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2019.06.10:フリーペーパーVol.39発刊!

障害や個性を活かし「職人」として働く

職人と障害は相性がいい !?

「職人として働くという選択肢もあるよね」
わたしの主治医がこんなことを言っていました。

「障害者が働くには狭い選択肢しかないのでは」と思っていたわたしに、この言葉は新たな考え方を植え付けました。

障害・個性を持っている人は、働く上で難しい部分を持っていながら、いい意味で尖っています。職人として、その道のスペシャリストとしてこだわって生きられる気がします。職人と障害・個性は相性がいいのではと、わたしは最近思うのです。

職人とは?

職人とは、辞書で調べてみると

「自ら身につけた熟練した技術によって、手作業で物を作り出すことを職業にする人」

と書いてありました。職人には、自分の技術を磨くことに努力を惜しまない、こだわりが強い、コツコツと集中して取り組む、妥協しない、自分の仕事に誇りを持っているなどのイメージがあります。

障害者とは?

障害者と聞いて、どんなイメージを想像しますか?

障害者に対する定義はいろいろあります。ここでは、国際障害者年(1981年)に国連が障害者を表現した文書を紹介したいと思います。

「その人間的なニーズ(要求)をみたすのに、特別な困難をもつ普通の市民」

ニーズをみたすことは難しいけど普通の市民。わかるようでわかりにくい表現ですが、「困難なことはあるけど、みんなとそうかわらないよ」みたいな感じに捉えたいなと思います。

障害者を職人として育てる

障害を持った方を職人として育てている、育てようとしている場所が実際にあります。技術を身につけるのに多少時間がかかったとしても、細やかさや丁寧さ、やり続ける力があれば、職人として働くことができる障害者は多いと思います。

伝統産業を支える「西陣工房」

福祉から伝統産業を支える「伝福連携」を進めている京都市北区の「西陣工房」。西陣の伝統的手工芸である京組紐や西陣織など、伝統産業の職人を育てる取り組みをしています。

知的障害があり、言葉でのコミュニケーションが難しい方でも、見たものを記憶する能力があれば、根気よく伝えてもらうと、作業を覚えることができるとのこと。

覚えた工程を丁寧に、正確に行うことができれば、伝統産業を支える担い手のひとりになれるのではないかと思います。継続的に約10業者から発注を受けている「西陣工房」の働き手たちが、後継者不足に悩む伝統産業界の救世主となる時期も近いのではないでしょうか。

一流ショコラティエを目指す「久遠チョコレート」

わたしが「職人」と「障害者」というキーワードから1番最初に思い浮かんだのが「久遠チョコレート」でした。メディアにもよく取り上げられていますし、全国各地に広がっているので、知っている方も多いのではないでしょうか。

「障害者を一流のショコラティエに」

凄く夢がある取り組みだと思います。美味しいチョコレートが作れたら、障害者かどうかなんて関係ないですもんね(と思いたいです)。

また、「チョコレートは失敗しても大丈夫」という考え方もいいなと思います。チョコレート作りの過程で失敗したとしても、もう一度溶かせばやり直せるので、失敗をとがめられることはないとのこと。思い切り作業ができますよね。

多くの一流ショコラティエが久遠チョコレートから誕生して、その中から独立したショコラティエが新しいブランドを立ち上げるなんてことも、近い将来あるかもしれません。

革職人を育成・雇用する「ジョッゴ株式会社」

精神疾患を持った方を「革職人」として育成する取り組みを2017年8月から始めているジョッゴ株式会社。カスタムオーダーメイドの革製品「JOGGO」を作っている会社です。

「凄く細かなところに気づく」

精神疾患を持っている方のこんな特性に可能性を見い出し、革職人の育成と雇用をしています。うつ病や統合失調症など、精神疾患を持った方の難しいと思われている部分「細かさ」や「こだわり」を長所として「革職人」を育てる取り組み、とても興味があります。たくさんの革職人を生み出して、精神疾患をもっている方の働き方のロールモデルになって欲しいと思います。

障害から得られた個性を武器に

障害者が働くということはハードルが高いなと思う時があります。と同時に、障害を持っているからこそできる仕事もあるよなとも思います。

「職人」という働き方は簡単なものではありません。でも、障害を持っている方には向いているのではないかとわたしは思います。特に、発達障害や精神障害を持っている方に。

集中力・忍耐力・丁寧さ

この3つが「職人」になるために必要な要素だと思います。あと、もう1つ付け加えるとしたら、こだわりも。

障害を持っていることがネックで、なかなか思うような仕事につけないと感じている人は多いでしょう。でも、少し視点を変えて、障害を持っているからこそ得られた個性を武器に働いてみる!というのも、1つの手ではないかと思うのです。

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