その日はとてもいい天気で、春の陽気が降り注いでいました。

風も雲もほどよく、開店を目の前にしたスターバックス鹿児島仙巌園店に車でドライブするには絶好の気候条件でした。

左手に山の斜面を、右手に海を眺め、高層ビルも無く空は青く広くどこまでも広がっていました。
社長が運転する車にスタッフ2人が同乗し、遠足に行くような気分で以前から心待ちにしていた取材に向かいました。

白壁の洋館の入口には、島津家を表す丸に十の字と”STARBUCKS”の英文字ロゴ。
駐車場には十分の広さが用意されており、鹿児島の交通事情を考慮した造りに店内に入る前から期待させられました。

スターバックス鹿児島仙巌園店の内装と外観

スターバックス鹿児島仙巌園店が3月29日登録有形文化財旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」を一棟活用・改装してオープンします。

HIHUMIYO TIMES(ひふみよタイムズ)は24日に同店舗で開催されたメディア内覧会に地元メディアの一角として招待していただき、取材にうかがいました。

店内に入ると、スタバのロゴである人魚のサイレンが額縁に収まったミラーアートとなってお客様を入り口で出迎えてくれます。
1階はバーカウンターを備えた広い客室1部屋と中くらいの2部屋の合計3部屋。
2階は中央に杉材の広い天板を利用したコミュニティテーブルを据えた広々とした1部屋で構成されています。

新たに開店する仙巌園店は錦江湾鹿児島湾)と桜島が眺望できる海辺のお店で、キラキラと輝く海面はスターバックスのロゴである人魚サイレン)の鱗を彷彿とさせます。

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美味しいコーヒーとおしゃべり、出店への思い

大勢の取材メディアが店内にひしめくなか、アシスタント・ストアマネージャーの山下さんが美味しいコーヒーを淹れてくださり、コーヒーを飲みながら店舗開発の内情を笠井部長、川原ストアマネージャーからうかがいました。

直近で最後に鹿児島に出来た店舗が2007年のオプシアミスミ店で、鹿児島仙巌園店は鹿児島10年ぶりの新店舗とのこと。

出店のきっかけは同店の店長に就任された川原ストアマネージャーが海沿いのこの地への出店を望み、責任者に申し出たことなどをうかがいました。

当時は仙巌園が世界遺産に登録される寸前で、観光客であふれる前に開店したい、海の見えるこの場所でお客さまにコーヒーを飲んでいただきたいという一心だったと、川原さんは熱を帯びた様子でお話しくださいました。

近くにはコンビニエンスストアやファミリーレストランなども出店しており、振り返った場所に建つ登録有形文化財「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」でコーヒーを提供することは川原さんにとって夢だったとのことです。

その後、開発担当の協力を受けながら構想から2年を経て、今回の出店に至ったとのことでした。

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第3の場所、リージョナル・ランドマークストア

同店舗が目指す姿は「地域のお客さまとつながり喜んでいただけるお店」であることです。
隣接する仙巌園は世界遺産であり、場所がら観光客の来店も多く見込まれます。

それはきっと、とても嬉しいことで、経営の面でも大切なことです。
しかし、鹿児島仙巌園店に限らずすべてのスターバックスの店舗が大切にしたいことは「地域の憩いの場」であること、「気軽に立ち寄って美味しいコーヒーを楽しめる場」であることです。

福岡の大濠公園、島根の出雲大社などと並ぶ「リージョナル・ランドマークストア(地域の目印となる店舗)」としての一面を持ちながら、自宅や職場、学校に続く第三の場所「サードプレイス」としてお客さまに愛されることを望んでいます。

この日いただいたコーヒー「パイクプレイスロースト」は、北米などで毎日飲まれる定番「エブリデイ・ブリューEveryday brew)」の愛称で親しまれる銘柄でした。

店舗開発の笠井部長のお話によれば、海を目の前にしたロケーションの店舗は全国でも数少ないとのことです。
商業として考えた場合、商機はあまり見込めないとのことでした。
しかし建造物としての話題性や、鹿児島市からドライブしてちょうどいい場所だという点から出店を決断したとお話いただきました。

とはいえ、目の前の海沿いには磯海水浴場があり、近隣の道路は交通量の多い国道10号線です。
笠井部長と名刺を交換させていただいたとき、きっと分かっていることだと思いましたが、わたしはそのことを申し出、商機はむしろあると思いますと失礼ながら申し上げてしまいました。

店舗開発のプロに対しておこがましい発言だったと今でも後悔しています。
でも、こんな良い場所がお客さまから愛されないはずはないという気持ちで一杯だったのです。

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それまで客の立場としてしか来店したことのないスターバックスに取材させていただき、スタッフの方々がどのような気持ちで日ごろお仕事をされているのか知ることができました。新たな発見の数々に目から鱗が落ちる思いでした。

普段来店する際、商品を注文するカウンターでのスタッフの対応からも、この店で働く喜びがスタッフから感じられていました。

客から注文が殺到するようなどんなに忙しい場面でも、笑顔を絶やさずあわてる様子も見せず、協力してテキパキと長い列をさばく様子には敬意さえ払っていました。

内覧会で数人のスタッフの方からお話をうかがいましたが、皆さん堂々とした態度で笑顔で楽しく、滑らかにお話くださいました。

来店するお客さまにとって、接客の内容すら商品といえるものです。

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必要以上に干渉せず、困ったことがあれば積極的にお手伝いする姿は、高いコミュニケーション能力の証です。

私にとってスターバックスは、気軽にコーヒーを飲みに行く場であり、落ち着いて大事な事務作業を済ませたり大事な人と大事な話をする場であったりします。

今回は鹿児島仙巌園店に取材にうかがいましたが、この取材を通してスターバックス全店に共通するポリシーを聞かせていただいたような気がします。

それだけ、それぞれのスタッフの方々が同じ目標に向かい同じ目線で協力しながら、一人ひとりのお客さまと接することを大切にしている様子がうかがえました。

コーヒーも美味しいしスイーツもとても美味しくて、移動の際に忘れてしまった食べかけの「ホワイトチョコレート・マカダミアクッキー」が今でも心残りです。

次回は開店してから、客として注文するつもりです。

各地に点在するスターバックス・コーヒーにはたくさんのお客さまが訪れ、毎日いろいろな会話が取り交わされていることでしょう。

登録有形文化財「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」は、スターバックス鹿児島仙巌園店としての役割も担うことになりました。

降灰対策で造られた石造りのベンチに座り、何も邪魔しない広い青空の下に聳える桜島を眺めました。

白壁の洋館が今後どれだけ多くのドラマに立ち会うことになるのか、楽しみでなりません。

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