「ゴールデンウィークだゴールデンウィークだ」と思いながらカレンダーにふと目をやると5月。5月と言えば、我々ヘヴィメタルファンとしてはわすれ5月2日はSlayer (スレイヤー)Jeff Hanneman(ジェフ・ハンネマン)が地獄へ帰還した日(命日)です。2011年当時、ライブツアー中に宿泊したホテルで毒蜘蛛に右腕を噛まれ壊死性筋膜炎(えしせいきんまくえん)を発症しツアーを離脱し治療に専念し完治するも、今度は予てからの問題だった肝臓がココに来て悪化が原因により、バンド復帰実現が叶わぬままこの世を去って行きました。今回は彼の命日が近いという事で、ヘヴィメタル界において非常に重要な人物の1人である彼の紹介をしていきます。

ジェフ・ハンネマンとは

1964年1月31日アメリカ カリフォルニア州オークランド生まれ。父がノルマンディー上陸作戦に、兄がベトナム戦争など身内に退役軍人が多いことから、第二次世界大戦を中心とした戦争に関することに興味を持ち、戦争映画鑑賞や戦車、戦闘機のプラモデルを兄弟で一緒に作ったりして幼少期を過ごしました。この環境や経験が後の彼の曲作りに大きな影響を与えることになります。そして1981年、メタル界屈指の名ギターコンビの相方となる、Kerry King(ケリー・キング:g)と出会いSLAYER を結成します。

SLAYER

1981年にジェフとケリーを中心にTom Araya(トム・アラヤ:vo/b)Dave Lombardo(デイヴ・ロンバード:dr)で結成されたSLAYERは、その過激でおどろおどろしい内容の歌詞やサウンドでMetallica、Megadeth、Anthrax と並ぶ「4大スラッシュメタル」称され、4バンドの中で最も過激な存在で以後登場するデスメタルやブラックメタルなどの、アンダーグラウンドなバンドへ絶大な影響を今なお与え続けています。そんなSLAYER は1983年に「Show No Mercy(ショー・ノー・マーシー)」でアルバムデビュー後、1986年に発表した3作目「Reigin In Blood(レイン・イン・ブラッド)」でメジャーデビューを果たしました。発売直前、そのあまりに過激な内容からアメリカ国内での配給先がなかなか見つからなかったという逸話もある作品ですが、以後このアルバムはヘヴィメタル史においての傑作アルバムのひとつとされ発売から31年(2017年現在)経ちますが今も多くのメタルファンから愛され続けてる1枚です。その後もその時代時代の音を巧みに取り込みながらも「どっからどう聴いてもSLAYERサウンド!」をジェフ死後、現在もそのスタイルを貫き続けながら活動中です。

ジェフ作曲のSLAYERの名曲集

ケリー曰く「SLAYERにパンク、ハードコア要素を持ち込んだのはジェフ」とのことでこのバンドにパンク・ハードコア的な荒々しさを持ち込み、楽曲面においてもSLAYERの代表曲の多くを手がけています。このことからも彼を失ったことは、バンドにおいてもヘヴィメタル史においても非常に悔やまれるのです。そんな彼が手がけてきた名曲の中から一部を紹介します。

Angel Of Death
名盤「Reign Of Blood」から今現在でも必ずライブでプレイされる代表曲のひとつです。「速さ、重さ、過激さ」を目一杯詰め込んで駆け抜ける約4分。30年以上経った今なお色褪せることなく私達メタルファンに衝撃を与え続けています。とにかくどこをとっても強烈すぎる名曲です。

Dead Skin Mask
通算5枚目となるアルバム「Season In The Abyss」からのミドルテンポ曲。こちらもライブでお馴染みの曲で、速さだけではなく、このようなおどろおどろしく遅重い楽曲もこのバンドの魅力で、それを象徴する1曲です。

State Of Mind

通算7作目のアルバム「Diabolus in Musica(邦題:悪魔のレクイエム)」からの1曲です。このアルバムの楽曲のほとんどがジェフ作曲のものばかりで、実験的要素も多く見られたアルバムです。その中でもこのアルバムを発表した98年当時の流行りだった、※ラップメタル等のグルーヴィなのメタルの音を取り込みながらもそれでも音を聴けばば一発SLAYERと分かるサウンドは健在の1曲。

※ラップ・メタル・・・90年台後半頃に登場したヘヴィメタルジャンルの1つ、グルーヴィなミドルテンポの楽曲乗せてヒップホップのラップ歌唱をと入れたスタイルの音楽です。代表的はRage Against The Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)、Limp Bizkit(リンプ・ビズキット)など。

Disciple
通算8作目のアルバム「God Hates Us All」のオープニングを飾る曲。それまでの悪魔主義等、彼らの代名詞だったテーマではなく、非常に現実社会に即したテーマで制作された作品で、個人的にこの曲の歌詞は非常に印象的でした。楽曲的にも安定のSLAYERサウンド健在でエンディングのミドルテンポのパートは思わず力が入ります。

まだまだこれ以外にも彼によって手がけられた名曲がたくさんあります。興味を持った方はぜひアルバムを手にしてみてください。私と同じ同士の方、改めて5月2日、SLAYERに浸りましょう。あれから早くも4年の月日が経ちました。年がら年中SLAYERを聴いてるせいか、時の流れの早さと未だに楽曲の速さにも驚くばかりです。改めてこうやって振り返って思うのはこれだけの名曲を世に放ち私を含め世界中のメタルファンを熱狂させ続けることが出来たのは、そもそもジェフ・ハンネマンという人は、そもそも人ではないのではないかと私は思っています。なので最初にも書きましたが「死んだ」のではなく「地獄に還った」だけなのではないかと思うようにしています。

最後にこちらの映像で終わりにします。映像は毎年恒例、ドイツで行われる世界最大のヘヴィメタルフェスティバル「Wachen Open Air」の2014年、SLAYER出演時の映像です。楽曲は上記でも紹介した「Angel Of Death」ですが、注目してもらいたいのは曲の開始と同時にステージ後方に浮かび上がる、彼が愛飲していたビール、ハイネケンビールのデザインを模した彼を追悼する巨大フラッグが現れた瞬間。これはいつ見ても切なくなってしまいます。改めて合掌・・・。

via:Wikipedia「ジェフ・ハンネマン」

ジェフ・ハンネマン – Wikipediaja.wikipedia.org

via:Wikipedia「スレイヤーの作品」

スレイヤー – Wikipediaja.wikipedia.org

via:スレイヤー「レイン・イン・ブラッド」ライナーノーツより

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