一年中半袖一枚で過ごすことにこだわりを持つ男子高校生は「トゥレット症候群、アスペルガー、ADHD」がブレンドされた発達障害の持ち主です。
彼の母親でフリーライターの千葉こころさんが、息子である彼との16年間をふりかえる記事を発表しています。
千葉さんは専門学校を卒業し、幼稚園への就職を機に結婚しました。
その数年後、23歳で男児を出産。その翌年には女児を出産し、年子の母になります。
そして息子2歳、娘1歳のときにシングルマザーへと転身します。
2児との生活を送る中で、千葉さんは男児に特徴的な傾向を発見しました。
まるで犬のように、鼻をモキュモキュと動かすしぐさです。
親の離婚の環境の変化が、チック症を含めて息子の症状のきっかけになったのではないかと千葉さんは考えました。
さらにその他にも、千葉さんは男児の特徴をいくつか発見しました。
■とにかく寝ない。お昼寝必須の年齢にもかかわらず、スタミナ切れで行き倒れるまで寝たがらない。連日寝かしつけに1時間以上を要し、ようやく寝たからと添い寝を離れると、わずかな振動や物音で目を覚ます。
■ミニカーや電車など、彼の所有物を棚に並べる順番が決まっていて、少し触っただけですぐに気づく。
■自分なりのルールがはっきりしている。例えば「ピンクは妹の色」だったらしく、ピンクの物はすべて妹のおもちゃ箱へ。哺乳瓶も妹が使っている姿をみた瞬間から一切咥えなくなり、渡すと妹の口へ差し込んで「哺乳瓶は赤ちゃんが使うモノ」と訴えたことも。まだ言葉もしゃべれない1歳児だったのに。
■興味がある物事には驚異の記憶力を発揮。恐竜、昆虫、電車は全種、ほぼ一度で特徴と名前を憶えました。階段上に設置したベビーゲートの複雑な開け方もすぐに覚え、購入直後に無用の長物となったことも……。
■何かに関心を持ったら、即行動。常に全力フル稼働している感じ。没頭しているあいだは何時間でも集中できる。
専門学校で知識を身につけていた千葉さんは、「もしや…」と思いましたが成長過程ということで、心づもりを残しながら見守ることにしました。
そんな千葉さんが息子の「発達障害」を確信し始めたのは、集団生活の始まる小学生のころでした。
■一度にたくさんの情報を処理しきれず、話が長いと理解できない。
■特定のひらがなは小学校中学年になっても鏡文字。
■一日の出来事を事細かく話し、要点をまとめられない。
■遠足が雨で延期など、楽しみにしていた予定が狂うと泣いて怒ってもう大変。
小学校4年生にもなると、徐々に周囲の児童との衝突も生まれてきたようです。
本人も感情のコントロールに悩み始めました。
味覚・聴覚・触覚・嗅覚が超人的。
こだわりが強くチックの症状も場所や出方の変化を伴いながら続いていました。
自分一人での対処に限界を感じた千葉さんは、彼を連れて専門医の診断を仰ぎ、冒頭の診断名がくだされたということです。
発達障害にしても症状は千差万別です。
病気なのか性格にかんする問題なのか、そのボーダーラインも曖昧です。
お子さんやご自身に同様のモヤモヤを抱えている方の参考になればと、千葉さんは文章をまとめています。
http://blogos.com/article/195998/
via:BLOGOS
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