驚異的レコードによるJC圧勝劇、期待してしまうのはやはり世界挑戦
「2分20秒6」
従来のレコードタイムを1秒5も更新してアーモンドアイはジャパンカップを制しました。
そのレースたるや完璧で、逃げ粘るキセキを好位追撃で交わす形でした。
誰もがその競馬を見て、「現役最強エネイブルとやれるだろう!」と胸ときめいたはずです。
【みんなのKEIBA 次回12月2日(日) 午後3時】
ジャパンカップ・GⅠは1番人気①アーモンドアイが歴史的圧勝!
コースレコードを13年ぶりに更新し、GⅠ4連勝を成し遂げました!
C.ルメール騎手は今年GⅠ8勝目。2着は4番人気⑧キセキ。3着は2番人気⑪スワーヴリチャード。3連単は2690円。 pic.twitter.com/jU3WfQhN8x— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) 2018年11月25日
ざっくり
ジャパンカップと凱旋門賞は別物
残念ですが、ジャパンカップを制したからと言って、凱旋門賞に通用するとは限りません。
距離こそ同じですが、競馬の質と馬場の質が全くと言っていいほど異なるからです。
ジャパンカップの傾向
逃げ馬により多少変わりますが、基本は、ミドル〜ハイペースになります。
海外の馬も参戦しますが、近年は好走した例は、ほとんどありません。
日本の高速馬場に適応できなかった故です。
凱旋門賞の傾向
「ラビット」というペースメーカーが毎年出走します。
このペースメーカーは、基本的に1400m辺りまで超スローにまとめ、残り1000m切るとペースを上げます。
凱旋門賞が異常なのは、この残り1000mで、時計のかかるタフな馬場とは思えないラップで、ゴールまで駆け抜けます。日本の馬は、残り1000mからのフォルスストレートで体力を奪われることが多く、直線ではほとんど伸びないことが多々あります。
凱旋門賞を勝つために必要な適性とは?
感のいい方、競馬に詳しい方はもうお分かりだと思いますが、凱旋門賞に必要な適性は、重・不良馬場適性です。
改修後のパリロンシャン競馬場は、水はけを良くしたそうですが、効果はさほどありません。
アーモンドアイの父、ロードカナロア産駒の傾向
大手競馬サイトnetkeiba.comのデータによると、ロードカナロア産駒は良、稍重よりも重、不良の方が、成績が良いという傾向にあります。
高速、ソフト、両方の馬場をこなせる馬は、ほとんどいません。
アーモンドアイは、日本の高速、欧州のソフト、両方の適性があるかもしれないのです。
競走馬はあくまで生き物、ローテはしっかりと組まないといけません
ジャパンカップであれだけの激走を、アーモンドアイは演じました。
疲労や負荷は、相当体にかかったはずです。
有馬記念は、出走しないと一部情報が流れていますが、それで正しいと個人的に思います。
国内での決着はほぼついたので、来年の世界プランを。
凱旋門賞を第一に、アーモンドアイにあったプランを、陣営は熟考してほしいです。
アーモンドアイを所有するシルクレーシングの米本昌史代表「ジャパンカップを勝てば、世界に行くしかありません。世界に強い牝馬がたくさんいます。来春はまずドバイがターゲットになってくるでしょう。その先には凱旋門賞を含めて、いろんなレースが見えてくると思います」
(報知より)— 次走報 (@Jisou_hou) 2018年11月25日
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