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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

『アダプティブサーフィン』って、知っていますか?

2016年8月3日(日本時間8月4日)、ブラジル・リオデジャネイロで行われたIOC(国際オリンピック委員会)総会で、2020年東京オリンピックの追加種目として正式決定したサーフィン競技

オリンピックで採用されたということは、サーフィン競技が、パラリンピックでも採用される可能性があるのではないかと思い、障害者サーフィンの世界大会があるのか調べてみました。

アダプティブサーフィンとは

アダプティブサーフィンとは、障害を持っている方が行うサーフィンの事です。

アダプティブ(adaptive)は、適応性のある、適応可能なetcの意味で訳されます。

すなわち、それぞれの障害個性によって、ライディングを工夫して行うサーフィン…

義足をつけて立って乗る方、膝立ちで乗る方、座って乗ってパドルを使う方、うつ伏せで乗る方、サポートを受けて行う方など。また、視覚障害のクラスもあります。

アダプティブサーフィン世界選手権

2015年から開催されているアダプティブサーフィン世界選手権(ISA Adaptive Surfing Championship)

ISA(世界サーフィン連盟)と、Challenged Athletes Foundation(障害者アスリート協会)が主催し、アメリカ カリフォルニア州 サンディエゴ ラ・ホーヤで行われています。

第1回大会(2015年)は18カ国第2回大会(2016年)は4カ国増え、22カ国76名の選手が、身体障害が5つ(AS-1〜AS-5:数字が大きくなるにしたがって、障害が重くなります。)、視覚障害が1つ(AS-Ⅵ)、計6つのクラスに分かれて、競技を行いました。

第1回大会(2015年)は、NSA(日本サーフィン連盟)からの派遣選手がいなかったため、日本人選手の参加は、第2回大会(2016年)からとなります。

伊藤建史郎選手と小林征郁選手

アダプティブサーフィン世界選手権に日本人選手として初めて参加したのは、AS-1ディビジョンの伊藤建史郎選手と、AS-2ディビジョンの小林征郁選手の2名。

2選手とも、初めての世界選手権ということで、緊張もあったようで、なかなか本来のランディングとまではいかず、伊藤選手4位小林選手7位という結果となりました。

まだまだ、日本におけるアダプティブサーフィンの認知度は低く、選手層も薄いのが現状ですが、伊藤、小林両選手が、今後の日本のアダプティブサーフィン界を牽引し、盛り上げてくれるものと思います。

サーフィンが盛んなオーストラリアアメリカハワイでは、10年近く行われているアダプティブサーフィン。

2017年も世界選手権が開催予定です。

まだまだ、認知度の低いこの競技ですが、試行錯誤しながら、それぞれの形でサーフィンを楽しんでいる姿を観て、サーフィンの可能性を垣間見ることが出来ました。

怪我や病気をしても、サーフィンが楽しめる…そして、世界で闘う場所がある…。

アダプティブサーフィン、希望が持てる競技だと感じました。

近い将来、パラリンピック競技として、もっともっと盛り上がることを期待します。

 

2016 STANCE ISA WORLD ADAPTIVE SURFING CHAMPIONSHIP

via : NSA(日本サーフィン連盟)

世界中のハンディキャップ・サーファー達に勇気を。史上初のアダプティブ・サーフィン・チャンピオンシップ開催

via : WAVAL

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