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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

コロナ陽性になって体験したこと感じたこと

コロナ陽性になったというショック

『実はコロナ陽性になりまして…』といろんな人に報告するという申し訳無さであったり、気苦労というのはコロナ陽性者であれば誰もが辛い経験をされたかと思われます。うちの場合は、家族全員が陽性(娘は陰性だったが後日に発熱して、みなし陽性)となっています。

このショックの度合いというのは、自分が独り身であればともかく家族を介して関係者が多ければ多いほどショックの大きさが広がる感じで、改めて厄介なウィルスだと思いました。

症状と陽性と判明するまでの経緯

あくまで私の場合(個人差あり)まず胸部から不快感を感じました。それがだんだんと喉まで広がり、咳き込んでいきました。咳が激しくなると、次はとてつもない倦怠感で文字通り動けなくなりました。しばらくすると発熱39.7℃。私の平均体温は35℃と低めなので発熱との温度差に体がついていけない感じで、とにかく体がいつもと違う感覚が強烈でした。そして体の節々が痛くなり、これはコロナだと確信したのでPCR検査を受けました。

先に述べた通りですが、PCR検査の結果は父母は陽性で、2才の娘は陰性と判明しました。

医師が言うには、ご両親が陽性なのでどう努力しても娘もいずれ陽性になるだろうという診断により案の定、後日に娘が発熱したので電話でその旨を伝えるとみなし陽性と診断されました。ただ、娘自体は発熱したからといって具合が悪い様子もなくむしろ元気な様子でした。症状には個人差があるということを、家族を通じて身を持って体感しました。

繋がらない電話と一方的な通知メール

まず連絡を入れるべき保健所や厚生労働省のコロナ対応窓口などに電話を入れましたが、何度かけても不通。陽性判明から翌日にコロナ陽性者向けSMSが送信されたり陽性確認アプリ(翌月に停止と公式発表されたCOCOA)を促されたり。そして毎日【陽性者用健康観察Bフォーム】というのを送信しなければいけない旨を伝えられ、それを定時21時までに送信するようにという内容。

正直な話、症状が辛くてそれを行う余裕はなかったので、途中でやめました。症状だけならともかく、電話番号や生年月日とフルネームを毎回入力するということに無駄を感じたのもありました。そしてSMSが来てから3日後の午前10時頃にホテル療養の有無を確認する旨が来て、しかも返答期限は当日の14時迄。対応が遅く唐突なうえに急かしてくる内容に疑問やら怒りやらが芽生え、とにかく現状と行政の対応のズレを感じたのは間違いないです。

自宅療養10日間という期間

あらゆることが制限され家族全員が外出ができない状況というのは想像を絶するストレスフルな日々でした。特に夫婦が陽性、娘が陰性という状況は娘に対して夫婦が過敏でした。消毒はもちろん、娘が抱っこを求めてもしてやれない、家の中でもマスクして2〜3回取り替える、そしてピークは無味無臭という症状。この症状は娘になってほしくないという想いから互いに感情がエスカレートしていき、症状の悪化に伴っていろんな不満をお互いに言い合い、喧嘩が絶えず娘も自宅ばかりでストレスが溜まり、まさに地獄のような空間でした。そして娘が発熱し【みなし陽性】と診断されて、まず体調と様子を凝視しました。しかし元気なのを確認して安心したのか、そこから次第に夫婦とも心に余裕が少しずつもてて、心なしか症状も回復していって隔離期間終了日に【抗原検査キット】というのを売っている薬局を探して、そして検査して家族全員とも陰性、これにて社会復帰し、いつもの生活に戻りました。

コロナ陽性の隔離期間が終わってみて

振り返ってみると、そもそも私が極度の神経質なので『どこで感染した…あの時かもしれない…あそこかもしれない…』という感染した原因への疑心暗鬼が湧いてしまいました。だけど、実際に感染していて辛い症状がでている現実はもう変えられないという考えに至ると、やがては虚しさを感じました。

そしてなにより、家族で助け合うことを求められる試練の中で激しく感情的になったり猛省すべき点が多々あり、特に妻には頭がさがります。当然、万が一のことも覚悟したので家族にいろいろと託すべきことを託したり、もし家族の誰かを失ったらどうしよう…という、とても大きな絶望感に押し潰されそうにもなりました。あれだけ依存していたSNSも療養中は扱う気力がなくほとんど寝たきり状態でした。ただ、育児や家事など必要なことに最低限のエネルギーを確保しようという本能はありました。そして、終わってみれば【家族が無事に生きていること】への安堵感からか、コロナ発症前とは別人のような心模様になっている気がします。価値観が変わったというか、なんとも不思議な気分です。

苦難の中から、なにが必要か?なにが幸せか?を向かい合って考えられた機会であったのも間違いないです。もし身近に、もしくは自身が陽性と判明して辛いことがあれば、私たち家族のようなケースもあったことを知ってもらって何かの良き気づきになれば幸いです。

 

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