2018.6.10:フリーペーパーVol.27発刊!

あれから4年…追悼、ジェフ・ハンネマン(SLAYER)を聴く。

※この記事は2017年当時のモノです。

「ゴールデンウィークだゴールデンウィークだ」と思いながらカレンダーにふと目をやると5月。
5月は、私を含め多くのヘヴィメタルファンには忘れられない日があります。
5月2日はSlayer (スレイヤー)Jeff Hanneman(ジェフ・ハンネマン)の命日です。
2011年当時、ライブツアー中に宿泊したホテルで毒蜘蛛に右腕を噛まれ壊死性筋膜炎(えしせいきんまくえん)を発症し、ツアーを離脱し治療に専念し完治させて、バンドに復帰する予定でした。
しかし、肝不全によりバンド復帰実現が叶わぬままこの世を去って行きました。
今回は彼の命日が近いという事で、ヘヴィメタル界において非常に重要な人物の1人である彼の紹介をしていきます。

ジェフ・ハンネマンとは

1964年1月31日アメリカ カリフォルニア州オークランド生まれ。
父はノルマンディー上陸作戦、兄がベトナム戦争に参加した退役軍人が身内にいた事から、第二次世界大戦を中心とした戦争に関することに興味を持ちはじめ、戦争映画鑑賞や戦車、戦闘機のプラモデルを兄弟で一緒に作ったりして幼少期を過ごしました。
この環境や経験が後の彼の曲作りに大きな影響を与えることになります。
そして1981年、メタル界屈指の名ギターコンビの相方となる、Kerry King(ケリー・キング:g)と出会いSLAYER を結成します。

SLAYER

1981年にジェフとケリーを中心にTom Araya(トム・アラヤ:vo/b)Dave Lombardo(デイヴ・ロンバード:dr)で結成されたSLAYERは、その過激でおどろおどろしい内容の歌詞やサウンドでMetallica、Megadeth、Anthrax と並ぶ「4大スラッシュメタル」称されます。
4バンドの中で最も過激なサウンドと世界観を放っていた彼らは、以後登場するデスメタルやブラックメタルなどの、アンダーグラウンドシーンへ絶大な影響を与え続けています。

そんなSLAYER は、1983年に「Show No Mercy(ショー・ノー・マーシー)」でアルバムデビュー。
1986年に発表した3作目「Reigin In Blood(レイン・イン・ブラッド)」でメジャーデビューを果たします。
今作は発売直前に、そのあまりに過激な内容から、アメリカ国内での配給先がなかなか見つからなかったという逸話を持った作品でした。
発売から31年(2017年現在)経った今も、多くのメタルファンから愛され続けてる傑作アルバムです。

その後も、その時代の音を巧みに取り込みながら
「どっからどう切ってもSLAYERサウンド!」を貫き続けながら、バンドはジェフ死後も活動中です。

ジェフ作曲によるSLAYERの名曲

ジェフ・ハンネマンは、SLAYERの楽曲の中で数多くの名曲を残してきました。
また、ケリー・キング曰く「SLAYERにパンク、ハードコア要素を持ち込んだのはジェフ」だったそうです。
あの過激で荒々しいサウンドの源流は彼のおかげだったと言えるのではないでしょうか。
これらのことから分かるように、彼は、SLAYERにおいてもメタル界においても、非常に重要な存在の一人でした。

そんな彼が手がけてきた名曲の中から一部を紹介します。


Angel Of Death
名盤「Reign Of Blood」から、今なお必ずライブでプレイされる代表曲のひとつです。
「速さ、重さ、過激さ」を目一杯詰め込み、一気に駆け抜ける約4分間。
発表から30年以上が経ってもなお、多くのメタルファンから愛されている、かなり強烈な名曲です。


Dead Skin Mask
通算5枚目となるアルバム「Season In The Abyss
本作は当時の時点でのSLAYERの集大成的内容で速い曲から遅い曲までバランス良く散りばめられた傑作アルバムです。
その中からのミドルテンポな1曲。
こちらもライブではお馴染みので、遅く重い、おどろおどろしい楽曲も、このバンドの魅力のひとつです。


State Of Mind
通算7作目のアルバム「Diabolus in Musica(邦題:悪魔のレクイエム)」からの1曲です。
ジェフが殆どの作曲をしており、内容も実験的要素も多く取り入れた1枚でした。
その中から、今作を発表した1998年当時、主流だった※ラップメタル等のグルーヴィなサウンドを取り込んだ、少し異色な1曲ですが、らしさは健在です。

※ラップ・メタル・・・90年台後半頃に登場したヘヴィメタルジャンルの1つ。
ラップを取り入れたグルーヴィーなメタルです。
代表的バンドとして、Rage Against The Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)、Limp Bizkit(リンプ・ビズキット)など。


Disciple
通算8作目のアルバム「God Hates Us All
それまでの悪魔主義や、アンチクライストなどが、彼らの楽曲テーマの代名詞だったテーマでした。
しかし本作は、現実社会に即したテーマで制作された本作のオープニングを飾る曲です。
疾走するスラッシュメタルと「神は我々を憎んでいる」という内容の歌詞がとにかく強烈の一言。
エンディングのビートダウンのパートは思わず力が入ります。

まだまだこれ以外にも彼によって手がけられた名曲がたくさんあります。
少しでも興味を持った方は、是非アルバムを手にしてみてください。
私と同じくSLAYERや、ジェフ・ハンネマンが好きな方、改めて5月2日にSLAYERに浸りましょう。
飲める方は、ジェフ愛飲のハイネケンのビール片手に。

未だに私を含め、世界中のメタルファンを熱狂させ続ける楽曲を数多く残した彼は、そもそも人ではなかったんじゃないかと思ったりします。
ただ単にショックを誤魔化すためというのもありますが、いつも「死んだ」ではなく「地獄に還っただけ」と言い聞かせるようにしてます。

最後にこちらの映像で終わりにします。
毎年ドイツで行われる、世界最大のヘヴィメタル祭典「Wachen Open Air 2014」出演時の映像です。
楽曲は上記でも紹介した「Angel Of Death
注目すべきは、曲の開始と同時にステージ後方に登場する、ジェフ追悼の意が込められた巨大なフラッグ。
デザインは彼の愛飲だったハイネケンビールのラベルを模したモノです。

この映像はいつ観ても、いろいろこみ上げてくるものがあります。

via:Wikipedia「ジェフ・ハンネマン」

via:Wikipedia「スレイヤーの作品」

via:スレイヤー「レイン・イン・ブラッド」ライナーノーツより