2026/8/10:フリーペーパーvol.125発刊!

新川帆立『ひまわり』は当事者小説の新たな金字塔である!

新川帆立さん自身はADHDの当事者

 

新川帆立さんの著書『ひまわり』は事故で麻痺になった女性が一念発起し、苦難を乗り越え、弁護士になるという障害者小説の新たな金字塔を打ち立てた当事者小説でもある。

作者の新川帆立さん自身、弁護士で東大卒であり、そして、ADHDの当事者でもある。

 

新川帆立さんのイメージであまりにも華麗な略歴を持ち、平たく言えば、エリートの女性というイメージが先行してしまうが、新川帆立さん自身、ADHDの当事者だとカミングアウトされている。

ADHDの当事者でもある新川帆立さんは『ひまわり』で障害者当事者が障害者になるといかに社会から抜け落ち、障害があるだけでいかに不利になるか、その不遇な境遇をはねのけるような思想を描いている。

発達障害を始めとして一人の人間に何かしら障害があるというと社会は『劣っている』というオブラートなレッテルを貼りがちだ。

それは東大卒で弁護士という華麗な経歴を持つ新川帆立さんも無縁ではなかった。

東大と発達障害の関係

 

SNSを開けば、発達障害を始めとする障害へのヘイトスピーチは雨後の筍のように発生し、東大に在籍する発達障害の当事者に対しても『所詮障害だろう』という冷笑的なコメントは私も何度も目撃した。

その人自身が東大を卒業しているならば、そのコメントも一理あるかもしれないが、あの天下の東大に対して冷笑的にしか言えないその浅はかさについて私は東大に入学できただけでも障害の有無は関係ないのに、と逆に憐れみをもってしまう。

発達障害に対して特に仕事ができない、コミュ力がない、と一方的にレッテルを貼り、貶める投稿は枚挙に暇がないが、新川帆立さんは本当に非の打ち所がない才能あふれる女性である。

むしろ、あまりにもキャリアが完璧すぎる女性としてハイスペック女子として名前が上がるほどだ。

ネットの世論は発達障害イコール社会的負け組というレッテルが多すぎるがこれは少し違う実態がある。

私は2023年、東大のギフテッド創成寄付講座に参加して東大へ行ったことがある。

そこでは東大内の実態を教えてもらい、学生の結構な人数の方が当事者だと知った。

特に理科Ⅲ類の学生は3分の2は何かしらの発達障害を抱えているケースが多いとのこと。

東大にいるような発達障害者を別名、2Eギフテッドともいうが、その多さに私は安堵した。

彼らがみな東大を卒業後、全く仕事をしていないというケースのほうが少数派なのでは。

何だか言って東大に受かるほどの逸材なのだ。

たとえ、発達障害があっても社会には貢献できるのではないか。

ひまわりの映画化を求む!

 

この『ひまわり』がもし映像化したらどうなるのか、考察してみた。

映画化もいいがドラマ化も素晴らしいだろう。

24時間テレビのドラマでも最適そうだし、日曜劇場でも合うだろう。

この『ひまわり』の主人公、ひまりはバリバリ働くビジネスマンだったにもかかわらず、事故で麻痺が残り、車いす生活を余儀なくされる。

最愛のレオや病棟での患者さんとの出会い、司法試験に向けての過酷な受験生活もはつらつとひまりは振舞っている。

司法試験と言えば私は2000年代にベストセラーになった『だからあなたも生き抜いて』の著者、大平光代さんを思い出した。

大平さんの過去も壮絶で中学時代にいじめで自殺未遂し、その後、非行に走り、極道の妻となり、恩師のおっちゃんとの出会いで心機一転し、勉強開始。司法試験に一発合格したという伝説の女性だ。

過酷な状況下から司法試験という難関に挑むのは両者とも似ている。

ひまわりが映画化されたら障害者を描いた作品以上に人間としてのヒューマニズムを鮮明に描いた作品として大きな話題になるに違いない。

私はひまわりの映像化を楽しみに待っている。

障害者小説×受験小説という組み合わせはマリアージュが起きて本当に面白い。

『ひまわり』の映像化を求む!

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