羽生竜王100期の対局相手、広瀬章人八段を知っていますか?
羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負(主催・読売新聞社、特別協賛・野村ホールディングス、協賛・東急グループ、明治R-1)竜王戦、最終第7局2日目が、12月21日、山口県下関市「春帆楼」で初日棋譜読み上げとともに始まりました。
記録係の徳田拳士三段が1日目の指し手を読み上げ、再現していきます。 pic.twitter.com/nfpuZ71cdX
— 読売竜王戦 (@yomiuri_ryuo) 2018年12月21日
本シリーズは両者譲らずここまで3勝どうしの五分。最終第7局まで勝負はもつれ込みました。この対局に勝った者が、竜王位のタイトルを獲得します。勝敗は本日午後から夜にかけて決着する見込みです。
【第31期竜王戦 七番勝負】
本日9時より、羽生善治竜王 vs.広瀬章人八段の第7局二日目を生放中です。
広瀬八段の封じ手は「▲5八金」でした。解説:屋敷伸之九段
聞き手:本田小百合女流三段▼視聴https://t.co/EsdFTleeva pic.twitter.com/55FU9teYzO
— ニコ生公式_将棋 (@nico2shogi) 2018年12月21日
羽生善治竜王の実績
48歳の羽生善治竜王は、19歳で初のタイトル竜王を取ってから21歳で一度失冠し羽生六段となりますが、その後棋王でタイトルを取ると現在にいたるまで何らかのタイトルを保持し続けています。現在は竜王のみを名乗りますが、今シーズンで防衛を決めるとタイトル獲得が合計100期となります。ということで様々なメディアはいまさら羽生善治竜王に注目しているようですが、100という数字がキリが良いだけで、99期を達成している現時点で何ら変わらず羽生竜王の実績は前人未到です。失冠したから偉業にならないということではありません。
広瀬章人八段が入室。
えりりん先生「どうでしょう、広瀬先生の表情は」
ゆーき先生「あまりよく眠れなかったように見えますね」
えりりん先生「そんな感じしますよね」 pic.twitter.com/QDXr3aTVdZ— みっひー (@Jun_miffy) 2018年12月20日
広瀬章人八段にも注目
そして、羽生竜王とともに今回挑戦者として対局し3勝3敗まで持ってきた実力者、広瀬章人八段のことを誰ひとりとして取り上げようともしません。広瀬八段がどのような棋士で、どれだけ強いのか、将棋が好きでもないのに藤井聡太七段ファン、羽生善治竜王ファン、だけの人になってしまわないために、今回は広瀬章人八段について少しご紹介したいと思います。
挑戦者:広瀬章人八段
棋士番号:255
生年月日:1987年1月18日(31歳)
出身:北海道札幌市
師匠:勝浦修九段 門下
順位戦:A級(A級:4期在籍)
竜王戦:1組
広瀬八段の実績
広瀬八段は2010年度の第51期王位戦で王位のタイトルを獲得しています。タイトル履歴はこの1期のみですが、2009年に行われた第40期新人王戦で新人王を獲得しており、以前から若手の有望株として注目されてきました。52期、56期の王位戦にも挑戦者として登場しており、現在でも順位戦A級棋士として名人挑戦者を決める最高クラスで結果を残し続けています。
広瀬八段の棋風
居飛車、振り飛車どちらの戦法も指しこなすオールラウンドプレーヤーで、穴熊でがっちり玉を囲って攻める「振り飛車穴熊」は特に有名です。広瀬八段が現在は居飛車が多い理由には、2015年の第56期王位戦で、羽生善治王位(当時)にタイトル挑戦した際の自分の不甲斐ない内容に傷心したことも影響しているかもしれません。
広瀬章人八段のインタビュー。
「2か月はあっという間。第7局まで来られて嬉しい」「このシリーズが羽生さんにとって100か0かと話題で、いよいよこういう所まで来たんだなあと」「自分を貫いていきたい」「将棋界にとっても大きな1局。私自身としては悔いの残らないようにいい将棋をお見せできればと」 pic.twitter.com/3oSY6VjF3y— みっひー (@Jun_miffy) 2018年12月19日
動画中継情報
この1局に勝てば竜王であることは、羽生善治竜王も広瀬章人八段も条件は同じです。どちらの結果もあり得るものとして勝負の行方を見守りましょう。今回の竜王戦の様子は、AbemaTV、ニコニコ生放送などでご覧いただけます。
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