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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

どうする?全国的な発達障害児・療育の「専門医不足」

「大人のADHD」というキーワードがトレンド入りするなど、今や年齢問わず発達障害についての理解や配慮、雇用問題などに注目が集まっています。そんな中、現在全国的に発達障害児の専門医が不足しているという厳しい現状が報告されました。

高知県では、小児医療体制検討会議が高知県庁で開かれ、発達障害児の専門医不足、療育スタッフの連携や養成について話し合われました。

高知県の発表によると、初診を申し込んでから実際に診察を受けるまで、約1年待つとのこと。小児科と精神科の専門医が3人で、年間のべ1万1千人を診察します。

委員の保育園長は「待っている間の保護者の不安はすごく大きい」と指摘。これに対し高知県担当者は、高知県立療育福祉センター以外の診断可能な病院を保護者らに紹介している現在の取り組みをさらに徹底し、「不安な期間を少しでも短くする」とした。

数少ない医師だけでは迅速に患者を診察できないこと、医師が高知市内に集中し郡部は極めて少ないことなどから、臨床心理士、理学療法士、作業療法士らが連携して支援に当たるという案も出されました。

また発達障害児の療育に携わる小児科医が高知県中央部に偏在し、郡部は極めて少ない現状が論議となり、高知県西部の小児科医は「訓練は1人の患者さんに2時間かかる。それを医師が引き受けると、救急などもあって回らない」と現状を説明。別の委員からは「(各地域で)医師と臨床心理士、理学療法士、作業療法士らが連携した継続的な支援が大切」との意見も出た。

発達障害はさまざまな特徴により分類されますが、それらは「障害」や「病気」というより、「特性」と呼ぶべきものです。利き手の違いのようなものと考えればいいでしょう。

精神科の児童専門医が少ない日本では、発達障害を初期の統合失調症と誤診してしまうケースもあるといいます。保護者からの専門医不足に対する不満の声も増える中、専門家の増員はもちろんのこと、共生していく私たちが、多様性を持つ仲間の一人として受け入れていく体制が必要です。

発達障害には、知的な障害をともなうものと、知的な障害をともなわないものがあります。知的な障害をともなうケースも、成長とともに知能は発達していきます。知的な障害をともなわないケースで、社会の中で生きていくスキルと適切な支援が得られれば、社会人として独り立ちし、結婚することも可能ですよ。

子どもの社会性を伸ばし、個性や可能性を生かす社会の在りかたに目を向けなければなりません。高知県の取り組みはさらに続きます。

また郡部から高知市に通うケースもあることから、集団生活への適応訓練などを発達の特性に応じて行う「児童発達支援センター」(現在は安芸郡田野町など5カ所)を2019年度末までに13カ所まで増やすことを目指している。

発達障害は早期療育がとても大切だといいます。今は手さぐりの取り組みであっても、高知県が発達障害児療育の先進地域となる日は近いのではないでしょうか。

https://www.kochinews.co.jp/article/34923/

via:高知新聞

http://maternity-march.jp/ryouiku1122/

via:MARCH

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