密度の濃い朝の1時間、あなたの通勤時間に会社はいくら払うだろう?
まだ眠気の残る早朝から、通勤のためテキパキと準備するのは大変ですね。朝食に加え昼食も、自作のお弁当など準備する人もいるでしょう。
親と同居、一人暮らし、既婚者、子どものいる父、母、三世代同居など、多様に異なる家族構成だけ考えても、負担のかかり具合は人それぞれ違ってくるでしょう。
目的地への距離と時間、電車の本数、その他の諸条件を考えながら、密度の濃い貴重な朝の時間を「もしも報酬の与えられる労働」と考えた場合、いったいいくらになるのか、考えてみましょう。
労災保険の保険料は通勤災害の保護に要する分も含めて全額事業主負担だが、通勤災害については、事業主の支配・管理下で起こったものではなく、労働基準法では、事業主に対して災害補償責任が課せられていない、労働者も費用の一部を負担するのが公平であると考え、被災労働者から一部負担金を徴収する
— 4th日曜@テルヨシ参戦 (@t7s_3244) 2018年9月6日
ざっくり
報酬額を決める、距離と時間と電車の本数
通勤の負担と聞いて第一に思い浮かぶことは、目的地までの距離と時間でしょう。
物理的距離と交通手段
通勤距離という条件は、都会よりも地方に住む人にとって重要となってきます。公共交通機関が発達し、電車やバスの便数が豊富で駅さえ自宅近くにあれば、都会での通勤に距離はあまり関係ないのかもしれません。
地方では公共交通機関の選択の幅が少なく、便数も減少の一途にあります。運行本数が少ないなら、1本あたりの運賃を上げなければ採算が取れません。
乗車キロ数が同じなら、地方の運賃が都会のものより割高となっていることは、特別な鉄道好きでなくともよく知るところです。
準備時間
時間は大きく2種類に分割できるでしょう。身支度など室内の準備時間と、交通手段で目的地まで移動するための時間です。身支度は、特に個人差の大きく出る項目だといえます。
なにもかも支度してもらえる実家通いの独身者もいれば、朝食の準備は自分でする人、昼食の弁当まで自分で用意する人など、さまざまな人がいます。
一方、お子さんの身支度や弁当の準備までしなくてはいけない父親や母親もいるでしょうし、それらの子どもの世話を同居の祖父母に頼める世帯もあるでしょう。
男性か女性か、という点でも差が出るかもしれません。女性の化粧は、男性の髭剃りや整髪以上に、手間も時間もかかるものです。
朝シャン(洗髪)しても、比較的髪の短い男性の方が女性より簡単に済んでしまいます。
移動時間
移動時間も人によりさまざまな例が考えられます。都会は地方より手段が整っているうえに便数も多いのだから、便利だとも言えるでしょう。
一方、世界的にも有名な東京の通勤ラッシュに視点を移せば次のようにも考えられます。
移動する通勤者の数だって多いので、1本の電車に乗る人数は都会のほうが多いでしょう。手段が整っている都会の通勤は、時間と距離の両面から、会社の要求も高くなりがちです。
何本も電車を乗り換えるような通勤、県をまたぐような通勤などは、会社が費用を負担してくれたとしても貴重な時間を奪われてしまいます。
それは距離以上につらいものです。
居住地で変わるガソリン代、電車代
実際に使っているお金の問題もあります。こちらは手出しする分かりやすい経費です。
地方間で差の出るガソリン代
マイカー運転であっても、渋滞をノロノロ進むのと見晴らしのいい信号の少ない直線道路を走るのとでは、精神的な負担がずいぶん違うでしょう。
もともとドライブが好きなら、カーステレオで音楽を聴きながら運転するのは負担じゃないのかもしれません。
仮に目的地が少しくらい遠くても燃費は良くなりますから、ガソリン代は思った以上にかからないものと思われます。
車通勤です😣
ガソリン代高いから嫌だよ〜😓
交通費一部でもいいから出てほしいわw— りおん (@R__kyk46) 2018年9月4日
地方間で差の出る運賃
電車やバスの通勤なら、心配するのは便数である場合が多いのですが、運賃にも違いは出ます。営業キロ数により運賃が決まる電車であっても、同じ距離であれば、多くの場合に地方が高く設定されています。
例えば九州なら、福岡の西鉄を除いて鉄道はほぼJRしかありません。JRの公式ホームページから見ることができますが、JR九州とJR東日本では同一キロ区間では九州の方が高く設定されています。(参考:JR四国内、JR九州内の普通運賃表へのリンク 東京・大阪の電車特定区間の普通運賃表へのリンク)
定期代であっても、何年も続けることを考えると割高となることが分かります。
正社員と同じ仕事、いや正社員が嫌がる本当に面倒な仕事ばかり押し付けられていても拒否出来ずに、毎日我慢しながら働いている派遣社員達への待遇格差が酷すぎる現実。給料は半分、ボーナス無し、通勤定期代無し、各種福利厚生サービス無し、3ヶ月毎の不安定雇用、派遣先の都合でいつでも解雇可能。
— Never Reply gensan (@Gennashi) 2018年8月28日
通勤の報酬額を決めるもの
通勤は勤務前の時間だから勤務時間に入らない、と思ってしまいがちですが、そこは勤め先の就業規則によって変わってきます。
通勤手当
雇用形態が正社員なら通勤手当を受け取っている人も多いでしょう。払う費用をはじめからもらっているわけだから、経費はプラスマイナス0円と考えることもできます。
通勤時間を報酬に換算したら
もし、自分の通勤時間を報酬に換算して実際に受け取るなら、その金額は「通勤に使った交通費総費用 − 通勤手当」という計算で出ます。
でも、ここで問題としているのはそんなことではありません。休日と同じ内容のご飯を食べ服を着ても、仕事の日の朝の時間は休日以上に緊張感をともなうものです。時間に遅れればペナルティーがありますから。
報酬化するなら、私たち労働者の心理的な負担に対する金額が重要な部分で、おそらくそれは数値化できないものです。
あまりガチガチに対価を求めると会社に居づらくなりますし、通勤手当も受け取っているなら、あとは自分の心の中だけでこっちが勝手に会社を査定しておけばいいのではないでしょうか。
条件のいいキャリアアップの話がくれば、転職したっていいんだし。
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