キスミント販売終了、想像以上に進んでいるガム離れ
「若者の〜離れ」という言葉をよく耳にします。代表的なところで「ビール離れ」「車離れ」など。その中でも個人的に気になったのが、1987年に発売したグリコの定番ガム「キスミント販売終了」の原因とうわさされる「ガム離れ」です。でも、ガム需要が減ったのは、若い世代だけが原因なのでしょうか? ところで皆さん、最近ガムは噛みましたか? 最後にガムを食べたのはいつですか?
ざっくり
グリコの定番ガム、キスミントが販売終了
「キスミント」販売終了へ…若者中心にガム離れ|BIGLOBEニュース https://t.co/Mj26e4WAVo pic.twitter.com/1K5awsPCk7
— BIGLOBEニュース (@shunkannews) 2018年10月4日
グリコ定番ガムとして親しまれてきた「キスミント」。
残念ながら既に生産終了しており、現在の在庫がなくなり次第、販売終了予定とのこと。販売終了の原因として、ピーク時に1881億円を記録した売上も、現在では約半分の1005億円にまで落ち込んだことが挙げられています。
ガム全体の売上が減っている現状
この減少傾向は、キスミントに限った話でもないようです。全日本菓子協会よると、2001年以降のお菓子全体の売上を見たところ、ガム全体の売上は、この10年で4割も下がっています。つまり、みんなガムを食べなくなったのです。
そう言えば、2016年にひっそりと販売が終わってしまった「バブリシャス」。個人的にもかなりお気に入りだったガムで、当時そのニュースを見て寂しい気持ちになったのが記憶に新しいのですが、既にあの頃からガムの需要がかなり落ちていたのでしょう。
何故ガムを食べなくなってしまったのか?
では、何故ガムの需要がここまで減ってしまったのでしょう? 安易に「若者の〜離れ」で片付けられている感がありますが、果たしてそれだけなのでしょうか?
そもそも食べるのが面倒くさい
「噛み続けて、味がなくなったら飲み込まずに吐き出して捨てる」という食べ方が面倒に思う人が多いようです。近年、骨が多いということから焼き魚や、皮や種付きの果物などの需要が減っているように、ガムもそうした食べ物特有の理由から、食べる機会が無くなってきたのではないでしょうか。
食べにくさの他に、ガムを噛むという行為にはその人の印象を悪くすることがあります。面接や大事な会議などで食べることは基本的にNGです。TPOを考えて食べないといけないので、そう言った意味でも面倒な食べ物かもしれません。
ガムが若者離れの要因って……ガム捨てるの面倒だし……正直なとこガムを食うなら別のもので満たせるようになっただけで……若者は悪くない
— 鈴鹿 美琴 (@suzuka3koto) 2018年10月4日
禁煙の風潮も原因か
最近、またタバコが値上がりしました。軽食をとるか、タバコを吸うかという次元まで値段が上がりました。今よりもタバコが安かった時代は、喫煙後の口臭対策としてガムが重宝されていましたが、近年の禁煙の風潮が、ガムを噛む機会を減らした要因の1つかもしれません。
タバコと同じようにガムも食べる人減った気がする
— ヨムコ (@yomuko_twitch) 2018年10月11日
「ガム=カッコイイ」というイメージ
個人的にガムから連想されるのは、
「ガムを噛みながら、ホームランをバッカスカ打つ助っ人外国人」
「ガムを噛みながら演奏するミュージシャン」
カッコよさを引き立てる要素という印象があります。
僕の好きなミュージシャンにもガムを噛みながら素晴らしい演奏をする人がいます。
デイヴ・グロール(Foo Fighters)
グラミー賞受賞経験もあるアメリカのロックバンド、Foo Fightersのヴォーカル、デイヴ・グロール。ガムを噛みながら歌う姿が非常に印象的です。彼が何故歌いながらガムを噛むようになったのかというと、ライブ中に叫んだりする際に吐き気を催すことがあったそうで、それを防ぐためや、噛んでる間にツバが出るのでそれでノドを潤すためにガムを噛みながらライブに臨んでいるそうです。
デニス・チェンバース
ジョン・マクラフリン、サンタナ、自身のバンドNiacin など、幅広い活躍で知られる現在ジャズ界を代表する名ドラマーの1人、デニス・チェンバース。彼もまた、ガムを噛みながらパワフルなドラムを披露する姿が非常に印象的です。彼がプレイ中にガムを噛んでいる明確な理由は分かりませんが、ドラマーの特性として、ガムを噛みながらプレイすることで緊張を和らげたり、呼吸を整えるなどの目的があるようです。彼がガムを噛むのもその為なのかもしれません。
「ガム=カッコイイ」というイメージはもう無い?
と言った感じで、個人的にガムと言えばこういうイメージがあるのですが、現在ではこういうイメージはあまりないように感じます。読者の方々で、ガムを噛んでいる姿が思い浮かぶ有名人などいますか?
現代のライフスタイルに入り込む隙間が無くなった
今回、ガムの需要が減ってきた原因をいろいろと考察してきましたが、総じて「現代のライフスタイルにガムが入り込む隙間が無くなった」ように感じます。手軽に食べられる美味しいお菓子も増え、喫煙需要が減り、ちょっと暇になればポケットにはガムより暇つぶしになるスマホがあります。そのような感じで、ガムの入り込む隙間が日常にありません。
個人的には、仕事がら、集中するためにガムを食べる機会は多いです。何よりガムが好きなので、無くなることはないと思いますが、もうちょっとガム需要が増えればと思います。
改めてロッテのフルーツ味の板ガム食べるとすごく美味しいと思うんですよねぇ。
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