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2018.10.10:フリーペーパーVol.31発刊!

南さつま市のバスツアーを体験!電動車椅子ユーザーのレポ

半端ない!南さつま市の魅力を、どどんとお届け

すっかり秋を感じるこの頃ですが、夏の終わりのお話です。
夏の南さつま市、半端ない!ツアー」に参加してきました!
このツアーは南さつま市観光協会主催、鹿児島県旅行業協同組合 ふた旅魅旅さんとGSE南薩観光さんによるものです。
電動車椅子ユーザーのわたしは、これまで「バスで行く!○○の旅!」などの特集を憧れの眼差しで眺めていました。
そう、このツアーがわたしの初のバスツアーとなりました!
今回は電動車椅子ユーザーとしての視点を織り込みつつ、南さつま市を楽しんだ思い出とその魅力をお伝えしていきます。
ひふみよタイムズでは、ツアー体験から鹿児島のユニバーサルツーリズムについて書いたコラムも取り上げております。ぜひご覧ください。
ツアー体験から鹿児島のユニバーサルツーリズムを考える

南さつま市の魅力が詰まったお土産を手渡され、ツアーが始まりました!

「夏の南さつま市、半端ない!ツアー」の内容

車椅子を6台搭載可能!GSE南薩観光さんのリフト付き大型バス

このバスがなければ、ツアーに参加することは出来ませんでした!
GSE南薩観光さんのリフト付きバス!
車椅子最大6台!GSE南薩観光の新型観光バス車両を取材!

※複数並んでいる画像は、クリックすると拡大されます

バスの床にはレールが敷かれており、車椅子の幅に合わせてしっかりと固定していただけるため、安心して乗車することができました。

また、今回のツアーにはバスガイドさんも同乗されており、行く場所のことやその土地について伺え、南さつま市をより楽しめました。
車椅子ユーザー数名と同じ空間で出掛けられたこと、窓が大きくて景色を楽しめたこともとても嬉しかったです。

いざ!坊津B&G海洋センターへ

ツアーの大きな見どころは、水陸両用車椅子「チェアボート」の体験ができることでした。
この車椅子は九州では坊津と奄美大島、福岡にしかなく、坊津B&G海洋センターでは1時間210円で貸し出されています。
海に入らず砂浜を楽しむ際は、専用の車椅子「ランディーズ」に乗ることも可能です。

車椅子は砂浜だと埋もれてしまい、すぐに動けなくなるもの。
ランディーズもチェアボートもタイヤが大きいため砂に埋もれることなく、貝殻や小石が多い場所も安心して移動ができました。
砂浜に出ることも、海に入ることもとても久しぶりで、とても感激しました!
車椅子の横幅が大きかったので低身長のわたしは海に入るまで少し不安でしたが、スタッフの付き添いと救命胴衣のおかげで、まったく問題なく楽しめました。
むしろ浮力があるので、わたしの場合は体勢を変えやすく、海を見たり空を眺めたりとゆったりとした気持ちに。

自分でオールを漕いで沖のほうまで進んで、ゆったり。
青く澄んだ海。心地よい波。輝く太陽。至福…。
もっと海に入っていたかったです!
タイミングが合えば、イルカや海ガメと出会うこともあるのだそう。
これは、また行かなければ!

ワインソムリエもいる!1階をバリアフリーにされた松屋旅館

海を楽しんだ後は、昼食をいただくために松屋旅館へ。

階段と同じように、スロープも趣があるつくりで嬉しかったです。

1階をバリアフリーに改装された館内は2つの多目的トイレ休憩できるスペースもありました。

どの料理も美味しくて美しく、坊津の塩やお魚、お野菜もふんだんに使われていました。

また、若女将さんのお話もとても楽しく、お酒を酌み交わしたくなりましたw
(ソムリエの修行のため、フランスにも行かれたそうです。)
食べきれなかったご飯はおむすびにしてもらったのですが、見てください!

なんて、かわいい!このご好意も、とても嬉しかったです。

試飲もできます!地場焼酎蔵 萬世酒造を見学

その後は萬世酒造の見学へ。
レトロなつくりの洋館とかわいいキャラクターに、館内に入る前から気持ちが高まりました!
もちろん、こちらもバリアフリー。ゆったりと見学することができました。

焼酎は生き物といいます。
夏は暑く、冬は寒いという蔵のなかで、時間を掛けてつくられる焼酎。
その大変さとスタッフの焼酎への思いを垣間見て、焼酎は鹿児島の誇りだ!と強く感じました。
売店には試飲コーナーも設けられていますので、スタッフに聞きながら飲み比べる楽しさも味わえます。

ちなみに、わたしが家族へお土産に購入した焼酎は「薩摩萬世」。
2年連続、熊本国税局酒類鑑評会の優等賞を受賞しており、まろやかで、特にお湯割りに向いているとのことです。
お酒が飲めない人には、ぜひ金柑サイダーを。

南さつま市特産品の金柑を使ったこちらのサイダーは、さわやかで後味さっぱり。
勉強や仕事の気分転換に飲むのもよさそうです!
また、南さつま市ご出身(からいも育ち!)のイラストレーター 野崎耕二さんのギャラリー展示場もあり、見応えたっぷりでした。

そして、万世特攻平和祈念館へ

萬世酒造の近くにある、万世特攻平和祈念館。

恥ずかしながら平和祈念館が加世田(南さつま市内の地名)にもあることを、わたしは知りませんでした。
30分ほどの滞在でしたが、知ることができて本当によかったです。
全体的に展示物が大きくて低い位置にも展示されており、車椅子ユーザーのわたしも拝見しやすかったです。
語り部さんのお話、自分よりも若い青年たちの遺影や血書、遺品が並んだ空間に胸が詰まりました。
今度はゆっくりと伺いたいです。
平和祈念館を出ると、少し天気雨が降っていて、2重の虹が掛かっていました。
帰りはその虹をくぐって鹿児島市内へ戻り、今回のバスツアーは終わりました。

すべての人に旅の楽しさを!

わたしは出掛ける際、低床バスや電車などが通い、車椅子で動ける範囲で考えてしまいがちです。
そのため、自然を楽しむ機会があまりありませんでした。
今回のツアーで特に感激したことは、やはり海を思いきり楽しめたことです。
海に入った後「疲れたでしょうから、すこし涼んでください」というツアースタッフの気遣いを振り切り、「なかなか来れないので、浜辺に行ってもいいですか?」と答えた自分。
「それならまだ時間があるので、浜辺用の車椅子『ランディーズ』も体験しましょう!」と提案してくださり、時間ギリギリまで海を堪能できました。

また、前日には坊津B&G海洋センターへ続く大きな道路の木の剪定、小石などの取り除きも行ってくださったそうです。
「今後の参考にもしていきたいので、なんでも言ってくださいね」という言葉からも、スタッフの思いを感じました。
おかげで車椅子ユーザーとして以上に、心から楽しむことができました!

南さつま市観光協会のwebサイトには、バリアフリー観光情報も記載されております。
たくさんの魅力にあふれた南さつま市。
いまの時期は木の葉が紅葉し、また違った景色が見られることでしょう。
あなたもぜひ、その魅力を体感してみてください。
わたしもまた出掛けたいです!

南さつま市、半端ないって!!