元ワン・ダイレクションのゼイン・マリクが、今年10月に開催される予定であったライブをキャンセルした。理由は、以前から苦しめられていた不安障害の悪化だ。

プロモーターの「117 Live」のウェブサイト上で「ファンの皆さん、僕は過去3か月間、大々的なソロ・ライブをやるにあたって抱えていた極度の不安を乗り越えようと頑張ってきました。自分では前進していると感じますが、10月にドバイで予定されたショウを行うために十分な自信を持っていないと気づきました」と声明を発表した。

果たして、ここで言う不安障害とは、一体どのような病であるのだろうか。そもそも不安障害は、1つの大きなくくりである。

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画像引用:厚生労働省

以上のように、下位分類として、様々な症状があるのだ。しかし、これらは共通して極度な不安を訴え、日常生活に支障をきたしてしまう。

不安障害の主症状は不安です。不安とは漠然とした恐れの感情で、誰でも経験するものですが、はっきりした理由がないのに、あるいは理由があってもそれと不釣り合いに強く、または繰り返し起きたり、いつまでも続いたりするのが病的な不安です。

日常の中にある、ある程度の不安は、危機管理の観点から必要なものである。しかし不安障害による不安は、上記にあるように、病的な、極度の不安だ。もちろん「気の持ちよう」で解決する問題ではなく、今や研究が進む中で、不安障害の発症には脳機能の異常も関わっているのではないかと言われ始めている。

だからこそ、しっかりとした治療を受ける事が必要なのだ。

不安障害は、早期発見をすれば、薬物療法と精神療法の二本立てで、比較的治療をしていきやすい病だ。逆に、性格の問題だとか、考えすぎだなどといったその場しのぎの考えで目を逸らしたままでいると、治るはずのものも治りにくくなってしまう。

そう考えると、この記事で紹介しているゼインの対応は、最善の選択だと私は思う。確かに、がっかりしたファンも多いであろうが、何事も無理は禁物なのだ。

ちなみに、ゼイン・マリクはこのライブのキャンセルだけではなく、フェスの出演もキャンセルしている。彼はTwitterで、こう声明を出していた。

「サマーボールで、僕の公演を楽しみにしてくれた皆さんへ。

 家族や友人、それに何よりファンのみんなに会うために、昨夜イギリスに帰ってきました。

 だけど残念なことに、ここ何カ月にもわたって僕を苦しめてきた不安障害が悪化してしまいました。今回の大きなイベント目前に、これまでで一番つらい時期を過ごしています。

 本当にお詫びのしようがありません。だけど、ずっと待ってくれていたファンのみんなに、全てを正直に話したいと思います。今日がっかりさせた分を取り返すために、最善を尽くします。

 不安障害を経験したことがある人には、僕の状況がわかってもらえるんじゃないかと思います。だけどそうでない人にも、わかってもらえたら嬉しいです」

不安障害を抱えた生活はとても苦しいであろう。しかし、先にも書いたように、不安障害はきちんとした治療を受ければ改善していくものだ。

また彼が再び、元気な姿でステージに立ち、そのパフォーマンスが見られる日が来ることを心待ちにしている。

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via:CINEMACAFE.NET

via:厚生労働省

via:THE HUFFINGTON POST