ロービジョンとは視覚障害の一種で、メガネやコンタクトあるいはレーシックのような外科的処置によっても視力矯正が不可能な状態のことです。私も初めて聞きましたが、この「ロービジョン(弱視)」は皆さんもなる可能性を持っています。
ロービジョンは、全盲とは異なります。視覚的な評価として、健常視覚と全盲の間「グレーゾーン」とされているのだといいます。
いずれにせよ視覚障害の一種であることに違いはありません。
先天性のものもありますが、緑内障や糖尿病網膜症などによる後天性のものもあり、ロービジョンは誰にでも起こり得るものです。しかし一般的には、視覚障害のイメージが「健常視覚→全盲」でとどまっているため、その中間とも言えるさまざまな段階の視覚障害には理解が広がっていません。
小中学校での福祉の授業は、地域の障害者団体を通して声がかかるらしいので、ロービジョンの人が視覚障害者として呼ばれることはほぼないと思う。実際に子どもたちが町で出会う視覚障害者は盲導犬より白杖の人、そして全盲よりロービジョンの人が多いのだけど。
— kano (@kano47) September 12, 2016
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— 日本点字図書館(公式) (@nittento) September 10, 2016
そんなあまり知られていない「ロービジョン」を誰でも簡単に体験することができるGoogle Chromeの拡張機能があります。ブラウザに追加することで、ロービジョンの方が普段どのように見えているのかを体験できます。
Google Chromeの提供する『NoCoffee Vision Simulator』は、アドオンを追加することで簡単にロービジョンの人が見る視覚の状態を疑似体験することができます。
画像引用:目ディア
この画像では、「Blur (low acuity)」のスライダーを10、「Cloudiness (cataracts)」のスライダーを5に設定。「Blur」は低視力による“ぼやけ”をレベル毎に再現、「Cloudiness」は白内障による“くもり”をシミュレートすることができるといいます。
視界が全体的にぼんやりとし、大きな文字でもほとんど読み取ることができません…。私も実際に体験してみましたが、全体がボヤけて「何か書いてあるなぁ」程度にしか認知することができませんでした。
この拡張機能の中には、黄斑変性症・緑内障、網膜色素変性症・網膜剥離・半盲・糖尿病性網膜症・飛蚊症といった様々な症状を体験できるものもあります。
『ロービジョン』って聞いたことありますか?
視力が全く見えないわけではないけれど、日常生活において不自由さを感じている方のことをいいます。
昨日の体験授業では、不自由さを軽減できる道具があることを学びました♪ pic.twitter.com/H7emuMonc2— 日本医歯薬専門学校 (@ishiyaku) September 5, 2016
全盲でも使えるスマホはありますが、そもそも道交法で白杖の携帯を義務づけられている視覚障害者の大半はロービジョンなので、スマホはむしろ便利な補助機器です→視覚障害者のスマホ使用 https://t.co/41GlUdFKMb https://t.co/GWvhoExavw
— M・S (@emu3816) September 3, 2016
ロービジョンの方の中でも、見え方はそれぞれ。全体的にぼやけて見える人もいれば、物が二重に見えてしまうという人もいます。普段当たり前に行っている「スマホを操作する・キーボードを打つ」という行為はもちろん、日常生活の様々な場面で不便を感じている人もいいます。スマートフォンといったデバイスを補助具として活用する人も多いのです。
さまざまな症状のロービジョン、「見えにくさ」には大きな幅があります。発症の原因もさまざま。決して私たちと無関係ではありません。
全盲ではなくとも、「見えにくい」障害を抱えるロービジョン、みなさんはいかがでしたか?
http://eye-media.jp/entertainment/ロービジョンの視覚を疑似体験/
via:目ディア
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