発達障害サバイバルガイド実践レビュー|ゴミ箱戦略と片付け術のリアル効果
「目を離すとモノは逃げる。」そんな経験、ありませんか?
発達障害の私はまさにそのタイプ。机の上や床は“ブラックホール”。気づいたら書類もペンもお菓子も消えている(いや、散らかってるだけですが…笑)。
そんな私が手に取ったのが、借金玉さんの著書『発達障害サバイバルガイド』。
今回は本に紹介されている「ゴミ箱戦略」と「全部ボックス収納」を実際に試してみたリアルな体験をレビューします。
ざっくり
借金玉さんの『発達障害サバイバルガイド』とは?
『発達障害サバイバルガイド』は、ADHD当事者の借金玉さんが書いた実用書です。
「当事者だからこそわかる“できない”困りごと」に対して、生きていくためのコツを47個紹介しています。
生活環境・片付け・お金・在宅ワークなど、幅広いテーマを網羅しているので、日常の小さな悩みを抱えている人にも役立つ内容です。
私も「片付けの工夫」を実践してみたので、その体験をシェアします。
ゴミ箱戦略を試した実践レビュー|発達障害の片付け対策

机下にもゴミ箱を置いたら、作業中にゴミを放置しなくなった奇跡の位置。
まず試したのが「ゴミ箱戦略」。
ポイントは「ゴミ箱を複数置くこと」。借金玉さんは次のように書いています。
- ゴミ箱は3つ用意する
- 自分が最も過ごす場所の“手が届く範囲”に2つ置く
- 1つは予備にする
私はこれを応用して、以下の3つを配置しました。
- 45Lのフタ付きゴミ箱(机横)
- 100均の小さいゴミ箱(ベッド横・机の下)
結果は大成功!
これまでポイ捨てしていたゴミが自然となくなり、机の上が荒れにくくなりました。
「ゴミ箱=1つで十分」という思い込みを捨てたことが、私にとって大きな転換点でした。

ベッド横のゴミ箱は“怠け者の味方”。寝る前のお菓子袋もすぐポイ。
朝起きてすぐゴミが捨てられる。これ、地味に大事。
全部ボックス収納は合わなかった|ADHD当事者レビュー
一方で「全部ボックス収納」は私には合いませんでした。
これは1日に必要なものをすべて1つの箱に入れておき、毎朝のぞけばタスクを把握できるという方法です。
でも私は外出時に「荷物を分散させて持つ」タイプ。
リュックに書類やタオルなど安心グッズを、サブバッグに財布や定期券などよく使うものを。
そのため、1箱にまとめると「入っているのは確かだけど、どこにあるかわからない」状態に…。
結果的に「出すのが面倒」でストレスが増えてしまいました。
私の場合は「定位置管理」の方が合っているとわかったのが収穫でした。
汚部屋から卒業するための第一歩
この記事を読んでいるあなたは「散らかった部屋をどうにかしたい…」と思っているかもしれません。
難しく考えず、まずは100均のコンテナを1つ買ってみてください。
そしてゴミ以外のモノを一旦すべて放り込みましょう。
それを繰り返せば「汚部屋」からは必ず脱出できます。
ただし「整理整頓された部屋」が正解とは限りません。
ゴミが散乱して体調を崩すのは問題ですが、多少散らかっていても落ち着けるなら、それも“あなたらしい暮らし”です。
人生を変える『発達障害サバイバルガイド』
借金玉さんは本の中でこんな言葉を残しています。
「自分を変えるな。やり方を変えるんだ。」
「工夫は素晴らしいけれど、工夫があなたになってはいけない。」
片付けの方法は人によって合う・合わないがあります。
大事なのは「自分に合ったやり方を選び、自分らしく暮らすこと」。
『発達障害サバイバルガイド』は、その気づきを与えてくれる一冊です。
もし片付けに悩んでいるなら、まずは「ゴミ箱戦略」から試してみませんか?

“視界の外はブラックホール”を回避するための配置。
動かないで片付く仕組み。それが私のサバイバル収納。
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