fbpx
2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

大量の水を飲まずにいられない「水中毒」だった2年前の入院仲間の話

水中毒

みなさんは「水中毒」をご存知だろうか?私は病気になってから、この病があることを知った。

私が最初に入院した2年前。横浜の病院の同じ病棟に、60歳後半のおじいちゃんのAさんがいた。私は入院生活中はやることがなく、暇だったため書き物がしたくて、とにかくペンが欲しかった。

そんな時、ちょうどそのAさんがワシのペンとおまえのコップ、トレードしようや」と言ってきたので、私はコップとそのAさんのペンを交換した。

次の日の朝食の際、Aさんは以前から使っていたコップと交換したコップの2つを使っていた。

私はその時は特に気にせず朝食を食べていたら、急に看護師に呼び出された

「Aさんは水中毒っていう水を飲みすぎる病気だから、Aさんにペンを返して、交換はなしにしてくれない?」そう言われ、私は了承した。


その夜、Aさんに「おいしい水の飲み場、教えてあげるよ」と言われ、浴室の入口近くの水道へ案内された。コップに水を注ぎ、「遠慮せず、どんどん飲め」と言われ俺は2杯飲み干した。

その時Aさんは、5杯飲んだのを覚えている。今思えば異常だったと思う

次の日、そのAさんは隔離室に入れられた。

そんな「水中毒」。調べてみると命の危険もある恐ろしい病だった。

統合失調症を中心とした精神疾患発症後,5-10年経過した慢性期にみられることが多い病態。

人体のほとんどは水分で構成されているので、「水を大量に飲んでも、死に至ることはない」と医学の素人は考えてしまいがちだ。しかし、人体の血液、体液は、微妙なバランスを保ちながら、生命体としての機能を保持している。

 たとえば、7リットルもの水が一気に体内に急に入ってきたらどうなるか—-。もちろん、正常な人間が持つ水分排出能力を超えてしまう。腎臓は水分を体外に排出する役割を担っているが、7リットルの水を摂取すると、その排出能力をゆうに超え、水分は胃を通じて体内に吸収され、血液や体液に浸透していく。そして、細胞が水によって肥大し、機能不全に陥っていく。大量の水の摂取によって、人体のあらゆる場所で細胞が正常に働かなくなってしまうのだ。

 あるハードボイルド小説で、水攻めによる拷問の場面を読んだことがある。主人公は屈強なヤクザから情報をとるために、口に水道のホースを咥えさせて大量に水を飲ませていく。意識が混濁する中でヤクザは重要情報を話す、という展開だ。

 この場面を読んだとき、あまり迫力のあるシーンだとは思わなかった。しかし、水中毒についての知識を踏まえてからこのシーンを振り返ると、死に直結する拷問であることが分かる。

https://twitter.com/giinkaikan7/status/781112533520232448

ちなみに私が入院していた精神科病棟では、水分摂取を体重計測で管理していた。

入院時に,血液検査を指標にベース体重を設定し, ベース体重から4-5%増加した状態(血清ナトリウム値が10m Eq/L以上低下)をリミット体重としています。

 安全に水を飲める量というのは個人差が大きいため,一律に体重で制限するのは必ずしも最善ではありません。ですからリミットといっても「上限」ではなく,あくまで患者さんにとっての「目標」を意味するものとしています。

 ベースとリミットを定めた後は,毎日の体重測定で増減の幅やパターンを見ていきますが,リミットぎりぎりになったから注意する,ではなくて,リミット以内に収めたことをほめてあげる,認めてあげるほうが患者さんもやる気になります。もし少し超えてしまっても,水中毒につながるような身体症状が表れていなければ,まずは「リミットが厳しすぎなかったか」ということを考えてみる。そして,患者さんを励ましつつ改善をめざすという姿勢が大切だと思います。

https://twitter.com/1401051/status/780772992791916548

モデルや女優さんは、よくメディアで「1日に2リットル水を飲んでいます」なんて話したり、体には水分は不可欠とはいえ、適正な水分摂取量とはどれくらいなのでしょうか?

厚生労働省では、「健康のために水を飲もう講座のなか」で、成人は一日に2.5リットル必要だと言っています。もちろん、運動をしている方や、温熱環境の職場の方、暑い季節など、通常より発汗量が多い場合は、もっと水分をとる必要があります。

そして、なぜ、2.5リットル必要かといいますと、人間は 水分が尿や便で1.6リットル、呼吸や汗で0.9リットル毎日失われているからです

2.5リットルといえば、あの大きい2リットルのペットボトル1本と500ミリリットルのペットボトルが1本かーとおもうと、相当な量の水を飲まないといけないと思われた方もいると思います。

しかし、私たちは普通に生活しているだけで、食事中の水分(1リットル)や体内で水分がつくられている分(0.3リットル)が合計1.3リットル程度ありますので、意識して水を飲まなければならないぶんは、1.2リットルとなります。

みなさんは普段、1日にどれくらいの水を飲んでいますか?ふと思い返してみると、コーヒーやジュースなど味のついた水分ばかりを摂取している日もあるかもしれません。

アルコールはもちろんですが、ヒトには欠かせない「水」も、飲み過ぎにはご注意を。

もちろん、飲まなすぎるのも問題です。日々適度な水分補給を。

http://healthpress.jp/i/2015/06/post-1799_entry.html

via:HEALTH PRESS

https://welq.jp/2069

via:WELQ

via:医学書院

最新情報を購読しよう!

就労継続支援・就労移行支援事業者様へ

HIFUMIYO TIMESでは毎月フリーペーパー版を発行しており、各エリア版の加盟店を募集中です。福祉事業者に最適なブランディングと広報力をご提供します。詳しくはお問い合わせください。