どうして、みんなはぶつからないの?
私は物にぶつかってしまったり、ここに座れるだろうと思っても、落ちてしまったということが極端に多いです。
ざっくり
日常的にぶつかります
例えば、扉、ちょっとした段差、床に置いてあったもの、椅子。そしてガラスなどで出来ている透明な扉には、ほぼ100%ぶつかってしまいます。そうして小指の爪を割ってしまったこともあるのですが、家の中では「ここに何がある」ということを理解していても、何度も何度もぶつかり、自分で自分に呆れてしまいます。
そして、ぶつかるよりも確率は低いのですが、小さな椅子だと的を外してしまい、床に落ちてしまうという痛い思いも繰り返してきました。一番驚いたのは、体調が悪い時にべッドに上がろうと脚をかけた時、バランスを崩し、後ろ向きに落ちて頭を強打したことです。床に柔らかいマットがあったから良かったのですが、何もない床に落ちていたら……。なんて、想像もしたくありません。実際マットがあっても、ありえないぐらい痛くて、一瞬何が起こったのか分からなくなったほどです。
分かってはいるのに、何故か普通にぶつかります
ぶつかることについては、歩いていると「ここに何かがある」とは分かっているのに、それに近づいていくと、見えていた物が消えます。近くになってくると、視界から外れてしまっているのでしょうか? 気がついたときにはもう既にぶつかっていて、ドンという衝撃で「今ぶつかったんだ」という感覚なのです。そしてその少し後になって、
「あ、痛い」
という言葉が無意識に出るという……、正直、遅すぎです。
私は何でぶつかってしまうのか
まだ、外を出歩いていた場合は、何かにぶつかることは少ないです。何故だろう? と思って、その理由を考えてみたのですが、慣れていない場所であるからこそ、しっかりと物との距離や感覚を掴もうと意識しているからなのかな……。と思います。
つまり、その環境に慣れれば慣れるほどぶつかるし、落ちるのです。意味が分かりません。
私は発達障害を抱えているのですが、調べてみたところ、様々な理由が出てきました。まず前提として、発達障害者は個人個人で違う形の症状を起こすので、「全く」同じ症状は存在しないことが当たり前です。ですが、Googleで検索をしてみると「発達障害 ぶつかる」という言葉ですぐ情報が出てきました。これは発達障害者が示す症状の中でも多い症状なのかもしれません。
それじゃあ、私にはどんな理由があるの?
調べてみて、まずしっくりきたのは「発達障害を抱える人は視野が狭い」とあったことでした。前半に「近くになってくると、視界から外れてしまっているのでしょうか?」と書きましたが、その通りなのです。そして、「急な反応が出来ない」ということも納得しました。何かにぶつかるケース。そして何かから落ちてしまうというケース。どちらとも「ぶつかる、もしくは落ちる」ということを感じてはいるのですが、身体を動かそうと思う時には、もう既にぶつかっていたり、落ちたりしているのです。
ただし、この理由は私が当てはまっているものだけを書いています。同じ「ぶつかる、もしくは落ちる」ということでも、そのメカニズムが人によって違うということは知っておいてほしいです。
大人の発達障害。どうしたらいい?
私は現在24歳です。しかし、このことに気が付いたのは22歳頃でした。なのに、私が調べた範囲では、それは「子供」の症状という情報が多く、結局大人の発達障害とはなんぞや?
と感じました。
今、発達障害についての研究が進み、時代が変わってきているのでしょうか。それとも、子供の頃から訓練をしていれば良かったのでしょうか。しかし、そんなことを考え込むのが無駄なことなのかもしれないと思っています。
とにかく、私は対策をすることに重点を置いています。出来る限り、ぶつかってしまったり、落ちてしまうようなことは、それをやり過ごすまで意識をする。油断はしないこと。でも、その状態でずっと過ごすと疲れてしまうので、お母さんが一緒にいる時は手を繋いだり、肩に手をかけたりして動きを無理やりコントロールするなど、様々な対策をしています。そしてもう、家の中で何かにぶつかったり、落ちてしまうことについては諦めたほうが楽だなと考えて生活しています。
理解出来ないことも、きっとあるけれど。
発達障害を持たない人は、この感覚をイメージすることは出来ないのかもしれないと思っています。街中を歩いていると、みんなスイスイと歩いているので……。
私は、これを深く理解してほしいとは思っていません。怪我をしないということだけは守っていますが、私の周囲にいる人たちにはある意味「笑いながら気にかけてほしい」です。これだけぶつかって、落ちて、なんてことを繰り返すのは我ながら笑えることだと感じるし、いつも1人で笑っているという事実自体が、もう面白いと感じるからです。
きっと、
「何でそんなものにぶつかるのー、大丈夫? ここは気をつけてね」
そう言われるだけで、私の日常は楽しく平穏な感覚になるだろうと、思っています。
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