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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

AED普及率は世界トップクラスも使用率の低い日本(2)

AEDの使用は怖くない!AEDに備わるサポート機能

日本はAED普及率が高いのに対し、その使用率は約4%ほど。未使用の理由には「ためらってしまう」「判断が難しい」などの意見が多いのですが、AEDには誰でも安全に使用できるよう考えられた機能がきちんと備わっているのです。正しく知ることで、AED使用に対する認識が変わるかも。

AEDを正しく知る

胸骨圧迫などの心臓マッサージをするにも、正しい方法を学んでいなければ正しい処置を行えません。講習を受けていても自信がなかったり、実践したことがないまま忘れてしまうという人もいるのでは。そこで、安全に誰にでも扱うことができる心強い味方が「AED」です。

AED:自動体外式除細動器

心臓がけいれんを起こし、血液を全身に送る機能が正常に働かない状態を”心室細動”と言います。AEDは心室細動を起こした心臓に対し、電気ショックを与えることで正常なリズムに戻すための医療機器です。電圧は1200〜2000V、電流は30〜50A。医療機関や救急車だけでなく駅や空港、学校、商業施設、スポーツ施設、企業など、人が多く集まる場所を中心に約60万台以上が設置されています。
長い間、その使用は医師などの医療従事者にのみ許されていましたが、2004年からは一般市民の使用が可能になりました。

誰でも扱えるためのサポート機能

まずよく知られている機能が、”音声による操作方法のガイド”。AED本体を開くと音声ガイドが始まり、使用の手順を教えてくれます。そして重要な機能が、”心電図による自動解析”です。電気ショックを与える必要があるのかを見極めることは、素人には容易いことではありません。そこで、AEDが心臓の動き(心電図)を自動解析し、必要な傷病者にのみ電気ショックを流す仕組みになっています。

AEDを使用しても傷病者が死亡したら?

AEDを使用し懸命に救命処置を施しても、傷病者の状態によっては助からないことも考えられます。その場合、「救命のためにやむを得ずAEDを使用したことに対しては、法律上一切責任を問われることはない」とされています。

AEDの使用手順

使用法は複雑なものではなく、音声ガイドスピーカーから聞こえる指示に従えば、3ステップで簡単に使用できます。

  1. AED本体のフタを開くと電源が自動で入ります。
  2. 2枚の電極パッドを傷病者の胸に直接貼ります。貼る位置は、音声ガイドとイラストによる説明があるので、落ち着いて指示に従ってください。液晶画面でイラストやメッセージによる説明が表示されるものもあります。
  3. ショックボタンを押して電気ショックを行います。電気ショックをかける際は、傷病者の体から必ず離れて行うこと。傷病者が子どもの場合は、”成人・小児切換えスイッチ”を切換えることで、年齢に応じたエネルギー出力に変更ができます。

音声ガイドは、AEDの使用手順だけでなく人工呼吸の指示も行ってくれます。救命処置の方法がわからない人でも、AEDのガイドによって最低限の処置を行うことができます。

 

心停止状態の傷病者には1秒でも早い救命処置が必要で、ためらい悩んでいる猶予はありません。「AEDを使っていたら助かったかもしれない」と悔やむことがないよう、AEDが近くにある場合はとにかく使用しましょう。幸い日本には多くのAEDが設置されています。フタを開けば、様々な機能がしっかりとサポートしてくれるAED。きちんと活用することで、一人でも多くの命を守ることができるのです。

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