リオパラリンピック閉会式と同時に、2020年の東京大会までの引き継ぎとしてフラッグハンドオーバーセレモニーが行われました。4年後の東京五輪・パラリンピックも、日本で暮らす障がいのある人々にとっての大きな転機となることでしょう。
義足モデルのGIMICOやダンサーの大前光市が登場し、車いすに乗ったダンサーやダウン症を患うダンサーとともに華やかなパフォーマンスを披露した。
前向きな変革を意味する「POSITIVE SWITCH(ポジティブ スイッチ)」をテーマに繰り広げられた2020年東京大会のパフォーマンスは必見。
か、かっこいい。今回の閉会式・引き継ぎ式にて「この義足の女の子は誰?!」と注目を集めたのが義足モデルのGIMICOさん。
画像引用:tokyo2020
今回の引き継ぎ式では、平成生まれの方にはあまり馴染みが少ないかもしれませんが、90年代にファッションアイコンとしても日本で一大ブームを起こしたピチカート・ファイヴ(PIZZICATO FIVE)の楽曲が使用されました。アレンジ版の「東京は夜の七時〜リオは朝の七時〜」がBGMに。クリエイティブチームには椎名林檎さんなどを交え、豪華演出の素晴らしい引き継ぎ式となりました!
え、リオパラリンピック閉会式でピチカートファイブの曲流したんだ
これは、東京五輪でも渋谷系音楽が活躍するのか!— よつゆ (@xyotsuyu) September 19, 2016
ちなみにそんなピチカート・ファイヴは、当時「渋谷系」という音楽ジャンルとして、フリッパーズギターやORIGINAL LOVE、スチャダラパーなどと共に日本のミュージックシーンを支えていました。おそらくご存じないであろうアンダー25の若い世代の方はiTunesストアへ(遠い目)。
画像引用:columbia.jp
そして今回注目された義足モデルであり、なんとブラジリアンワックス(脱毛)も経営するGIMICOさん。とにかくかわいい綺麗素敵!
写真家のレスリー・キーさんや蜷川実花さんの作品で目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
鱗のMVに続き、DIR EN GREYさんのライブツアーグッズのモデルをやらせていただきました。チェックしてみてください。 pic.twitter.com/fLBMknLItq
— GIMICO (@GIMICO_gds) February 6, 2016
世界的にも有名なヴィジュアル系バンドDir en greyさんのツアーグッズやPVにも出演しています。
その他、岡崎京子さんの原作漫画で、沢尻エリカさん主演の映画「ヘルタースケルター」の最後のシーンにも出演していたんだとか!(気づかなかった!)まさに、THE 蜷川実花ワールド。世界観を引き立てるGIMICOさん素敵です。
画像引用:ameblo
https://twitter.com/mocomina7/status/778014680660836352
中学二年生で骨肉腫、約七ヶ月の入院生活、生きるために右足切断を選び、抗がん剤で髪の毛も抜けて……って結構衝撃的なエピソードだと思うんですが、よく決断できたな、偉いな、今の自分だったらその選択できたかな、って違う人の事のように思います。
ほんとにかっこいいよな。強いよな。
gimicoさん尊敬する。
普通短所になるところを生かしてこんなに綺麗にカッコよくなれるなんて。
人は自分の気持ち次第で変われる気がする。 pic.twitter.com/mNIdtTdTGP— こちら現在使われておりません。 (@21Hoshi) August 30, 2016
彼女はアンダーグラウンド専門のキャスティング会社があることを知り、「ここなら私ウケるかも」という、彼女曰く”根拠のない自信”によって義足モデルという自らの道を切り開いたといいます。
スポーツってポジティブなイメージしかないし、笑顔が不可欠な感じですね。私は爽やかじゃないし笑顔少ないし、アンニュイさが売りなので(笑)。そこに私が加わったら違和感を感じると思います。“欠損BAR”の彼女たちにも最近お会いしましたが、私にはない素直さや可愛らしさ、癒やしや萌えを感じました。私って“欠損女子”の中ではかなりの劣等生だと思います(笑)。
ここ最近話題となっていた「感動ポルノ」にある「障がい者=感動」の法則を全く感じさせない彼女は、モデルとして何かを表現したいわけではないと語ります。そして自らを「欠損女子」としてアピールする彼女。
最初からメッセージ性はないんですよね。もしかして現代アートや、福祉系のメッセージを求められがちなのかもしれないのですけれど、ちょっと困るところですね。
写真をはじめ、ミュージックビデオや映画など様々なエッジの効いた作品に登場するGIMICOさん。個性的な世界観、何よりその自らの道を突き進み媚びない姿勢とその裏に見える儚さが魅力的です。
今回のリオパラリンピックで見せたパフォーマンスとGIMICOさんの活躍は、これからの未来にどのような影響を与えるのでしょう。きっと4年後の東京五輪では、義足・義手のモデルさんやアイドルをはじめ、自分のビジュアル的なアピールポイントを活かし活躍する人たちが増えていることでしょう。
I'm in Rio de Janeiro✌️ pic.twitter.com/3d7qrLyeuf
— GIMICO (@GIMICO_gds) September 14, 2016
2009年森美術館で行われた、この展覧会にGIMICOさんモデルの蜷川実花さん作品があったはず。本棚にあるはずの図録を探して確認➡︎ありました😊
AyaさんBambiさん、明日はGIMICOさんとご一緒ですか?楽しみです。 pic.twitter.com/GdLbpea3d6— ЯAR (@kingyo396) September 18, 2016
ポジティブスイッチ。近年注目されつつある「欠損女子BAR」で働く女の子たちのように、障がいは「かわいい・かっこいい」とファッションアイコンとして捉える若い世代も増えそうな気がします。
http://www.fashionsnap.com/news/2016-09-19/rio-to-tokyo-paralympic/
via:fashionsnap.com
http://getnews.jp/archives/1335918
via:ガジェット通信
http://wotopi.jp/archives/28686
via:wotopi
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