夏といえば、スイカ、かき氷、夏祭り……様々な限定ものやイベントが挙がるが、その中で花火を挙げる人も多いだろう。

あの一瞬で眼前いっぱいに広がる姿、体の芯を揺さぶるかのような轟音と、後にほんのり漂う火薬の香りに、「ああ、今年も夏がやってきたんだな」と改めて実感する。そう、花火は色だけでなく、音もセットで楽しめる最高の娯楽の一つだ。

それを聴覚に障害がある子どもたちにも是非体験してもらいたい。その思いから、大阪市でこのようなイベントが開催された。

夏の夜を焦がす天神祭の奉納花火が25日、大阪市を流れる大川の中州で行われ、招待された聴覚障害のある府内の高校生ら40人が打ち上げ地点間近の特別観覧席で花火を楽しんだ。子供たちに花火の「音」を振動で体感してもらおうという取り組みで、体中に響く迫力のある音に、歓声がわき起こった。

音が聞き取れない聴覚障害者でも、体感で音を感じる事は出来る。かつてのベートーヴェンが聞こえない耳をピアノにつけて音を聞いたかのように。

以前、HIFUMIYO TIMESでも、花火ではないが太鼓で聴覚障害者にも楽しんでもらうイベントを取り上げたことがあった。

耳で聞くだけが音ではないのだ。この取り組みを知って、改めてそう思い知らされる。

体で感じてほしい。聴覚障害者が楽しめる「和太鼓」公演開催へ。迫力ある「ドン!ド!ドドドド!ドン!!」という音。体の中まで浸透する、まさしく鼓動。日本を代表する伝統芸能「和太鼓」は日本各地にアマチュアからプロまで様々なチームがあり、観客を魅了し続けています。 電子音に溢れる現代の中…1234times.jp

 今回の企画は、多くの人に支えられてきた恩返しがしたいと計画。聴覚障害のある子供たちに、「天神祭の花火を目だけでなく音でも楽しんでもらおう」と、打ち上げ地点からわずか約30メートルの地点に観覧席を用意した。周囲のビルにこだまする花火の破裂音に、高校2年の男子生徒(16)「体中がビリビリした!花火は何度か見たことがあったけれど、迫力が違う」。浴衣姿の高校1年の女子生徒(15)は「音の大きさにびっくりして、心臓がドキドキした。また見に来たい」と目を輝かせた。

聴覚障害の子供たちも、この近い距離での迫力ある花火に感動したであろうと共に、体感で十分に感じたであろう花火の音の大きさに気づき驚いたに違いない。

この体験は、子供たちにとって一夏のいい思い出になったであろう。そして、心の中に残ってこの花火の体感を覚えていて欲しい。

私は、この粋なはからいをした同市北区の外食チェーン「フジオフードシステム」。発案した藤尾政弘社長(61)に感嘆の声と、素晴らしい思いつきに拍手を送りたくなってしまう。社長自身も、聴覚に障害を持っている方だ。

ひふみよベースのある鹿児島にも、「サマーナイト大花火大会」という大きな花火大会が毎年開催される。ぜひそこでも、このようなイベントを企画して、より多くの人に楽しんでもらえるような環境になることを切に願う。

天神祭奉納花火 聴覚障害の子供たちも歓声 – フォトジャーナル – 産経フォト響き渡る打ち上げの轟音(ごうおん)に、真上に開く大輪の花。夏の夜を焦がす天神祭の奉納花火が25日、大阪市を流れる大川の中州で行われ、招待された聴覚障害のある府…www.sankei.com

via:産経フォト