発達障害の中の1つである学習障害。
LD(Learning DisordersまたはLearning Disabilities)とも呼ぶそれは、果たしてどのようなものなのか。

文部科学省では「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示すものである」と定義されています。

簡単な言葉に置き換えると、勉強や日常生活で不便が出てしまうほどに苦手な分野がある状態といったところでしょうか。

こうあるように、学習障害を持っていることによって、日常生活を送ることは非常に困難になる。
また、親の立場からすれば、我が子の学習に対する様々な問題が浮かび上がってくるにつれ、将来に不安を抱くであろう。

更には、

注意欠陥多動障害(ADHD)…多動性・不注意・衝動性などの症状を特徴とする障害。ADHDは学習障害と関連性が強く、両者は合併することが多いとも言われる。

広汎性発達障害(PDD)…主にコミュニケーション能力に障害を生じる自閉症や、知的障害を伴わないものの興味やコミュニケーションの面で強いこだわりを示すアスペルガー症候群が含まれる。PDDと学習障害の症状が重複している場合があると言われる。

といった合併症を持つこともある。

それでは、学習障害はどのような場合に発生するのか。

原因としては、脳の一部にダメージを与えるような出来事があったり、極低出生体重児(生まれた時の体重が1500㎏未満の赤ちゃん)で生まれた為に、脳の成熟の遅れが見られる場合。
そして、遺伝も関係があると言われてはいるが、いずれも「可能性」であり、確実なものではない。

そして、そんな学習障害にもタイプがある。大きく分けて、言語性学習障害と非言語性学習障害の2つだ。

言語性学習障害の3つのタイプ

  • 読字障害(ディスクレシア):文字を読むことに対する障害。形がよく似た字の識別が困難であったり、読んでいる意味が分からず途中で読んでいる場所が分からなくなる。
  • 書字障害(ディスクラシア):文字の形や書き方覚えられず、うまく書けない。文章を作って書くのが苦手。
  • 算数障害(ディスカリキュア):数を数えるのが苦手。簡単な計算に時間がかかる、間違える。

 

非言語性学習障害の5つのタイプ

  • 言語障害:話そうと思ったことを忘れてしまったり、うまく話せない。他の人とのコミュニケーションに困難を覚える。
  • 聴力障害:人から聞いた話をすぐに忘れてしまったり、容易に理解できない。騒音の強い場所では特に集中できない。
  • 空間認知障害:物の位置や距離、方向、大きさなどを正確に理解できない。
  • 記憶障害:習慣にしていることや昔の出来事などを忘れてしまう。
  • 社会性スキル障害:空気が読めない。人の表情や自分の置かれている状況をなかなか理解できない。

以上のように、言語性学習障害は読み書きや計算など実際の学習場面で問題が生じるが、非言語性学習障害は対人関係や日常生活の様々な面で困難を経験する。
よって、どちらにせよ学習障害は、その本人に多大なるストレスを与えるのだ。

だからこそ、出来るだけ早い時期から学習障害であることを見抜き、そのストレスを軽減するための対策を打ち出さなければならない。
そのためには、親がしっかりと、子供に向きあう必要性があるのだ。
しかし、学習障害は、症状がはっきりしないケースもあるために、大人になってから気がつくこともある。
その際は1人で抱え込まず、協力を得ながら自分の苦手分野を乗り越える方法を探るのが得策だ。

言語性学習障害に関しては、特に読み書きでその特徴が現れることが多い。
ポイントとして、

  • 文章を読むときに、「こ・ん・に・ち・は…」というように一文字ずつ発音するような読み方(逐次読み)をする。
  • 単語や文節をまとめて読めない、区切って読む。
  • 読んでいる箇所を確認するように指でなぞりながら読む。
  • 文字の間、単語どうしの間が狭い文だと読み間違いが増えたり、行を抜かして読んでしまったりする。
  • 自分が音読できない文字を読み飛ばす。
  • 文末など、細かい部分を適当に変えて読んでしまう。
  • 漢字を読もうとすると、音読み、あるいは訓読みのどちらかしかできない。
  • 拗音(ゃ、ゅ、ょ)促音(っ)などの書き間違いや抜かしが目立つ。
  • 助詞の「は」を「わ」と書いてしまうなど、同じ音の違う仮名を使ってしまう間違いが多い(「わたしは」を「わたしわ」、「りんごを」を「りんごお」など)。
  • 見た目の似ている文字「め・ぬ」などの書き間違い。

がある。

これらの特徴が見受けられる場合には、最寄りの小児科に相談をし、必要に応じて発達障害を診察できる小児神経専門医を紹介してもらうのが良い。
大人の場合には、大人の発達障害外来を設置している病院、もしくは精神科・心療内科などに問い合わせてみるのも、前に進んでいくための足がかりになるだろう。

学習障害は、全般的な知能に問題があるわけではない。
だからこそ「やり方」を変え、本人に合った学習の仕方を見つけることが出来れば、他と同じような力を発揮することが出来る。

また、

子供の頃に鏡文字が直らなかったり、漢字が覚えられず苦労したり、繰り上がりの計算ができなかったりした方は意外に多いのではないでしょうか?そういった子供の時の、ともすれば学習障害の症状に似た経験は大人になるとともに無くなっていくことがあります。

お子さんに学習障害を疑った方は、たとえ他の子と比べた時に勉強がとても苦手でも、ゆっくりと長い目で見てあげればその障害は治っていく可能性もあることを覚えていてください。

とあるように、多少勉強が出来ないことで悲観したり、病気のように扱うのではなく、1つの特性として受け入れていくことが大切であると、私は思う。

読み書き、計算が苦手…学習障害の8個のタイプと10個の特徴をチェック | いしゃまち文科省が2002年に小学生を対象にして行った調査では、読み書きに著しい困難を示す生徒は全体の2.5%に上るそうです。つまりクラスの中に約1人は学習障害の生徒がいる可能性があるということになります。しかgoo.gl

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