そもそも就労支援施設って何?
就労支援施設を知っていますか?
就労支援施設とは、知的、身体的、精神的、難病などの障害を抱えている人が就労をするためにある施設のことです。
A型とB型
この就労支援施設には2つの形式があって、雇用契約を結び最低賃金以上のお給料が貰える「A型」そして雇用契約は結ばないが、出勤時間の指定や休みを取ることに縛られない「B型」があります。
B型については、体調の波があり、「社員」として活動することが難しい人に薦められます。しかし、工賃と言って、得られるお給料は極端に少ないのが難点です。
A型は、スタッフのサポートを受けながら、就労に関する知識や技術を磨いていくことが出来ます。
だからといって、このような支援を受けながら、お給料が貰えて社員になれるA型のほうがいい!と思っても、A型はB型とは比較的に施設数が少なく、また、様々な企業と同じように、勤務環境が施設によって違うので、自分に合った施設を探さなければいけません。
また、ある程度の就労能力(体力や病状的)があることも重要だと私は思います。
逆にB型の場合は、かなり自由に就労支援を受けることが出来ます。例えば、
「今日は午後から行きます」ということを当日に言えたり、
「2週間ほど休みをください」なんてことも受け入れてもらえます。もちろん、その分、工賃は安くなりますが。
実際のところ、B型はお小遣い程度しか貰えないことが当たり前です。となると、周囲の人からの支援があったり、障害年金を貰っているなど、別の収入源がないと厳しいでしょう。
どちらを、そして何を選ぶ?
結局、自分で働けるから収入源が欲しいという人、体調に自信がないけれど居場所が無いからチャレンジしてみたい人。それぞれがしっかりと判断することが必要です。
そのために各施設「見学」が出来るので、その感覚を知ることも良いのではないでしょうか。
特に「イメージと違った」と辞めていく人も多いので、それでは施設にとっても、本人にとっても、利用者にとってもプラスになりません。逆にストレスになってしまうことも多いからです。
安心できて、満足のいく就労
私は障害を抱えています。なので形は違えど、ハンディがある人と助け合っていけるということも大切です。ぴりぴりとして、緊張感がある職場では、どこもやっていけないはずですよね。
ちなみに私はB型に入っています。発症してから何年もの時間が過ぎているのですが、体調を崩しやすく、一ヶ月休みますと言って、その後入院してしまったケースもあります。こんなことではA型で就労は出来ません。
実は、元々A型に入りたいと思っていたのですが、身体が持たないだろうとB型に入りました。それは正解だったと思います。
今、恵まれた環境の中で、安心して就労をしています。
大切な選択だから
たまに、
「就労支援施設の存在を知らなかった」という人もいます。
このような施設は全国にあるので、きちんと知ることで安心してください。
ただ、その会社自体の経営が上手く出来ていなかったり、むしろ劣悪な環境で仕事をしなければならないという、残念なケースもあります。
最初に書きましたが、何事も確認。それこそ「見学」また、いきなり契約をする前に「体験」をしてみることが大切でしょう。
私は満足だし、信じている
私は今、所属している施設がB型だとしても、自分の会社だと思っているし、満足しています。
みんなが一つの目標に向けて頑張っているというという点も大好きです。
A型もB型も、自分が満足して、これを続けていきたいと思えることが、私たちにとっての薬になるかもしれません。
以前は、
「私は働けない。甘えている。迷惑をかけている」
そんなことを思っていました。それでも一歩踏み出したことで、今、幸せだと思えるほどになりました。
私はみんなの力になりたい。
自分の殻に篭るより、少しでも「こんな私でも働ける」という自信になる「就労支援施設」に出会えるということ。
この記事がそれを知るきっかけになれば嬉しいです。
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