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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

日本の四季が楽しめる!おすすめ日本の世界遺産-春夏編-

コロナ禍で気軽に旅行に行けないからこそ世界遺産にふれる

 

2020年からコロナ禍になって、自宅で過ごすことが多くなり「プチ旅行でもいいからどこか県外へ行きたいな」と思うことがしばしば。

そんな時、「世界遺産検定マイスターの勉強している!」と私が推しているクイズ集団「QuizKnock」のメンバーが生配信の勉強LIVEで言っていました。

聞き慣れない「世界遺産検定」そんな検定があるんだ!と思って、早速調べてみたところ「おぉ〜これは興味深い!」と思い必死に世界遺産を勉強し、初級である4級に合格!今年の冬には3級を受ける予定でいます。

そんな世界遺産の魅力にあれよあれよと取り憑かれてしまった私が、四季を感じれる日本のおすすめ世界遺産-春夏編-と題して日本の世界遺産2件を紹介します。

静岡県と山梨県に域する文化遺産「富士山」

富士山と桜。とても素敵で風情がありますね。桜の咲く季節に一度は行ってみたい富士山です。

富士山は、日本で一番高い山と言われており、標高3776m。連日、たくさんの登山客が富士山へ登っています。

そんな富士山は、2013年に文化遺産として登録されました。

「え?富士山は自然遺産ではないの?」そう思いましたよね?私も初めはなぜ自然遺産じゃないの?と疑問に思っていました。その疑問を今から払拭しましょう!

世界遺産登録は富士山ではない!?

富士山は度重なる火山噴火によって現在のような円錐形の美しい成層火山になりました。

もともと富士山は、火山噴火を繰り返し人々から恐れられる存在だったのです。

紀元前27年、噴火を繰り返す富士山に「噴火する富士山に怒る神」を重ね、富士神と恐れられていました。神の怒り(富士山噴火)を鎮めるために、富士山麓に富士神を祀ったことが富士山本宮浅間大社の始まりとされています。

西暦806年、坂上田村麻呂が山宮浅間神社の里宮として現在の地である大宮に社殿を創り、浅間大神を祀りました。

富士山は山そのものが神聖視され、遠くから拝む遥拝(ようはい)だけではなく、信仰を目的とした山に登る登拝(とうはい)も行われるようになりました。

江戸時代、集団で登拝する「富士講」(ふじこう)が広まり、庶民の間でも盛行しました。そこから富士山の山麓や神社などの巡礼路が造られ、富士五湖や湧水などの巡礼地への信仰が広がりました。

そんな富士講の広がりとともに、御師(おし)と呼ばれる人々が富士山巡礼の手配や、案内を行うようになりました。

富士山を題材にした詩吟や絵画など芸術の源泉も登録基準に

皆さんが知っているであろう日本最古の歌集「万葉集」や、浮世絵絵師・歌川広重の作品「東海道五十三次」や葛飾北斎の作品「富嶽三十六景」など、富士山を題材とした詩吟や、絵画など芸術の題材としても多く描かれています。

富士山が自然遺産ではない理由は、文明の証拠を示す遺産(富士講信仰)、出来事や伝統、宗教、芸術(芸術の題材として多く描かれている)に関する遺産だということだからです。

「富士山」という山単体での世界遺産登録ではなく、その周辺に点在する神社や湖などを介して崇拝する富士信仰の姿や、伝統などが文化遺産として登録されたのです。

青森県・秋田県にまたがる自然遺産「白神山地」

見ているだけで癒やされてしまう森林。夏の暑い時期に行ってみたら心も体も癒やされて涼しくなりそう。

ここは、青森県と秋田県にまたがる「白神山地」。1993年に自然遺産として登録されました。

250万年頃まで白神山地は、海の中にありました。その後地殻変動により、速い速度で海底の地層が持ち上がり、現在のような山地になったとされています。

白神山地では、世界最大級と言われているブナの原生林が残っています。日本には、イヌブナとシロブナの固有種が2種類ありますが、白神山地にはシロブナが生息しています。

ブナ林やヨーロッパや北アメリカなどに分布していましたが、氷河期には日本以外では減少しました。一方日本では氷河に襲われることはなく、ブナ林が残ったとされます。

白神山地に生息する絶滅危惧種たち

白神山地には、岩場に生える多年草と言われている、固有種アオモリマンテマなど約500種の植物などが生育しています。

また、特別天然記念種のニホンカモシカなど14種の哺乳類や、絶滅危惧種と言われているクマゲラや、イヌワシなど84種の鳥類も生育しています。

青秋林道の問題が日本の世界遺産の始まりになった

1970年末頃にブナ林を活用を目的とした青秋林道(せいしゅうりんどう)の建設計画され、全国の自然保護団体が住建設反対運動を実施。

地元住民の署名1024通、全国から1万3202通の署名が集まり、青秋林道の建設は中止になり、ブナの原生林は守られました。住民運動によって守られた出来事が日本の世界遺産条約締結に繋がったとされています。

世界遺産は国際的に守っていかなければならない

 

本来世界遺産というものは、普遍的で顕著な価値をもつ自然や文化財を、世界遺産条約に基づいて国際的に守っていくものです。

しかし近年では、観光客の増加とともに日本の世界遺産の環境悪化が問題視されています。

冒頭でも紹介した静岡県、山梨県にまたがる富士山。観光客や登山客の増加で富士山周辺の入山規制や景観保護などの対策を取っています。

また、環境問題の悪化で世界遺産リストから削除されることもあるのです。

日本の美しい世界遺産は私達日本人が守っていかなければなりません。そのためには、世界遺産周辺にゴミを捨てないなど観光客の方々にも気をつけてもらわないといけないことです。

ぜひ国内旅行に行く際は、日本の四季を楽しみながら、これが世界遺産か!とたくさんの人に世界遺産の魅力について感じて貰いたいです。次回は、日本の四季を楽しめる!おすすめ日本の世界遺産-秋冬編-をお送り致します。

 

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