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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

自動運転!スマホで操作!輝け☆車椅子の未来

「車椅子」

普段過ごしていると馴染みのない単語ですが、実は色々な種類があり進化していることをご存じでしょうか。
今回は、手動車椅子と電動車椅子の違い。そして、未来の車椅子シーンをご紹介します。

手動と電動 それぞれのメリットとデメリット

車椅子には大きく分けて、手動と電動。2つのタイプに分かれます。
自分の手や足で漕いだり後ろから押されて動かす、手動車椅子
バッテリーが搭載されており、筋力の無い人でも自分の思いのままに動かせる、電動車椅子

手動車椅子

病院や商業施設に常備されており、映画やドラマでもよく見られる、「車椅子」で真っ先に思い浮かぶもの
自力である程度動ける人向け

メリット
・体力が持つ限り、どこへでも行ける!
・軽く、折りたたむことが出来るので、車に詰め込むことができる
(最低重量で約10kg)
・軽いので、介助者も後ろから押して移動させることができる
・フレームの色、タイヤなどカスタマイズしやすい
・お手軽価格なので、車椅子初心者にピッタリ☆

デメリット
・自力で操作するので、とにかく体力が全て
・ちょっとした段差やスロープがバリアになる
・体力が無い人は介助者に押してもらわねばならず、自由とは?

電動車椅子

ジョイスティックなどのコントローラーを操作すれば、思いのままに動かせる!筋力や体力が無かったり、手足の動作が限られている方向け
最近は街中などで見かけるようになったけれど、まだマイナーな存在
※ちなみに、高齢者の方が乗っているバイク型の乗り物は、シニアカーと呼びます。

メリット
・充電が持つ限り、どこへでも行ける!
・手が動かせなくても、指一本、顎、瞳の動き、まばたきなどでも操作可能。
操作に使うコントローラーも使いやすさで選べる
・ちょっとの段差やスロープも、へっちゃら☆
・子どもやバイク屋の兄ちゃんにモテる

デメリット
・とにかく充電が全て。充電が尽きれば、そこで移動終了(旅先など遠出の時は充電器必須)
・「馬力=バッテリーの重量」のため、行動範囲が広がると それだけ車椅子が重くなる
(最低重量でも約40kg)
そのため、介助者が後ろから押しての移動や、段差や階段などの介助を頼みづらい
・電化製品なので、雨などに弱い
・壊れたら、それまで。
・子ども用電動車椅子を使う場合、国産だとほぼ屋内用の作りのために外出には不向き。自由とは?
・かといって外国産だと、値段が高い!

ちなみに手動車椅子にバッテリーを搭載できる、電動アシスト車椅子もあります。
手動だと上れないスロープや段差の時は便利ですが、バッテリーの大きさ上どうしても馬力が限られてしまうので、数本の手持ちバッテリーが必要になります。

車椅子といえば、マイナスイメージを持たれがちですが、最近では 以前ひふみよタイムズでも紹介したドレスが映える車椅子や、ドラマ『dele』で話題となった車椅子アクションなど、車椅子への見方が変わりつつあります。
『dele』で使用された松永製作所の車椅子は格好良いタイプの他に『8年越しの花嫁』でも使われた可愛いタイプも作られていて、見ていて楽しい!いつか使ってみたいです。

ただの福祉用具からアクセサリーへと進化しつつある車椅子。
(車椅子ユーザーにとっては靴のような気持ちで使用しているので、ようやくココまで来たか!という気持ち)
そんな車椅子が、更に進化しようとしています。

スマホで動く?!車椅子の未来

まだ暑さ残る9月。
電動車椅子などのパーソナルモビリティの開発、販売を手掛けるWHILLが、今後は海外展開の加速とMaaS事業に本格参入されるとのニュースが飛び込んできました。

WHILLが手掛ける電動車椅子WHILL Modelは、スマホでの操作も可能。
そのため、離れた位置から車椅子を呼び寄せることができ、介助者が操作することもできます。
Model Cに至っては分解して車に載せて持ち運ぶことができるので、家族と一緒に出かけられたりと行動の幅がかなり広がりそうです。
そんな車椅子を使ったMaaS事業は、更に近未来な世界が広がっていました。

 

MaaS事業とは

Mobility as a Service(移動のサービス化)
電動車椅子などのパーソナルモビリティ(=1人乗り用の移動機器)単体を販売するのではなく、月額制や課金などの形で提供する移動手段のこと

空港などの大規模な施設の場合、どうしても係員に押していただいたり、誘導してもらわなくてはいけません。
けれど、車椅子自体を自動運転にすることで、人件費やコストを削減できるようになります。
つまり、座っているだけで目的地に着く。そんな未来が現実になろうとしているのです。
事業の実用化は2020年を目指しているそうです。

空港や駅など、どうしても自分以外にも人手が必要な場所の場合、係員に声を掛けるのも躊躇してしまうことがあります。
自動で操縦できる車椅子があれば、障がい者だけでなく、妊婦さんや高齢者の方なども気楽に外に出られるようになるのではないでしょうか。
そんな未来が待っていることに、ワクワクします。

ある車椅子ユーザーの願い

ただ、少しだけ気になること。
先ほども書いたように、車椅子はユーザーにとっては靴みたいなものです。
いかに自分に合った靴を選び、工夫して使っているか。
いくら移動のためとはいえ、わざわざ乗り換えるのではなく、普段使い慣れた車椅子でリラックスした気分で動きたい。
流石に、飛行機内などの狭い通路の移動は諦めますけど!せっかく出歩くのなら、誰だってお気に入りの靴で楽しみたいじゃない!
低身長のために自分に合った電動車椅子になかなか出会えない自分は、そう思うのでした。

そんな未来もお待ちしています。

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