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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

引きこもりの要因ともされる「大人の発達障害」は専門医の診断が不可欠

発達障害 引きこもり

近年「発達障害」が急増していると言われており、数々のメディアでも多く取り上げられています。中でも引きこもりの要因として発達障害が取り上げられていることに驚きました。

今年のはじめ、YouTubeにて引きこもりのドキュメンタリー動画がありました。「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)で特集された40代にもなってニート生活をしている人がいるというものです。その人の年齢は47歳、親が定年を迎えて悠々とした年金生活ができるかと思えば、引きこもった47歳の息子のせいで年金を奪われているといいます。

息子が引きこもった理由は、大学受験に失敗し両親から借金し会社を立ち上げるも失敗、そして「パソコンのソフトを作っているから、それぐらいは作ってから家を出て行きたい」と勝手なことを言っているのだそう(笑)

こういった受験や仕事に失敗して引きこもりになるケースもあるものの、「発達障害」が原因となり引きこもりになるケースも多いといいます。

精神的に病んでしまった人が退職した場合、外の世界をシャットダウンしてしまう引きこもりになることも多いと言います。そんな引きこもりに対する調査をした「ひきこもり支援ガイドライン」の中で、引きこもる要因の第1位が「発達障害」なんだそうです(厚生労働省調べ)。新しい環境で頑張ろうと、仕事を始めたものの「自分の思い描いていたものと現実は違っていた」と、どんどん自分の殻に閉じこもってしまうという意見が多いと言う結果が。

社会に出て会社に勤め出すと顕著に見えてくる「大人の発達障害」。ミスを繰り返すあまり周囲に指摘され自信喪失、その結果引きこもるというケースもあるといいます。ただ、特性によって”空気が読めない”部分もあるとのことから、さらに周囲に指摘され同じミスを繰り返し周囲を疲弊させてしまうケースも少なくないと聞きます。

引きこもりの人を障害別に見ると以下のような割合になるといいます。

発達障害が最も多い診断名となり27%を占めます。不安障害がそ れとほぼ同じ24%を占め、この2つの障害領域を合わせて半数となります。パーソ ナリティ障害は18%、気分障害、これはほとんどがうつ病ですが、これが14%と続 いています。主な精神障害は、以上の発達障害、不安障害、パーソナリティ障害、気 分障害の4種類の障害であり、それらで81%を占めています。

そんな発達障害にも「ASD(自閉症スペクトラム障害)」と「ADHD(注意欠如多動性障害)」などいくつかの種類があり、いずれも併発することも多いと言われています。さらに診断名は違えど、似たような症状が起こるため専門医でなければ判断は難しいといいます。発達障害の診断を受ける際、セカンドオピニオンとして他の病院を受診し誤診されたり、逆に診断が降らなかったというケースもあるといいます。

ASD(自閉症スペクトラム障害)
相手の気持ちを理解するのが苦手で、「友達の輪に入ろうとせず、一人でいることが多い」「相手の反応を考えず、自分の興味のある事だけを一方的に話し続ける」「まわりの空気が読めない」「突拍子もない発言をしてしまう」などの特徴が見られるのがASD。
ASDは、IQが高かったり、学力が高かったりすることが多く、子ども時代は見過ごされてしまったという件が多いとされています。
ASDの主な症状は、目に見える場所に何があるかは理解できますが、目に見えない、例えば引き出しの中など、中身を推測したり、物事を想像するのが苦手で難しいとされています。

ADHD(注意欠如多動性障害)
主に言われているのが、不注意、多動性、衝動性という3 つの症状。
具体的には、「落ち着きがなく、仕事などでケアレスミスをする」、「約束を守れない、時間の管理が苦手」、「片づけられない、優先順位がつけられない」等があげられます。
しかし、発想力が豊かで次々に新しいアイデアが湧いてくる、興味・関心が広がりやすい、という特徴を持っているため、ちょっと変わってはいるが、アーティスティクだね…などと言われ、気づかない場合も多いと言われています。
「大人の発達障害」と呼ばれていることもあり20、代・30代の人が目立つのかと思いきや、40代・50代になって自分が発達障害であることに気づく人もいるといいます。中には自分が発達障害であることに気づかず生きづらい思いをしている人や、結婚・出産後に診断が降る方など、自身の障害の受け入れ方は様々。

世間の目が…と気になる方も多いでしょうが、早めに行動を起こせば起こすだけ、今抱えている問題を早く解決する糸口が見つかるかもしれません。40代・50代になってからでも発達障害は治療できると言われています。

今や世界中でポケモンGOによりポケモンマスターが現れ始めていますが、引きこもりから開放されたと喜ぶ人も多いといます。ちょっと最近鬱々するな…という人は、ポケモンマスターにまでとは言いませんが(笑)少し気分転換に外出してみるのもいいかもしれません。

http://getnews.jp/archives/1496478

via:ひきこもり新ガイドラインについて – 内閣府

 

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