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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」子どもを卒業する大人へ

最近、密かな話題となっているマンガをご存じでしょうか?それが、永田カビさんの『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』です。

タイトルの「さびしい」「レズ」「風俗」のインパクトある3拍子と、裸体の女性が描かれた表紙は、手に取るにはかなりの勇気が要ります。

けれど、じわじわと人気が広がり、この度開催される『SUGOI JAPAN Award 2017』のマンガ部門にもノミネートされたほど。

この話は元々、イラストや漫画作品を発表するコミュニティーサイト「Pixiv」に投稿されたものですが、あまりの反響の大きさに書籍化されました。かくいう自分も このサイトを利用しており、更新される度に読んでいました。

タイトルと表紙からすれば、いかがわしい本じゃないか?と思われがちですが、内容は全く違います。

とにかく重い。痛い。そして、時々ツキリとした共感を感じる話なのです。

大学中退後から鬱と摂食障害に苦しんだ作者は、居場所を求め職を探すがうまくいかず、自傷行為を繰り返して死ぬことを考えはじめる。しかし死ぬ前に自分の内面に極限まで向き合った彼女は、親の評価ばかり気にして自分を見失っていたことと心の根底にある寂しさの正体に気づき、誰かに抱きしめられたい欲求に駆られるようになる。その自己解放のためにとった行動はレズビアン風俗に行くことだった……。交際経験も性的経験もない28歳の女性が、自分の人生を取り戻すまでを赤裸々に綴った実録マンガ。

淡々とした文体と可愛い絵柄で描かれるのは、ただただ「生きたい」という思い。生きる覚悟を持つまでの自問自答を、このマンガでは描かれています。

こうして書くと、自分には無関係の事だ、と多くの人は思うかもしれません。けれど読んでみると、生きる上で見ないようにしてきた事。平気なフリをして通り過ぎていた事。を次々に炙り出してきます。

生きるために、大人になるために、自分は何をすべきか?』の答えを探す作者の不器用ながらも真っ直ぐな言葉は、痛いと思いつつも、読者自身にもズキズキと突き刺さるのです。

特に思春期に大きく躓いた方には、うなづく部分が多いのではないでしょうか。

誰にだって、必ずコンプレックスは持っています。ソレとどう上手く付き合っていくか。

何処まで他人に隠し、見せられるか。それが、生きていく上での1つの課題ではないでしょうか。

このマンガが多くの方の心に響くのは、そのコンプレックスを包み隠さず見せてくれた作者の勇気によるものだと思います。重く、痛いマンガだけど、少々の共感と同時に安心感も与えます。

現在悩みを抱えている方、大人を振る舞っている方 全てに読んでいただきたいマンガです。そうして、読み終えた後、きっとこう思うことでしょう。作者さんに幸あれ!

ちなみに、続編となる『一人交換日記』も近日発売されるので、興味を持った方は是非(uvu)

http://matogrosso.jp/privaterepo/01.html

via:MATODROSSO

http://sugoi-japan.jp

via:SUGOI JAPAN Award 2017

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