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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

最大の特徴は「わかりにくい」こと!軽度知的障害って?

知的障害は知能指数(IQ)の度合いによって、軽度・中度・重度に分けられる。
その中でも、軽度知的障害は外見から判断することが出来ないために、見過ごされてしまうことが多いそうだ。
何かがおかしいと感じて、相談機関に行っても、たらい回しにされたり知能テストを受けて終了というケースも少なくない。

果たして軽度知的障害は一体、どのようなものなのか。

記憶・運動・思考・判断能力などが同年代の平均よりも遅れており、日常生活や学習面などで支障が生じている状態です。知能指数IQ51~70に該当する軽度知的障害は、ボーダーラインの下段階にあたります。遅れた状態は発達期である18歳ごろまでに現れ、個人によってその特性は異なります。

軽度知的障害の問題点は最初にも書いたように、生活に支障がありながらも、それを見た目からは判断することが出来ないが故に、理解を得ることが難しいという点だ。

ゆっくりながらも自分のことができる、ちょっとわがままで聞き分けのない子だと思われているだけで、親も周囲も気がつかないことが多いのです。生活上の困難が多くフォローが必要なことが理解されないのです。

それでは、「わかりにくい」と言われる軽度知的障害における問題点とは何か。
注意すべき点に触れていこう。

・言葉の発達が遅い
・理解力が低い
・自分の気持ちを上手く説明できない
・幼い印象がある
・こだわりが強い

このように子供時代にも問題を多く抱えるが、大人になってからも軽度知的障害は影響を及ぼすそうだ。

・学力や理解力が低い
・コミュニケーションが取れない
・素直
・感情のコントロールが苦手
・社会適応能力が低い
・ストレスに弱い

以上のように、多くの問題を抱えることになってしまう軽度知的障害者。
きっと、保護者は大きな不安を抱くであろう。

子育ての最終目的は自立です。しかし軽度知的障害の方は様々な特性から自立が遅れてしまうことも…。親や頼りになる人がいなくなっても1人で生きていく力を身につけさせたい…。これが保護者の方の切実な思いです。

現在では、障害者向けの様々な制度が利用できるようになりましたが、本当の意味で社会は障害者に合わせてくれません。社会に合わせていかなければならない現実に対応できる力が必要なのです。そのために小さいうちから将来を考えた選択が求められるのです。

例えば、小学校に入学する際、「普通学級か特別支援学級か特別支援学校か」という選択は大切な分岐点であろう。
また、就職や結婚など、ライフイベントにおける選択のあり方も重要である。

成長に伴い、本人の障害に対する自覚が進む一方で葛藤も起こります。本人と保護者の希望がうまくマッチするように進めていけるといいですね。

いずれにしても、本人の意思を尊重し、現実と折り合いをつけていくことが大切なのではないか。そしてもちろん、軽度知的障害者にも活躍の場はあるのだ。

興味のあるものに向かう集中力と持久力は彼らの大きな特性の1つ。ぜひ伸ばしていきたいものです。小さいころからの趣味嗜好や得意・不得意を把握しておくことが大事ですね。

また、軽度知的障害者でも、自治体によって制度に差はあるが、療育手帳を取得出来るケースもある。
療育手帳とは、

都道府県知事(政令都市の長)が知的障害者に向けて発行する障害者手帳のことです。取得すると特別児童扶養手当や各種割引などの援助措置が受けられます。

愛の手帳・みどりの手帳・愛護手帳など、名称や障害の程度区分は自治体によって異なります。取得後も時期が来たら更新をしなければなりません。

というものだ。
気になる人は一度、自治体に問い合わせてみても良いだろう。

軽度知的障害は理解を得にくく、誤解も受けやすい。
しかし、周囲からの少しの声かけでも救われる軽度知的障害者やその親は多いはずだ。

記事にも

大事なのは次にどうすればいいのか?であり、数値だけ知りたいのではありません。

とあるように、少しでも軽度知的障害への認知度が高まり、理解を得やすい、より良い社会へと変化していくことが必要であると私は思う。

https://welq.jp/24558

via:WELQ

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