2018.5.10:フリーペーパーVol.26発刊!

今日はスマホをわざと忘れる日

総務省によると、日本人のスマートフォン保有率は2016年時点で70%を超えています。

なかでも13歳〜19歳の学生世代や20代〜40代までの若中年世代だけなら80%〜90%を超える勢いです。最高は20代の94.2%となっています。

多機能がもたらすもの

スマートフォンは絶え間なく進化を続け、通話やメール、LINEなど通信機能の他に、スケジュール帳、カメラ、動画撮影、地図、GPS機能、お財布機能、計算機、万歩計、ストップウォッチなど、その他数え切れないくらい様々な機能を備えています。

今後、さらに多くの機能を備えた機種が現れてくるでしょう。
そのスマホを自宅に忘れたまま家を出てしまうと、とても不安で仕事が手に付かない人も多いと思います。

それは、まだガラケーと呼ばれるフィーチャーフォンが携帯の主流だったころ、すでに日本人の多くが抱えていた症状とも呼べるものです。

貴重な空白の時間

いざ本当に携帯を忘れてしまって、事情があって取りに帰ることも出来ないような場合、少なくともその日だけは無いならないでやっていくしか無いわけです。

そして一日が過ぎていき、夕方ぐらいになるとスマホを持たない状態にも人は随分と慣れてきます

もちろん、社用の電話まで自分の携帯でやり取りするなどといった事情がある場合「忘れたけど我慢する」では済まされません。

しかし、社用の通話には会社の端末が用意されることも多いだろうし、スマホ無しで乗り切るのもそれほど難しいことでは無いのかもしれません。

便利なだけに悩みも尽きない

緊張して待つ仕事の電話もあるだろうし、なかなか連絡がつかない人からの着信を待つ場合もあるでしょう。いつも手元に便利な端末があるばかりに、発信を躊躇している連絡先が気になって仕事が手に付かなかったり、目の前にいる相手の話に集中できなかったりすることもあるでしょう。

自分で手間をかける必要がなく、便利で細かな欲望まで安易に満たしてくれる、安上がりで刹那的なガジェットであるスマートフォンは、現代人にとって「煩悩の象徴」なのかもしれません。

だからこそ、持つと悩みが増えるのでしょう。
煩悩とは、つまり欲ですから。

不便は人生をシンプルにします。できることの選択肢が狭まるだけ、迷いは減ります。
「知らない権利」とでもいうのでしょうか。

自分にとって重要なことだけに集中するので、仕事や学習などの成果はより高いものが見込めるはずです。スマホを使えば簡単に出来ることが出来ない、というのは、短期的に見れば悔しい思いをする機会が増えるに違いありません。

それでも、絶え間なく慢性的な焦燥感にかられ、自分の追い詰められた感情にさえ気付くことのできなくなった人を救う方法があるとすれば、それは、

「環境を少し不便にする」

ことではないでしょうか。

現代における便利な道具の代表格、スマートフォンから、30分でいいから自分を解放してみましょう。自分にとって大切なことがなにか他にあることに、気付くかもしれません。