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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

「シエスタ」で仮眠、5分の休憩が支える5時間のパフォーマンス

もともとはスペインの習慣で、昼食後の休憩を指す「シエスタ」。
必ずしも「睡眠」を意味するわけではありません。

日本でもその存在が知られるようになり、主に昼食休憩に伴う短時間の仮眠として導入する企業も一部に現れています。

眠気を我慢してブラックコーヒーを飲むより、たった5分でも仮眠を取ってその後の数時間におよぶ仕事のパフォーマンスを上げた方がはるかに効率的だといえるでしょう。

眠気は、寝ることでしか解消されないのですから。

経費の節約

疲労や眠気を我慢して仕事を続けることにはいくつものデメリットがあります。当然ですがその時間の仕事はベストパフォーマンスではありませんし、ミスも増えます。

人間は睡眠中、眼球や脳など、日中の活動による疲労で破損した神経細胞を修復する機能を持ちます。睡眠中に破損した細胞を修復し、再び明瞭な頭脳で活動できるよう脳の修理をするのです。

濃いブラックコーヒーを飲んでも刺激の強いミントガムを噛んでも、破損した神経細胞がもとに戻ることはありません。

コーヒーやスナック類が置かれているオフィスも多いと思いますが、それらは軽いリフレッシュにとどまるだけです。

それらに多くの経費を掛け、眠気に襲われた状態で仕事してもらうより、社員には5分でも眠ってもらい、その後の数時間におよぶ仕事を頑張ってもらう方が、経営者にとっても得なのではないでしょうか?

仕事の効率

仕事には常に結果が求められます。
それはオフィスワークに限ったことではありません。

かつて、グレイシー柔術で日本人格闘家に連勝を続けたヒクソン・グレイシーは、試合前の控室で昼寝をすることもありました。

明晰な頭脳は格闘技の世界でも重要とされます。

一生懸命働く姿にはさまざまなものがあり、眠い目をこすりながら机に向かうのも頑張りの一種かもしれません。

しかし、目的は「結果」です。
短時間の睡眠でも脳細胞はずいぶんと活性化されます。

人間には体内時計というものがあり、昼食後しばらく経った午後2時ごろの活性は特に低下するのです。

社長が呼びかける

とはいえ、下っ端の従業員が堂々と昼寝というのは難しいものです。
なかにはシエスタが要らない、または早く仕事を完了してその時間分だけ早く終業したい、という社員もいるでしょう。

社長みずから、シエスタの取得を募ってみてはどうでしょう。業務時間を8時間と仮定するなら、その時間をどう使おうと結果的に同じ成果を挙げればいいのですから。

社長が認めていて、しかも自分で選べる、というのが理想的といえるでしょう。

5分の休憩を与えることで5時間の良質な労働力が買える、というととても打算的ですが、それで労使双方に都合が良いなら短時間仮眠を導入すべきでしょう。

見えない形で自主的に要領よくそういう休憩をとるのが上手い人もいるとは思いますが…

とはいえ、仮にお昼寝OKになっても、そのぶん仕事の成果に対してはより厳しい目が向けられることになるでしょう。

でも、そういった評価って自分の能力が純粋に反映された結果だし、その方が「潔くて良い」とは思いませんか?

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