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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

文学フリマのレベルが高くなっている!

初のビックサイト開催の文学フリマ東京39

 

2024年、12月1日に遂に初のビックサイト開催の文学フリマ東京39が行われた。

私も初の文学フリマ東京に参加した。

九州から上京・前泊し、ついにこの日を迎えた。

この日まで約1年間、準備した。

泣いても笑っても文学フリマ東京39はこの日しかない。

朝の10時にホテルを出て会場となるビックサイトに向かったらたくさんの人が並んでいた。

恐るべし、文学フリマ、と思いながら列に並ぶと10分早く出店者の入場が始まり、ブースに並んで準備した。

12時から始まった文学フリマ東京39は予想外に人が多く、驚きの連続だった。

文学フリマ福岡の売り上げよりも少なかったものの、合計7冊売れ、推しの作家さんたちに挨拶できた。

文学フリマ東京39は1万4967人の来場者があり、過去最高を記録した。

今回、文学フリマ東京39に参加して思ったこと。

それは年々、文学フリマのレベルが上がっていることだった。

もはやプロじゃん! と思うような作品がたくさんある文学フリマ

超巨大なビックサイトで行われた文学フリマで多くの出店者の作品を見ながら思った。

10年前に文学フリマに行ったときはホッチキスで止められたような本が多く、正直に話せば作品の質も『ああ、アマチュアだね』と思うような作品が多かった(ように見えるだけだったかもしれない)が、今回の文学フリマは違った。

もはやプロじゃん! と思うような作品が一人だけでなく、多くの人が綺麗に製本され、その本の内容も書店に並んでいる本と変わらないような作品がたくさんあったのだ。

文学フリマ東京39に参加してあまりにもレベルが高くなり、私は自分が出した同人誌のレベルをメチャクチャ気にしてしまった。

どれでも上手い、いやいや、プロなのでは……、と思うような出店者の熱量に圧倒され、たじろいだ。

そんな3000ブースある中でも7冊売れたのだから感謝しかない。

どれくらい文学フリマの質が高いのか、ここでは私が買った本の中から紹介する。

純文学ユーチューバー、つかっちゃんのブックガイド

ひふみよタイムズでも紹介した純文学ユーチューバー、つかっちゃんのブックガイドの同人誌。

これは文学フリマ東京39において伝説を作った。

何と170冊売ったのだ。

たった5時間ほどしかない文学フリマの時間に170冊売るのがどれだけすごいか、私も売った身だからよく分かる。

つかっちゃんのブックガイドは過去3年間で読んだ1080冊の本の紹介が書かれている。

1080冊も紹介したブックガイドは普通の本でもなかなかないのでは。

とにかくすごい、とその一言に尽きる。

つかっちゃんのブックガイドは通販でも販売するようだから気になった方はぜひ。

耽美好きにはたまらないmauさんの画集

ひふみよタイムズでも紹介したmauさんの画集をやっと買えた。

3500円、購入した。

文学フリマ終了後、ホテルでmauさんの麗しき作風を堪能した。

美しい、美しい、綺麗。

ひふみよタイムズのスタッフにもmauさんを紹介したら同じような反応をしていた。

mauさんがもっと多くの読者に届いて売れる作家さんになれるよう、祈っている。

ファンタジーな画風の海嶌さんのイラスト集

海嶌さんの描くファンタジーなイラスト集は文学フリマにおいても絶大な人気を誇る。

『#文学フリマで買った本』で検索すると海嶌さんさんのイラスト集を買っている人は多い。

知り合いに文学フリマのすごさを紹介する際に海嶌さんさんのイラスト集を紹介しているが『これってアマチュア?』と同じように驚く人は多い。

オススメは南九州の灯台を巡った紀行文付きイラスト集だ。

新潮新人賞の最終候補になった栗山真太朗さんの書く小説

文学フリマの醍醐味で普段なら入手できないような公募型の文学賞の最終候補に残った作者の本を買えることだ。

中には長年文学フリマに出店していた作者が五大新人賞の最終候補に残ることもある。

文学フリマはそれだけレベルが高いのだ。

私が栗山さんを知ったのは今から数年前、文学フリマのWebカタログを調べていたら栗山さんの運営する少年憧憬社のブースを発見した。

ネットに上がっていた栗山さんの作品を見ていつか文学フリマ東京に参加したら買いたい、と思っていた。

そうしているうちに栗山さんが新潮新人賞の最終候補に残ったようで驚いた。

栗山さんが最終候補に残る前から栗山さんのアカウントをフォローしていたがまさかだった。

文学フリマはこんな出会いがあるから素敵だ。

東大生の浅間香織さんの書く硬派な小説

文学フリマには大学のブースが出店することがある。

中には東京大学や早稲田大学、慶応義塾大学、京都大学などの名門校の文芸部が出店することがある。

今回紹介する浅間さんも東大生でありながら小説を書く物書きだった。

浅間さんを知ったのはネットを散策していた20代の頃、Xで話題になっていたのでネットにアップされている浅間さんの小説を読んで驚いた。

さすが東大生だな! というまるで大江健三郎のような文体に痺れた。

若き大江健三郎も東大の文芸部の部誌に小説を載せていたところ、デビューに繋がったという経緯から浅間さんもこんなにネットでバズっているから第2の大江健三郎みたいになるのかな、と思った。

最後に 文学フリマは新たなステージに到達する

文学フリマの魅力はここだけでは書ききれないほどある。

文学フリマは全国各地の主要都市で行われており、1年を通して開催されている。

各地の文学フリマには特色があり、個性がある。

年々、勢いを増している文学フリマ、改めて特集してみた。

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