2016年8月3日(日本時間8月4日)、ブラジル・リオデジャネイロで行われたIOC(国際オリンピック委員会)総会で、2020年東京オリンピックの追加種目として正式決定したサーフィン競技。
オリンピックで採用されたということは、サーフィン競技が、パラリンピックでも採用される可能性があるのではないかと思い、障害者サーフィンの世界大会があるのか調べてみました。
このご時世になんと、サーフィン雑誌が創刊とのこと!オリンピックにむけて盛り上がりつつあるのか!センスいいジャケです〜SURFmagazine pic.twitter.com/PM893VWedn
— 松野 健一郎 (@tsun5366) April 11, 2017
アダプティブサーフィンとは
アダプティブサーフィンとは、障害を持っている方が行うサーフィンの事です。
アダプティブ(adaptive)は、適応性のある、適応可能なetcの意味で訳されます。
すなわち、それぞれの障害個性によって、ライディングを工夫して行うサーフィン…
義足をつけて立って乗る方、膝立ちで乗る方、座って乗ってパドルを使う方、うつ伏せで乗る方、サポートを受けて行う方など。また、視覚障害のクラスもあります。
大腿切断でサーフィンしてるってすごい。|Shark attack survivor's surfing fairytale https://t.co/R280uUpJ3u @YouTubeさんから
— 田中洋平 (@yohei_tanaka) December 13, 2016
アダプティブサーフィン世界選手権
2015年から開催されているアダプティブサーフィン世界選手権(ISA Adaptive Surfing Championship)。
ISA(世界サーフィン連盟)と、Challenged Athletes Foundation(障害者アスリート協会)が主催し、アメリカ カリフォルニア州 サンディエゴ ラ・ホーヤで行われています。
第1回大会(2015年)は18カ国、第2回大会(2016年)は4カ国増え、22カ国76名の選手が、身体障害が5つ(AS-1〜AS-5:数字が大きくなるにしたがって、障害が重くなります。)、視覚障害が1つ(AS-Ⅵ)、計6つのクラスに分かれて、競技を行いました。
第1回大会(2015年)は、NSA(日本サーフィン連盟)からの派遣選手がいなかったため、日本人選手の参加は、第2回大会(2016年)からとなります。
2016 Stance ISA World Adaptive Surfing Championshipアダプティブサーフィン世界選手権(障がい者サーフィン世界戦) – https://t.co/pw99Y0I2Pc pic.twitter.com/oFI3oJvWfu
— NSA (@NSAsurf) October 27, 2016
伊藤建史郎選手と小林征郁選手
アダプティブサーフィン世界選手権に日本人選手として初めて参加したのは、AS-1ディビジョンの伊藤建史郎選手と、AS-2ディビジョンの小林征郁選手の2名。
2選手とも、初めての世界選手権ということで、緊張もあったようで、なかなか本来のランディングとまではいかず、伊藤選手が4位、小林選手が7位という結果となりました。
まだまだ、日本におけるアダプティブサーフィンの認知度は低く、選手層も薄いのが現状ですが、伊藤、小林両選手が、今後の日本のアダプティブサーフィン界を牽引し、盛り上げてくれるものと思います。
日本人初のメダル獲得!アダプティブ・サーフィン・チャンピオンシップ https://t.co/7RiYsbf36k #WAVAL #サーフィン #surfing 伊藤建史郎 VISSLA https://t.co/i2iyswCV8u
— WAVAL (@WAVALnet) December 26, 2016
サーフィンが盛んなオーストラリアやアメリカ、ハワイでは、10年近く行われているアダプティブサーフィン。
2017年も世界選手権が開催予定です。
まだまだ、認知度の低いこの競技ですが、試行錯誤しながら、それぞれの形でサーフィンを楽しんでいる姿を観て、サーフィンの可能性を垣間見ることが出来ました。
怪我や病気をしても、サーフィンが楽しめる…そして、世界で闘う場所がある…。
アダプティブサーフィン、希望が持てる競技だと感じました。
近い将来、パラリンピック競技として、もっともっと盛り上がることを期待します。
義足サーファー「伊藤 建史郎」の挑戦が素晴らしい https://t.co/JKyldvtacB pic.twitter.com/L1nuSWhKy3
— 波乗り (@naminori_bum) February 24, 2016
via : NSA(日本サーフィン連盟)
via : WAVAL