千葉市立作新小学校は、4年生の総合的な学習で「福祉」を軸にした学びを推進している。
その一環として11月9日、同校はウィルチェアーラグビー選手を招き、講話や同競技の体験を交えた授業を行った。
画像引用:教育新聞
当日は官野一彦、坂井泰司、羽賀理之、渡辺翔太の4選手が来校。
児童との交流のなかで、「障害があっても何でもできる」というメッセージを贈り、人生への励ましや心のバリアフリーについて語った。
競技用車いすはアルミを主材料とし、衝撃を吸収するよう作られている。
チタンが使用された特注品もあり、競技で付いた傷を目にした小学生たちは驚きの表情で車いすを見つめていた。
画像引用:朝日新聞デジタル
選手は競技を始めることになった経緯などを話し、その後、実際に車いすに乗ってぶつかり合いを実践して見せた。2選手が激しく正面衝突すると「バーン」という大きな音が響き、子どもたちからは大きな歓声が上がった。
その後、選手たちは子どもたちにも車いすに乗ってぶつかり合うよう提案。
子どもたちは「えー」と叫び声を上げながらも、興味津々で車いすに乗っていた。
衝突の音は大きくても車いすは頑丈で安全な構造となっており、正しく乗車すれば危険はない。
子どもたちはタックルを楽しんでいるようだった。
加えて、子どもたちとの自由な質問交流の場も設けられた。
児童の「これからやってみたい夢は」の問いに同選手は「サーフィン」と回答。児童が下半身が動かなくてもできるのかなと疑問を示す中で同選手は、「できないと思ったらできない。できると考えれば、いろいろな方法はあるんだよ」と、自分が同競技にたどり着いた経験を交えて指摘。児童の夢や将来を励ましていた。
選手はさらに、2020年東京パラリンピックでの夢も語った。
これまでのパラリンピック出場経験から「難しい目標ほど燃える。高い目標ほど多くの練習が必要だけれど、叶えた時の感動が大きい」と訴えた。加えて「ちやほやされたいという理由もある」と笑いを誘った。
選手は「下半身不随」などの障害があっても競技はできることを訴え、身体障害がある人への哀れみや偏見を見直す問いかけも試みた。
今回の授業は選手と児童の双方にとって、心のバリアを払拭する一つのきっかけになったはずだ。
https://www.kyobun.co.jp/news/20161110_05/
via:教育新聞
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