2018.6.10:フリーペーパーVol.27発刊!

クローン病の怖い合併症「穿孔(せんこう)」とは?

腸管に穴が開く、緊急手術も必要で危険な状態のこと。

4月初旬に僕はクローン病の悪化と思われる腹痛で入院することになりました。採血結果の数字が以上に悪く、食欲不振や38度以上の高熱もあったので、主治医から入院を進められました。みんな「よくここまで耐えたね、大丈夫だったの?」と聞かれるぐらい酷い状態でした。

CT検査で腸管に穴が空いていた

入院翌日にCT検査を行い、そのまま夕食を食べている時でした。看護師さんが大急ぎで僕の食事を見て、電話で主治医に何かを伝えていました。

急に絶飲食に…。緊急手術の可能性も。

夕食を食べ終えたら、すぐに点滴と採血が始まり、絶飲食となったのです。
ここで僕は、
「検査結果が凄く悪かったんだろうな…」
と、うすうす感じはじめた頃に主治医が僕の病室にやってきて、
「どうね?お腹凄く痛くない?大丈夫?緊急手術の可能性がでてきたから」
と言ってきたのです。

「緊急手術」との言葉に呆然…。怖さで大泣きしてしまったのをよく覚えています。

穿孔という症状

お腹の左下がいつも痛かったので、ここの腸管に穴が空いていたとの診断を受けました。
これを「穿孔(せんこう)」と呼びます。
クローン病患者の合併症の1つであり、場合によっては緊急手術をするかもしれない怖い症状です。

緊急手術はなんとか回避。翌日から絶食生活。

先生たちの話し合いの結果「絶食」

主治医と外科の先生たちのカンファレンスによって、
「緊急手術は今のところ必要はない」
と決まり、翌日から絶食生活となりました。

抗生剤の点滴とIVH治療

強い抗生剤の点滴と朝と夜に1回、そして「IVH」という高カロリー輸液を補給する治療が始まりました。
「IVH」は首にある太い血管からカテーテルを心臓近くまで入れる高カロリー治療法で、潰瘍性大腸炎やクローン病患者の方が入院中にお腹を休めるときの治療法の1つです。

深い潰瘍で起こるクローン病の穿孔。腹膜炎にも注意!

クローン病は口から腸までの消化器官のあらゆる場所に深い潰瘍を作る難病です。

腹膜炎にも注意!!

穿孔ができると、そこの穴から内容物が漏れてしまうため、腹膜炎も起こしてしまい、命に関わるかもしれない怖い症状です。

絶食してお腹を休めること

緊急手術が必要な場合と、僕のケースのように緊急手術を必要としない場合があります。抗生剤の点滴、絶食でお腹に負担をかけないことが1番の治療法です。
これが今回の入院で治療が約2ヶ月ほどかかりました。CT検査を何回も受けて、完全に治ったわけではないですが症状が良い傾向に向かっているとのことで、なんとか手術をせずに退院することができました。

約20年クローン病と付き合っている僕ですが、今回の穿孔という合併症は命の危険もある怖い病気なのだということを改めて知りました。