昨日、福岡市博多区のJR博多駅前できた道路陥没事故。ツイッターやネットニュースでは「空襲が起きたみたい」「陥没、怪獣でも出て来そうだ」「直感的にモスラの仕業だと思った」「コラじゃないの?」など、実況書き込みの投稿が相次いでいます。

幸い30mにもおよぶ陥没だったにもかかわらず、この事故による怪我人などは出ていないとのことで一安心。福岡にお住まいの方やお近くの方は引き続き十分お気をつけください。福岡市は現場の真下で行われている市地下鉄七隈(ななくま)線の延伸工事が原因と認めて謝罪していますが、復旧までどれくらいかかるのか…想像もつきません。

さて、「沈没」と聞いて若い世代ではない方(笑)は小松左京氏の小説「日本沈没」を思い出す方も多い事でしょう。その名の通り、日本が沈没するというSF小説です。漫画や映画にもなっています。

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画像引用:Amazon

地震による地殻変動で沈没が起きるという内容ですが、元々は「日本人が国を失い放浪の民族になったらどうなるのか」をテーマとしていたそうです。43年前に描かれた小説なのですが、その内容がまるで現代の日本を予感させるほどリアルな描写です。

――そして、この日はまた、世界の地震観測史上はじめて、「超広域震源地震」という、これまで知られたことのないタイプの地震が、西太平洋地域で記録された日でもあった。

例年なら――つい一年前までは、四月下旬からはじまる「ゴールデン・ウイーク」で連日、どこへ行っても、家族連れ、仲間連れの人出でにぎわうこの週も、今年は不安と恐怖で青ざめ、空腹と疲労と睡眠不足でやつれた顔の人たちが、持てるだけの荷物を持ち、嬰児を背おい、幼児の手を引いて、夜も昼も、延々と集結地点に向かって移動を続けていた。一般人の乗用車の使用は禁止され、小型船舶、鉄道、バス、トラック、それに一部の営業用タクシーだけが許可されて、昼夜二十四時間、居住区の集結点から、港と空港へ、ピストン輸送を行っていた。崩壊、破壊、あるいは土砂崩れが続く道路を確保するため、ブルドーザーが各地に配置されていた。

今回の博多駅の陥没事故により、リアルにこの「日本沈没」を意識した方も少なくないでしょう。記憶にも新しい熊本大震災など各地で小さな地震は続いています。

現実では、小説や映画をも上回る事が本当に起きかねません。「想定外」だらけの現実ですが、様々な専門家が地震や対策について語る中、過酷な現代で私たちにできることは専門的な知識よりも各々が「想像力」をめぐらせることなのかもしれません。

事実、博多駅前での道路陥没は多くの企業オフィスやサービス業が集積する都心部を直撃し、銀行システムにも障害が発生。取引き出来ないだけではなく、ガス漏れや通行止め、大混乱の停電の博多駅など多くの被害が出ているようです。

いつどこで何が起こるか、予期せぬことが起こりうるのが現実。「もしかするとこんな事が…」想像をめぐらせ生きる術が今を生きる私たちには必要なのかもしれません。

それにしても、福岡市長万歳。福岡市長である高島宗一郎氏は、自身のFacebookで最新情報を発信し、「穴にたまった水はなぜ抜かないのか?」「道路復旧までの手順は?」などにQ&A形式で答えています。

迅速な情報発信、素晴らしい対応。市民も強い信頼感をおぼえたことでしょう。

高島宗一郎 – 【続報】「安全」については土木などの関係する業界関係の皆さんに、市役所としても復旧にかかる全て…【続報】「安全」については土木などの関係する業界関係の皆さんに、市役所としても復旧にかかる全ての協力を行うので、最速での復旧に協力頂けるように改めてお願いしました。 「安心」については、私も技術面は詳しくないので、私から…www.facebook.com

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