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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

「ボッチャ」初体験その後、パラリンピックには出場できないけれど…

人生初のパラスポーツ「ボッチャ」体験記を書かせていただきましたが、

“『ボッチャ』初体験、パラリンピックを100倍楽しく見るために!”
https://1234times.jp/article_22137.html

今回はその第2弾です。

あの後、参加者でチームに別れ、ペア種目の実戦を体験しました。

コートのおおよその見取り図は以下を参照してください。

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その日の参加者で、トレーナーの職員を含め初めてボッチャをするのは私だけでした。

場所は鹿児島県障害者自立交流センター「ハートピアかごしま」内の普通の体育館。

テープで初めから区切られているコートは1面だけ、参加者が割りと多かったので100円ショップで売っているロープを臨時に体育館の床に貼り、2つ目のコートを作りました。

勝つためのボッチャ

ボッチャは、結構難しい競技です。
投げたボールを目標に近づけるのも難しいのですが、何より難しいのはエンドごとの得点の組み立て方です。

1試合のなかで、すべてのエンドを自分のチームが得点できるわけではありません。1試合を終えて1点でもリードしていれば勝ちなのですから、いかに失点を減らすか、いかに得点を増やすか、が大切な考え方です。

当たり前ですね。

ボッチャの戦略

例えば、相手チームの赤が先攻で第1投目がジャックボールにピタリと付けられたとします。後攻の青はここで焦って1つの赤ボールを弾き飛ばさなくてもいいのです。

思いっきり投げてもし外せば、自分の青ボールは遥か後ろに転がり、もはや得点にもならないしブロックに使うことのできないただのムダ球になってしまいます。

その後もムキになって力いっぱい外しまくり、自分のボールは無くなり、赤チームが残りボールで余裕で大量得点してしまいます。これは、初心者にありがちな大量失点のパターンです。

こういった場合、相手の球は無視して自分の球をジャックボール付近に置くよう投げます。2〜3個配置し、それでも1投目の赤が最も近いなら、

1.このエンドは負けることにし、その代わり失点1で切り抜ける
2.両チームの球が複数投げられ混雑してから、ジャックボールを弾き飛ばし味方ボールを得点に変える

などの戦略がいいでしょう。

もし自分がリードしているなら安全に1を採用し、このままなら試合に負けてしまう場合、2に挑戦します。

ボッチャの向こう側

ボッチャというスポーツができたことで、挑戦する楽しみを手に入れた障害者は大勢いらっしゃると思います。でもそれは、確かに競技の存在も有り難いことであるものの、本人が本来持っていた挑戦する勇気のおかげだと思います。

そしてその勇気は、障害を持つきっかけになった事故疾病を乗り越え、今までの人生で乗り切ってきた数々の経験から得たものです。

私たちが幸せに生きるために必要なことは環境に恵まれるとか財産で不自由がないということではなく

自分にできることを精一杯頑張る

ということではないでしょうか。

現状や過去に辛く悲しい出来事があったとしても、自分の心の引き出しに原因と結果を整理整頓したら、それらを忘れる必要はないけれど、今と未来のことを考えたいですね。

もし、オリンピックに出場したいなら、日本代表になるために一生懸命練習して結果を残し続けなければなりません。代表の座は、すべてのボッチャ競技者に用意されているわけではないからです。

一方、もともとパラリンピックに出場することを目標とはせず、自分なりのパラスポーツとの関係を持っている障害者もたくさんいます。

大事なことは、自分にとっての幸せの位置を自分で明確に理解していることです。

それさえできれば、人生の大方の選択肢は自分で考えて自分で決めることができるし、方向性に悩んでどうしていいか分からないことも無くなるでしょう。

自分の幸せの価値は自分が決めることです……ちょっと、重いですね。

ボッチャは楽しいです。暇があれば楽しみたいスポーツです。

もっと戦略的な攻撃と守備を学んで強くなりたいと思います。

そして、会場であるハートピアで行われる次のスポーツ教室(たぶん、フライングディスクにも参加したいと思っています。

via:Boccia bar

via:Boccia bar

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