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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

化粧をしたい!視覚障害者に「ケアメイク」を。化粧は人を健康にする?

ケアメイク

私は、普通の人よりも見た目に手をかける方だと認識している。髪型一つでも気に入った髪型にならないといつまでも鏡とにらめっこしてああしよう、こうしようと考えてイジっていたり、伸ばしている髭を剃り、剃り残しがあったりすると細部まで念入りに剃り直す。逆に気に入った髪型になったり、髭の形、長さがキマったり、お気入りの服がの洗濯を終えるとそれだけでハッピーな気分になる。

「視覚障害者の『化粧をしたい!』を応援するプロジェクト」と題し、視覚障害者への「ブラインドメイク」の効能効果を医療・福祉の観点から考えるというもので、実際に視覚障害者の女性が壇上でブラインドメイクの実演を行った。

今まであまり考えた事がなかったが、確かに目が見えない人も化粧をして外出がしたいのだ。女性誌や最新のファッションに敏感なOLときっとなんら変わりはないのだろう。

このケアメイク、驚きなのは視覚障害者が自分で自分にメイクができるという点である。1時間のメイクレッスンを10回ほど受けて技術を習得した、網膜剥離によって視力を失った中途視覚障害者の方もいる。

日本ケアメイク協会の大石華法さんが考案した「ケアメイク」は、障害や疾病、加齢などで、メイクをしなくなったり、できなくなった女性の「美しくありたい」という尊厳を支えるものだという。

ケアメイク 視覚障害者

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画像引用:サイゾーウーマン

この技術を習得した視覚障害者のメイクは、とても目が見えない状態で仕上げたとは思えないほどの仕上がりだという。ブラシやビューラーなど一般的なメイク道具を自ら使用しメイクをする。

このメイク技術を習得したことで、「正直に生きられるようになりました。顔を上げて道を歩けるようになったんです」と松下さんは喜びを語る。

男の私でさえも髪型がキマったり、髭を上手く整えられたりしただけで気分は上がり、仕事の意欲や1日の始まりが快調に始まるのだから女性に例えるとなおさらそうであるに違いない。

実際の研究では、化粧によってADL(日常生活動作)が向上するという結果が出ており、介護費用の削減につながるというデータもあるのだそうだ。

「以前、化粧をしていた記憶があった方に、思い出していただくのです。認知症で口紅を食べていた人が、口紅を塗るようになる。夫や子どもに『きれい』と言われて、にこっとするんです。鏡を見るようになる。できなかったことが、できるようになります」

これに加え、体を鍛えたりリハビリを行ったりすることで、不安は改善されさらに自身につながるのではないだろうか。洋服にまで変化が出てくると、より一段と輝きを増すのだろう。

これからの超高齢化社会において、ますます需要が高まりそうなケアメイク。目が見えない人やメイクが出来なくなった人はもちろん、「そういえば最近おしゃれしてないかも」といった人も、日々を前向きに過ごせるようになるかもしれない。

http://www.cyzowoman.com/2016/06/post_20487.html

via:サイゾーウーマン

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