「褒めて伸ばす」教育が流行しています。学校でも職場でも「褒める」ことで成長をうながす方針が定着しています。叱られることに慣れていない新入社員は、叱られてやる気を失ってしまうため、上司が甚大な失敗を指摘しづらい風潮があるのです。あまり使いたくない言葉ですが、「ゆとり教育」という政府の失敗がありました(「ゆとり世代」と呼ばれてしまう方々は被害者です)。ですから、今の褒められ世代の台頭は、政府の失敗を原因とするものだと思うのです。

パワハラなのか?叱れない悩める上司

感情的に怒るわけではなく、事態を適切に把握して正しく指摘した結果、それが時には「叱る」ことになったり、「褒める」ことになったりするのが、自然な姿ではないかと思います。

上司にとって新人社員に仕事を教えることも自分の仕事ですから、割り切ってキツイことを言う場合もあるでしょう。仕事とは関係ない人間的な部分の批判は避けなければなりませんが、失敗を叱らず放置したり褒めたりばかりした結果、新入社員が仕事を覚えないのであれば、それは上司の責任になってしまいます。

褒めて伸ばすではなく「適切に指摘する」こと

本人の自尊心を損なわず仕事を覚えさせ会社の業績に貢献させるため必要となることは「状況の適切な指摘」です。失敗は当然するものなので、本人が同じ失敗をして困らないよう冷静かつ的確に助言を与え、新人を成長させなければなりません。これは上司や先輩にとって立派な仕事です。

青山学院大学駅伝部の成果

箱根の大学駅伝で3連覇を果たした青山学院大学の監督は「褒める」ことも大事にしながら、選手の自主性を信頼して任せることに努めました。練習メニューは選手に考えさせます。いつも自分が練習に同席するわけではありません。すると部員たちは自分で計画を立て互いにその内容の吟味まで話し合って決めるといいます。そして、結果も出しています。

褒めて伸ばす教育は、社会人も含めて成長につながる指導方法だと思います。早い段階で結果が出ることも、調査から明らかになっています。

ですから、褒める方針をずっと今後も続けていくことができるなら褒めて伸ばして会社の業績も上げていけばいいと思います。

弱点は、そういった能力は「もろい」ということです。叱られることで鍛えられる精神的な強さは「褒める」ばかりでは身につかないものもあります。仕事の場でモチベーションを維持するのは、本来、上司がフォローすることではなく社員が自分で責任を持って自分ですべきことです。

仕事で自分のミスがあったとき、正しく指摘されても今後の糧として学ぶ姿勢を持つことも、自分の責任です。仕事でプロである以上「叱られたからやる気を無くした」などと、自分のモチベーションの低下を上司の責任にすることなでできません。

しかし恐らく、若者は指摘された内容の正当性に敏感なのでしょう。

パワハラに該当する不当な叱責もこれまで現実にあったのだと思います。大切なことは、「正しい指摘」です。若い世代の道徳心の高さはよく知っています。きちんと指摘されれば、そのことに不満を漏らすことはないでしょう。そうすれば新人の社員も、仕事を覚えるための大切な要素として、上司の言葉を受け入れ前進していくに違いありません。

悩める上司必見!“ほめられ世代”の伸ばし方 – 記事 – NHK クローズアップ現代+ www.nhk.or.jp

via:クローズアップ現代+

怖い鬼は厳禁!?“ほめられ世代”どう叱る? – NHK クローズアップ現代+2017年1月31日(火)放送。こわーい“鬼”教師や“鬼”上司がいなくなった!?家庭でも学校でも褒めて伸ばす教育が定着し、怒られることに免疫がない若者たちを受け入れる企業では、「褒め方研修」が大はやり。でも、鬼がいなくな…www.nhk.or.jp

via:クローズアップ現代+