「鹿児島を盛り上げる人」シリーズ第二弾。
今、鹿児島の雑貨屋がおもしろい!What店長 宮路 裕一郎氏を直撃取材(1)、(2)、(3)、(4)とお送りしました。
前回までのお話で、宮路さんの雑貨への熱き思いと仕事への「半端ねど!!」な思いが伝わってきました。
今回は、その雑貨愛が仕事にどう繋がっていくのか、ご紹介します!
ざっくり
1日の始まりはSNSの発信から
西郷どんグッズの開発など、新しいことに挑戦し続けている宮路さん。そもそも、その発想力は何処から生まれるのでしょう?
そう思っていたら、HIFUMIYO TIMESの代表が言いました。
「常に面白い物を探している視点なんですよね。」
「そうですねぇ。仕事についてはわりと流されてしまうタイプな部分もあるので、気づいたらここにいたという感じもあります。企画考案はたいがい休みの日にやっていたりします。」
ということは、結局お休みになっていないのでは!?思わず、宮路さんの体を心配してしまいますが…
真面目に資料を作るのではなく、誰もいない時にぼーっとテレビを眺めながら、ひたすら新しい商品について考え、それらをノートにメモするんだそうです。
「ワーク、ライフのバランスがないけど、仕事も遊びも一緒くらいな感じがちょうどいい気がして。真面目に机に向かうんじゃなくて、それぐらいが良いかなって。」
寝転びながらも考えているのは次の商品や企画だったりで、思いついたらすぐに取引先に電話をするそう。
常に雑貨のことを考え、アンテナを張っている宮路さん。
西郷どんの「半端ねど!!」Tシャツや「もす。」バッジなどの商品として販売されるまでの速さからも、ミヤジンガーZさんの雑貨に対する熱き思いを感じます。
以前より朝5時に起きたら西郷どん商店などのSNSチェックや運用準備を行なっているとの事。最近は更に早く目が覚めるようになったのだそう。「歳を取ったから」と笑いを織り交ぜるのも忘れません☆
ただ最近は「さぁ、殺しに行くか」と(笑)ゲームをする時間も増えつつあるためこちらに関してはちょっと規制モードなのだとか。
朝から物騒ですよ、宮路さん!
「ノートは飲み屋にも絶対、持って行く。」
取材中も宮路さんの携帯は、ひっきりなしに鳴っていました。
たとえ飲み会中でも、それは変わりません。
PTAの副会長もされている宮路さんは、その飲み会の最中でも商品企画の件で取引先から電話がくるそうで。「その時もワーッと落書きのように描いて写メを撮って送ったら、校長先生から『ホント仕事なのか遊びなのか分からんね、宮路さんは。』と言われてね。そんなもんですよ、僕の仕事は。」
テーブルには、そっと置かれた宮路さんのノート。その日も、もちろん持ち歩いていました。
クラフト紙の格好良くもシンプルなノートですが、この中には宮路さんの雑貨への愛と仕事のアイデアが詰まっています。
「もし、このノートを取られたりして、描けない状態にされたらキツいんじゃないですか?」
「その時は、あったものに描くから大丈夫ですよ」
たとえ、その場に書くものが無くても、どんな物でも筆記用具に変えてしまいそうです。
宮路さんにとって、仕事はまさにライフワーク!
いい意味で常に仕事とともに生活し、楽しみながらアウトプットをしていくこと。
宮路さんご自身やチョイスする雑貨が、どこか力の抜けている理由が分かりました。
ちなみに、宮路さんが使っているノート。Whatさんでも紹介されています。
アイデアが欲しかー!という方は、まずは形から入ってみるのもアリですよ☆
「もす。」バッジから学ぶ極意
この日の宮路さんの胸元には、第1弾でも登場した「もす。」バッジがキラリと輝いていました。
大河ドラマ「西郷どん」の、あるシーンで連呼され話題となった「もす」。
一時期、SNSでは「もす。」で溢れ返っていいました。
もちろん、その「もす。」フィーバーも決して逃さず、即 商品化してしまったのがミヤジンガーZさんの凄さ!
西郷どん商店に置かれる商品は、変なお土産とかにはしたくなくて、やっぱり雑貨の方をしたい。というのが、こだわりの一つ。
「この「もす。」バッジとか最悪ですよ。「もす。」って書いてあるだけで、お客さんからお金を取ってるんですから」
けれど、この「もす。」バッジ。今では西郷どん商店の看板商品になっています。
様々な配色で展開している「もす。」は、意外とどんなスタイルにもマッチするんですよね。お気に入りのカラーを見つけるのも楽しい!
