私は、高校に入学をしてすぐ、様々なストレスによって体調を崩し、学校を4ヶ月近く休んだという過去がある。その後、復学をしても、安定した学校生活を送ることは出来ず、教室に居て、授業を受けることもままならなかった。
思い返せばあの時、学校に私の居場所はなかったのだ。
そんな私にとって、この記事で紹介されているコミックエッセイ『いつもうっすら黒歴史』はとても興味深い。
高校生は、とかく群れを作りたがる。とくに女子は、グループで行動することで存在感と安心感を得ているようだ。グループの性格の違いから階級が生まれ、それがスクールカーストに発展するという。そして、カーストの底からも外れた自分は、疎外感に包まれる。
まるで、昔の私が考えていたことがそのまま、書かれているかのようだった。ちなみに、スクールカーストという言葉は、ネット上で生まれた言葉で、
スクールカースト(または学校カースト)とは、現代の日本の学校空間において生徒の間に自然発生する人気の度合いを表す序列を、カースト制度のような身分制度になぞらえた表現。
である。
しかし、先に書いたように、スクールカーストに所属することすらも出来ない学生だって存在するのだ。どこにも、所属出来ていない。ただそこに、身体があるだけだった私も、勿論その1人であった。
しかし、著者である「お肉おいしい」さんは、その閉塞感の中で、自分を変えようにも、自分は自分であるということに気がついている。
そして、絵を描くことが子供の頃から好きだったということから、漫画家になりたいという夢を抱くのだ。
そうして、
自分そのままを愛されたいから、変わる必要もないと自分を取り戻した著者は、「学校の外に世界をつくる」ことにした。ありあまる時間で本を読み、インターネットに浸っていく。こうしてなんとか卒業して、東京の美大に進学した著者。やがて、漫画家になる夢は結実する。
とある。
私はといえば、高校をなんとか卒業してはいるが、その青春時代に、自分を見失いかけた。
それでも今は、その闇に包まれたかのような青春時代が「過去」となり、ようやく、一歩ずつ前に進んでいる。だからこそあの頃の自分に、
「孤独感たっぷりの高校生活だって立派な青春だ」
そう、語りかけてやることが出来れば良いのに、と強く思った。
http://ddnavi.com/news/311693/a/
http://www.comic-essay.com/episode/4
https://goo.gl/QnKD0K
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