国民病とも言われている糖尿病
皆さんが一度は耳にしたとこがある国民病とも言われる「糖尿病」。
糖尿病にかかると、疲れやすさや手の震え、両手足のしびれや目の失明、最悪の場合、手足の切断に繋がる病気です。
私は、子供の頃から甘いものが大好きで、スイーツや甘いドリンクを暴飲暴食していました。
暴飲暴食の末、今では糖尿病を患ってしまい、食事が満足に食べられず、自分でインスリン注射を打つ毎日。目もあまり見えなくなったりなど、人生が楽しめない体となってしまいました。
今回は、私が体験した糖尿病の恐ろしさについて紹介したいと思います。
恐ろしい糖尿病
糖尿病の最も怖いところは、手遅れになるまで目立った自覚症状が出ないところです。
私は、献血の生化学検査を受けた際、尿や血中の糖分の数値が悪かったのです。しかし、体は元気だったので数値の悪さを深刻には受けとりませんでした。それぐらい自分が糖尿病だという自覚症状がありませんでした。
そんなある日の朝、起きたら左目が真っ暗な状態に。
眼科の医師からは「網膜をやられています、糖尿病網膜症ですね。このまま治療しないと左は半年以内、右も2年以内に失明する」と宣告されました。この症状が現れるのは発症から20~30年かかるそうです。
眼科ではレーザーで網膜を眼球に焼き付ける療治をし、内科でⅡ型糖尿病の診断を受けました。
それから、自己血糖測定やインスリンの自己注射方法を習って、薬をもらって帰宅。
家に帰ってからは、夕食前に最初の注射をしました。
注射を始めてから半年くらい経ってから、血糖値が低下して安定し始めたのですが、自覚症状が出てくるようになりました。疲れやすさ、手の震え、両手足のしびれ、低血糖発作などです。時には、街中で低血糖で倒れることがあって救急車で何度も運ばれたこともあったものです。
食事制限
血糖値を抑えるために、朝食は食パン2枚にオレンジマーマレード、毎食生野菜のサラダ90g、肉か魚、白ごはん180gでした。これでも物足りなかったのに、食パン1枚に減らしてマーガリンにする始末。
昼食と夕食は、白ごはんをさらに半分の90gとなるので、当然、腹は空きます。肉や魚と豆腐か納豆をつけるなど、おかずの量を増やしたくらいでは足りません。おかずを増分しても、植物性タンパクが増えた分、高タンパク低カロリーになってパワーが出ないのです。その原因や血糖値を下げる薬も合わさって、朝起きると体がふらふらします。
肉や魚を増やしたらいいのでしょうが、豆腐や納豆に比べると満腹度は高いですからね。お米はやっぱりチカラの源です。おかずで腹はふくれますが、何か足りません。炭水化物を減らしすぎたのでしょうか?
インスリン注射の不便さ
注射そのものは痛くはないのですが、不便さがあります。
特に外出。外出時は、自己血糖測定器と注射セット・飲み薬をポーチに入れて持ち歩かないといけません。持ち歩くこと自体面倒だし、注射を打つ場所も考えないといけないのが辛いです。
昼ごはんは外食が多かったので、外出時は食前にトイレの個室で血糖値を測り、それから注射をします。家では誰も見ていないので打っていましたが、飲食店ではそうもいかず、人目を避けて注射をしていました。
そんな訳で、食事を伴う外出や旅行は控えるようになったり、注射がなくなった現在でも休日は引き籠るようになったのです。
「インスリンポンプ」という、自動で注射してくれるスグレモノがありますが、担当医師にそれを使いたいと相談しても、「今はまだ使うほどではない」と言われ、諦めました。
糖尿病が悪化した
症状が悪化した時がありました。
手の震えや足のしびれ、眼底出血があり、数値も、ヘモグロビンA1c9.0、空腹時血糖340、という悪い結果が出ました。先日の検査があまりにも悪く食事制限はなかったものの、医者からは「一応気をつけろ。このままじゃインスリン注射に逆戻りとなる」と言われました。
食事について特に指示されたわけではありませんが、その日からご飯を半分(一食90g)に減らし、毎食豆腐か納豆、海藻を加える自主的食事制限に入っています。
あとがき
私の場合、血糖値のコントロールがある程度うまくいき、インスリン注射から解放された時期がありました。
その時は、徒歩や自転車で桜島を1周して出発点に戻り、それから温泉に行ったり、自転車で鹿児島市からJR最南端の西大山駅まで走って指宿で温泉に行ったり、鹿屋から九州最南端の佐多岬まで大隅半島を縦断する「ツールドおおすみ」に出て帰りに温泉に寄ったりすることができました。
今となっては、その行動自体が考えられません。そんな元気はありませんし、走り切る自信もありません。また、道中で行き倒れたりすることを思うと怖いです。
このように糖尿病を患うと、生きるのに支障が出てきて、まともな生活が送れなくなってしまうので、みなさんがこのようにならないよう祈るばかりです。
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