皆さんは、「ディスレクシア」という言葉を聞いたことがあるだろうか。ディスレクシアとは、学習障害(LD)の一種。難読症、識字障害、読字障害といったいわゆる”読み書き障害“と呼ばれるものだ。

このディスレクシアを抱える有名人の中でも、ハリウッドスターであるトム・クルーズやキアヌ・リーブスなども自らがディスレクシアであることを明かしている。オーランド・ブルームも幼少期にディスレクシアで悩まされたが、聖書を朗読することにより現在では改善されつつあるという。

こういった俳優たちの場合、特に台本を読むという行為は大変だったのではないかと思う。トム・クルーズの場合、幼少期は「bとd、pとq」の区別ができず、行を飛ばすなどして教科書をうまく読むこともできなかったという。

俳優になってからは、映画の台本は録音したセリフを聞いて覚えるという方法で第一線で活躍しているのだ。

トムクルーズは台本が読めないので、アシスタントに台本を読ませ、録音したものを記憶してセリフを憶えているんだとか。
「僕は絶対に諦めない。そういう性質なんだ。強いて言うなら“諦めることを諦めた”ってことになるかな」

そんなディスクレシアを抱える人は何も海外の方や俳優ばかりではない。私たちと同様、ごく一般的な人もまた、ディスクレシアに悩む人が多いのだ。

ここでは、43歳で自身がディスレクシアであることを知った「toraさん」について紹介する。

toraさんの幼少期からの体験が「成人ディスレクシア toraの独り言」というブログに綴ってある。小学校からの学校での様子が目に見えるように描かれている。

ブログの読者の中には「素晴らしく心を打たれる内容だった」「泣きながら読んでました」という声も多く見られる。

toraさんは小学校入学前までは活発で、大人に可愛がれ、クラスの中のリーダー的存在だったという。

小学1年生の1学期終わりの頃になると、周りの子は ほとんど読み書きできるようになっていくが、自分だけ読み書きができず取り残されていく思いをする。

自分の名前はかろうじてさっと読めたが「文字を読んでいる」というよりは「この形が自分の名前」と覚えていた。

toraさんは小学2年生の頃、強烈な体験をした。

朝、授業前、自分には「規律・・礼・・着席!」の次があった。

「お~い!お前は後ろで立ってろ!!」本当に毎日そう言われていた。

今は笑い話だが、子どもの自分は深い傷ついていた。50前の今も、当時の男性教諭の声が耳にこびりついている。あざけるような、拒否するような声。

くやしかったし、悲しかったが、どこかで「仕方がない」とあきらめている自分もいた。

だって自分は「怠けていて文字も覚えられない問題児」だと、思い込まされていたから。

今では考えられないが、当時は昭和40年代。先生たちも子供に手を上げるのは当たり前の時代だったこともあるのか、まだ世の中にディスレクシアが認知されていなかったのも原因かもしれない。

40年以上、ずっと「隠さなくてはいけない」と思っていた自分を、やっと隠さなくてもいいんだと思うようになった。

toraさんは、学生時代も社会に出てからも「書く場面」を何度となく隠してきたとのことだが、toraさんは自分の苦しさを知ってもらえたことがきっかけで、書けないことを隠さなくてもいいと思えるようになったという。

こう思うようになったきっかけとなる出来事をこう語っている。

今年になって仕事関係で銀行の人と話していたとき、融資についての書類をたくさん書かなければいけない場面があった。以前ならきっとパニックになっただろう。でも、オレはその時本当にごく自然に「すみません。オレ書かれへんのですよ。昔から文字が入らなくて、ディスレクシアって知ってはりますか?」と言った。

担当の方はあっさりと「ああ、知ってますよ。そうですか。それは御苦労されましたね」と頷いてくれた。そして、オレが書くべきことについて、下書きをしてくれたり丁寧に本当に丁寧に教えてくれて、一緒に書類を作ってくれた。

toraさんは初対面に人に、自分の苦しさを知ってもらえたことがとても驚きだったと語っている。

私は、双極性感情障害で誇大妄想がヒドいのだが、その変わった思考を私の母親も少しは理解してくれるようになったため、理解してもらえる嬉しさはわかる気がする。

もし現在、このディスクレシア(学習障害)の症状で悩んでいる成人の方や、その子供を持つ親御さんがいるなら、一人で抱え込まずに真正面からディスクレシアと向き合っているtoraさんの体験を読んでみてほしい。

成人 ディスレクシア toraの独り言sky.geocities.jp

via:成人ディスレクシア toraの独り言

ディスレクシア – Wikipediaja.wikipedia.org

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