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2024/11/10:フリーペーパーvol.104発刊!

『るろうに剣心』が連載再開!読者からは喜びと叱咤の声

2017年、「るろ剣」ファンが歓喜した『るろうに剣心・北海道編−』新連載。

しかし、開始直後に作者の書類送検によって休載になるという事態に。がっかりした読者も多かったはず。

ところが23日、集英社が『るろうに剣心・北海道編−』の7月号(6月4日発売)からの連載再開を発表。

読者の間では喜びの声と、困惑の声が。

『るろうに剣心』

『るろうに剣心−明治剣客浪漫譚』は、1994年から1999年にかけて集英社の「週間少年ジャンプ」誌上で連載された、作者・和月伸宏の漫画作品。シリーズ累計発行部数は6000万部以上を誇る人気作。

明治初期の日本を舞台に、かつて”伝説の人斬り”と謳われた主人公・緋村剣心が”逆刃刀”を手に様々な強敵たちと激闘を繰り広げる。迫力のある剣技と戦闘シーン、個性豊かな登場人物たち、歴史上の人物や史実も絡ませたオリジナルストーリーなどが人気を博し多くの読者に愛された。

アニメ化もされ、その人気は日本国内にとどまらず世界中に広まった。連載終了後も人気は根強く、2012年には実写映画化され、原作を知らなかった層の人気も得る。

キャラクターたちの放つド派手な技もカッコよく、子どもの頃は「練習すればできるかも!」と友達と真似をして遊んだものです。

単行本も全巻揃え、何度も読むほど好きだった私は、高校の日本史のテストでは幕末や明治時代に関する問題で助けられたことも。

作者、書類送検で連載休止に

2017年9月には『るろうに剣心・北海道編−』が、集英社のジャンプSQ.(ジャンプスクエア)で新連載され、「るろ剣」ファンは歓喜しました。しかし、同年11月に作者の和月伸宏氏が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の容疑で書類送検され、新連載開始から間もなく”休載”という事態に。

この事態に読者はがっかり。書類送検のニュースと休載発表後、「作品に罪はない」「禊を済ませたら再開があるのではないか」など再開への期待や、「失望した」「読者を裏切った責任は重くしっかり反省すべき」と落胆するなど、読者側の胸中は複雑なものでした。

単行本にあった意味深なコメント

実は単行本の作者コメントに、今だからこそ”特異な趣味”を連想させる意味深なコメントがあると話題に。

『るろうに剣心−明治剣客浪漫譚』の単行本18巻、巻頭の作者コメント

本当に、そこで踏みとどまってくれていれば・・・。

ファン待望の再開も、早期再開に賛否両論

今回、集英社が発表したコメントには「作者の和月氏が反省と悔悟の日々を送っていること」、「読者から多くの叱咤と激励の声が寄せられていたこと」に触れ、「そのような声に作品づくりを通して応えていくことも作家・出版社の責務であるという考えに至った」ことが綴られていました。

連載再開の発表後も「待ってました」「頑張ってください」などの喜ぶ声と、「早すぎるのでは?」「出版社は稼ぐことしか考えていない」など早期再開に疑問を感じる声と、やはり賛否がわかれることに。

作者の”性癖”や”趣向”から犯した罪であるがゆえに、約半年という時間の反省で本当に信頼を取り戻すことができるのか疑問が残るところです。犯した過ちは消えるものではなく、読者をはじめ関係者や周囲からの信頼を回復することは大変な道のりでしょう。

「るろ剣」ファンの一人として、連載再開は嬉しいニュースでしたが、思っていた以上に早い時期の再開に、手放しで心から喜べない複雑な感想を持ちました。

応援している読者の中には、”作品”と”作者”は切り離して考えている人も多く、作者が過ちを犯しても”愛されている作品”に対しては、その作品の再開を望むようです。

せっかく与えられた再出発のチャンス。作者は多くの読者からの叱咤と励ましの声を肝に銘じ、ファンの喜ぶ作品づくりに励んでほしいものです。

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