西郷どん商店の店員さんの胸元にあった、ゴールドに黒の文字でどどん!と書かれた「もす。」バッジも格好良かったです☆
父の日には「父もす。」、「プレもす。」缶バッジも登場しました。
プレもす登場。
あなたが落としたのは金のもすですか?それとも銀のもすですか? pic.twitter.com/XqXGnpOG9v— 西郷どん商店 by What (@saigodonshoten) 2018年5月14日
「それで、ようお客さんが喜んでくれるからスゴイな、と思って。」
webマガジンの方とモスバーガーに「もす。」バッジをプレゼントに行ったけれど、西郷どんを観ていなかったそうで空回りした事もあったのだそう。
一緒に行った人から「宮路さん、全然バイブスが生まれてないじゃないですか!」と言われてね。と笑いながらおっしゃっていました。
商品がメディアに載れば、「持って行ったけどダメだった」ことが傷になっても、それはそれで美味しいんだとか。
たとえ失敗しても、それが後の話のタネになる。そうしてまた、新たな繋がりが生まれていく。仕事だけでなく、生きるうえでの極意を教えていただきました。
「僕自身は、テレビに出たりとか恥ずかしくてイヤなんですけど。汗もいっぱいかくし。でも、取材は100%受けます!」
今年50代に突入する宮路さん。どんな50代になりたいですか?
「それは、あんまり考えていないです。」
知人とのお酒の席でもその話題になったそうで、その時に「最近、おれたち良い感じだよね。」と話していたそう。
「周りが力をつけて助けてもらえるし、自分がやっていることを面白がってもらったり。鹿児島は優秀な若い人がどんどん出てきてるけど、しばらくはこのポジションは渡したくないよね。」
最後は悪い顔になったところに、闇ジンガーZさんが垣間見えました。
それを見たHIFUMIYO TIMES代表も「鹿児島のおもしろい物作りのポジションは渡せねぇ!50代w」と妙な連帯感が生まれていましたw
先輩方!まだまだ、ご教授お願いします!
「自分の作ったものを売る人はいっぱいいるし。俺の方がおもしろい!と思いながら、ただ、楽しく愉快に生きていけたらソレでいいですね。あとは、自分が作ったもので、みんなが喜んでくれたら。あんまり欲望はないかな。」
このような発想が、雑貨づくりのヒントに繋がっていくのでしょう。ミヤジンガーZさんの頭のなかを覗いてみたい!
雑貨愛から繋がる人との繋がり
「僕は全世代のミヤジンガーZを見ている」とHIFUMIYO TIMES代表は言います。
その中でも、初めて仕事先で会った時に宮路さんに言われた言葉はショックで覚えているそうです。その言葉が
「わいに(君に)雑貨の何が分かっとよ」
「生意気ですからね」と照れながら答えていましたが、その言葉からも宮路さんの雑貨愛を感じました。
若い頃から現在まで、一心に注いだ雑貨愛。
けれど愛情だけで成り立たないのが、商品開発の仕事です。
「1番思うのは、僕が思っていることを形にしてくれる人がいる。」
僕は絵を描けないし、西郷さんの手ぬぐいと言っても、こんな感じですよ。と、見せてくださったのは可愛いツンの絵。
(絵を描いている身としては正直、羨ましくなる適度なユルさの可愛い絵でした。このユルさ、欲しい!)
「なのに、ソレを手ぬぐいのデザイナーさんが、コチラが女子文具と言っただけでステキなモノのを出してくださる。
自分で下手な絵を描いても全然ダメで、絵や文章で表現したり形に起こしてくれる方たちがいてくださるから出来るんです。
多分、そういう人たちが集まって来てくださるのは、僕の人徳以外の何ものでもないのかな。」
笑って仰っていましたが、本当にそうですよ!雑貨愛ゆえの繋がりでしょう。
「まぁ、そんな感じでご縁があってですね。
あんまり、ご縁に感謝とか言いたくないですけど、周りの人が頑張っているお陰でいい思いをさせてもらっているな、と思います。」
いつまでも面白がってもらえて、なんかあった時は宮路さんのトコに行ってみるが!とか。また変なの作ってるよwとか言われる。
いるじゃないですか。クラスの片隅にアホな事ばかりやってるような子が。そういう50代になりたい。と、宮路さん。
「意外と真面目なんですよ。」
最終回は、雑貨から鹿児島まで掘り下げていきもす!
楽しそうに話してくださった宮路さんに、歳を重ねることの魅力を教えていただけました。
お話を聞いていて、宮路さんの元に人々が集まる理由が分かってきました。
自分の好きなモノの魅力を十分に理解して伝え、頼る時はキチンと相手を信頼して頼むこと。そんな方がいたら、自然と人は吸い寄せられていきます。
わたしも、その中に飛び込みたい!…と、心の中でフツフツ熱くなっていたのはココだけの話。
次回はとうとう最終回!
宮路さんの鹿児島への思い。Whatさんのおすすめ商品や、新商品についてもお伝えしもす!
ぜひ、読んでくいやんせ!
<所在地>
〒892-8602
鹿児島県鹿児島市金生町3-1
山形屋2号館5階 What
TEL:099-227-6095
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