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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

ひきこもりから抜け出すヒントになりそうなもの

ひきこもりの経験談から支援のヒントまで

40歳から64歳までのひきこもりのかたが推計61万3千人。2019年3月29日に内閣府の調査で明らかになった数字が、ニュースで頻繁に報道されています。4年前の調査では、15歳から39歳までで推計54万1千人といわれていました。

いじめや不登校、就活の失敗、精神疾患等の自身の病気、DV、親の介護など、さまざまなきっかけからひきこもりになったかたが、そこから抜け出すための、また、生きるためのヒントとなるものはないのか。

元ひきこもり当事者が起こしたプロジェクトや当事者・経験者の声を発信するメディア、居場所や自治体の取り組みから、ひきこもり当事者にとってヒントになりそうなものを取り上げていきたいと思います。

写真集『I’m here project』

「アイムヒア プロジェクト」は、元ひきこもり当事者である現代美術家・渡辺篤さんが中心となって行っているアートプロジェクト。ひきこもりにまつわる問題に対して新たな当事者発信の形を模索し、当事者の尊重と社会への周知や問いを提示する企画とのことです。

プロジェクト名である「アイムヒア」は「僕は / わたしはここにいる」という意味でつけたそうです。

「当事者経験を価値とする写真集」をつくりたい…そんな想いから募集したのは、ひきこもりの部屋写真。写真集『I’m here project』は、2019年2月16日に発行されています。

リアルなひきこもり部屋の写真から、何か感じるものがあるかもしれません。

『HIKIPOS(ひきポス)』

『ひきポス』は、ひきこもりの当事者・経験者・家族・支援者などに向けて、生きるヒントになる記事を届けている「当事者・経験者の声を発信するメディア」です。

『ひきポス』の存在は、NHK EテレのハートネットTVで知りました。自分で書いた文章を自分で読んでいるひきこもり当事者の映像が、今でも印象に残っています。

2019年3月18日には冊子版『ひきポス 5号』が発売開始されました。5号の特集は「ひきこもりと幸福」です。相反するイメージの「ひきこもり」と「幸福」。

13名のひきこもり当事者・経験者の「ひきこもりにとっての幸福は何か」「何を幸福だと思っているか」が綴られてた一冊になっています。

孤立しがちな当事者にとって、生きるヒントになるであろう『ひきポス』。web版では、いろんなタイプの記事が頻繁に(3月後半は毎日のようにアップされていました)アップされていますよ。

ひきこもり女子会

孤立してひきこもる女性たちを支える取り組みが徐々に広がっています。数的に圧倒的に男性が多いひきこもり。これまでひきこもる女性に関しては、あまりクローズアップされてきませんでした。

一般社団法人「ひきこもりUX会議」が平成28年からはじめて、徐々に全国に広まりつつあるひきこもり女性たちの居場所「ひきこもり女子会」。現在、全国10ヵ所ほどで開催されているそうです。

「誰かとつながりたい」「少しお話をしてみたい」そんな気持ちをもっているかたにとっては、今の状況を抜け出すきっかけになる場所かもしれません。

同じようにひきこもっている(いた)女性が実際にいた…ただそれだけの気づきでも、こわばっていた自分の心を溶かしてくれるかもしれませんね。

総社市のひきこもり支援

全国で初めてひきこもり支援センターをつくった自治体は、岡山県総社市です。2017年4月からはじめた取り組みは ”総社モデル”と呼ばれ、相談支援・居場所づくり・ひきこもりサポーター養成・家族会と広がりを見せています。

ひきこもりの当事者や家族は、なかなか地域に出ようとは思わないですよね。なぜか恥ずかしいし、知られたくない、そんな気持ちが先走ると思います。また、どこに相談したらいいかわからないと思うひとも多いでしょう。

わかりやすく、ひきこもり専門の相談窓口を自治体が用意する、地域を巻き込む、居場所をつくる、みんなの問題として取り組む…。ひきこもっているひとが外に出ても大丈夫かも、と思える空気を地域がつくっていければ、家から出られるひとも増えるかもしれませんよね。

自分のタイミングを待ちながら

今、ひきこもっているかたは「すぐにどうにかしなければならない」と焦る気持ちがあるかもしれませんが、焦る必要はないのではないかと思います。

少し外に出てみよう!そんな感覚が出てくるタイミングを待ちながら、それまでは自分のことを大切に過ごしていただければいいのかなと感じています。

なんとなく、自分の気持ちが前向きになった瞬間、そこがひきこもりから抜け出すチャンスではないでしょうか?

今回は、ひきこもりから抜け出すヒントになりそうなものを4つあげてみました。頭の片隅にこれらのことを置いておいて、いざというタイミングに思い出していただきたいと思って、この記事は書きました。

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