった要求はベースに走者の足が先に早く付いたのか、ファーストの選手のグラブにボールが先に入ったのが早かったのか、の検証でした。

ベース付近には土が撒かれており、選手がスライディングすると土ぼこりで見えづらくなって、選手も審判も目視では分からないこともあります。
でも審判は必ず、アウトかセーフかを判定しなければなりません。そこで、アウトでもセーフであっても、両チームの監督が判定に納得いかずにリクエストを要求するのです。

クライマックスシリーズ「西武−ソフトバンク」の試合で

最近の試合で印象に残ったリクエストのシーンは、パ・リーグクライマックスシリーズ、ファイナルステージ第5戦「西武−ソフトバンク」の試合です。

西武の秋山選手が2塁へ盗塁をしましたが、審判の判定はアウトでした。これには秋山選手も西武側も納得いかず、審判にリクエストを要求しました。

10分もビデオ判定に時間がかかり、結果はアウト

このリクエストは結構な時間がかかりました。メットライフドームのオーロラビジョンには審判が観ているビデオをが流れており、選手や観客も一緒にその判定を観れることができるのです。

僕もテレビから観ていましたが、完全にセーフに見えました。西武ファンから「セーフだ!」と確信できたからでしょう、歓声が大きくなりました。ですが、なかなか審判団が姿を見せません。球場内の雰囲気も感じが変わってきたかのようにも見えました。

約10分ほどかかり、やっと責任審判が出てきて「アウト」の判定。これには秋山選手も呆然…、西武ファンから大ブーイングが飛び、騒然となりました。

審判員によると、「確証できなかった」とコメントを発表しており、西武側は本当に納得いかなかったでしょう。
秋山選手は「僕が遅かったから…」と、チームの責任を背負うようなコメントを話していました。

テレビで観てもセーフに見えた

このシーンは、その日のプロ野球ニュースでたくさん紹介されました。僕も改めてそのシーンを観て「やっぱりセーフだよなぁ…」と思うぐらい、秋山選手の足が2塁ベースを踏むのが早かったように見えました。

結局この試合は、「西武 5−6 ソフトバンク」というスコアでペナントレース1位の西武が敗退し、2位ソフトバンクが日本シリーズへ進出しました。もしこの判定でセーフだったら、試合の流れがひょっとしたら変わっていたかもしれません。これは明らかに誤審だとほとんどの方が思っています。

誤審33%は多すぎる…

プロ野球の審判を務めるとなると、たった1つのプレイで選手の成績や今後の野球人生が変わります。誤審でアウトにされて激怒したり、審判を睨みつける選手の気持ちも分かる気がします。

でも一言文句を言えば退場にされてしまうし、審判に手を出せば出場停止にもされてしまう可能性もあります。なので、審判員の方々はチームや選手に納得のいくような判定や説明をしなければなりません。

もうちょっとビデオを増やす、審判員を増やす、ベースに小さなカメラを付ける、となんでもいいです。無理かもしれないことでも色々と議題に上げてもらい、審判団の会議という話し合いの場をたくさん作ってもらって、来年のプロ野球の誤審率を下げられるようにしてほしいです。

そして10分ものビデオ判定は長すぎます! せっかく球場で一生懸命応援しているファンの方々にも失礼です。「プロ野球を観て本当に楽しかった!」「さすが審判!ナイスジャッジ!」と言ってもらえる、そんな来年のシーズンにしてほしいです。

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