みなさんもパソコンなどで使われることが多いであろう、マイクロソフトの基本ソフト(OS)「Windows」。
日本マイクロソフトが主催している、ディスレクシア(読み書き障害)などといった障がいを持つ人たちの進学や就学をIT技術で支援する「DO-IT Japan」の夏季プログラムにてこの度、
Windowsにもユニバーサルデザインに対応したフォント「UDデジタル教科書体」が搭載されることが発表されました。
私たちの生活に身近なパソコンやタブレットなどに「UDデジタル教科書体」が標準搭載されることで、障がいがあっても分け隔てのないICT教育のさらなる発展が期待できます!!

「UDデジタル教科書体」とは?

フォントメーカーのモリサワのグループ会社であるタイプバンクが開発したユニバーサルデザイン対応フォントです。
HIFUMIYO TIMESでも以前、このフォントについて記事で詳しく取り上げてあります。

via:ロービジョン・ディスクレシアでも読みやすい「ユニバーサルデザイン」フォントが登場!


ロービジョン
(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)といった障がいを抱えている方でも読みやすいフォントとなっています。学習指導要領に基づき、書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑えたデザインが大きな特徴です。

通常の教科書に使われている教科書体では、筆書きの楷書体に近いため線の強弱があり見にくいという欠点があります。
ゴシック体では、画数や書き順を学びににくい上、線の太さがほぼ一定でとめ・ハネなどが省略されてしまうため、教育面ではあまり向いていないのだそうです。
対して、UDデジタル教科書体はこれらの欠点を補ったもので、学習指導要領に対応した正しい字形と、ロービジョンやディスレクシアといった障がいを持つ人にも配慮したデザインというわけです。

慶応義塾大学 自然科学研究教育センター 副所長/教授 中野泰志氏の協力のもと、教師や生徒241人を対象にアンケート調査まも行われており、読みやすさなどの科学的根拠も実証されているので、信頼度も非常に高いものといえます。

なぜWindows10に搭載されることになったのか?

マイクロソフトは、Windows10の開発中の機能をいち早く体験できる「Windows 10 Insider Preview」にて「UDデジタル教科書体」の採用を明らかにしていましたが、その理由をはっきりと述べていません。
日本マイクロソフト側から提案をし、アメリカの本社を経て採用が決まったそうです。
日本側の提案がそのまま実を結び採用されたということは、ひらがなやカタカナなど文字に幅広い多様性がある日本語に配慮してのことでしょう。また、ICT教育環境の発展に貢献していきたいというマイクロソフトとしての思いが、Windows10の「UDデジタル教科書体」の標準搭載という形で表れたのではないでしょうか?

「ユニバーサルデザイン」フォントでどう変わるのか!?

「UDデジタル教科書体」を1から導入するとなると、どうしてもライセンス料がかかってしまいます。
しかし、Windows10なら今年10月に提供される予定の「Windows 10 Fall Creators Update」と呼ばれるアップデートを行うだけでこのフォントが使えるようになります。もちろん、無料で。

標準搭載によって、ディスレクシアなど、知的能力には問題がないにもかかわらず文字の読み書きなどの障がいで日常的に困難を抱えている人たちの教育環境の整備がよりスムーズにできそうです。
費用をかけることなく導入できるので、「UDデジタル教科書体」の普及も急速に進むことでしょう。むしろ、せっかくなので教育現場でどんどん活用していくべきではないでしょうか?でなきゃ、これは本当にもったいない!!

「UDデジタル教科書体」のその後を見ていきましたが、今回のWindows10に標準搭載されるというニュースには非常に驚きました。
これが今後、Windows10を搭載したパソコンやタブレットだけではなく、Mac OSやAndroid、スマートフォンなどの他の様々な基本ソフト(OS)や情報機器にも標準搭載され、自分に合った機器で利用できるようになれば、より充実したICT教育を実現できるのではないでしょうか。
今までディスレクシアなどといった障害を持っているというだけで教育の機会に恵まれず不自由を抱えていた人たちが、IT技術の発達によって活躍できる社会になってきています。そんな中で、「UDデジタル教科書体」のWindows10への標準搭載は、ICT教育発展への大きな一歩となったのではないでしょうか?

via:マイナビニュース

via:PC Watch

via:40’s Exchange Hack

via:ディスレクシア – Wikipedia