学生時代、主に小中学生時代に、あなたは「勉強のできる子」でしたか?
そして勉強ができることを理由として「肩身の狭い思い」をしたことがありますか?

当然のことですが、学校は勉強をするだけの場所ではありません。
他の教科を見ても分かるとおり、運動や芸術、生活、情報についても多くのことを学ぶ場所です。

もちろん、それらの教科も同じく勉強ではありますが、ここでいう「勉強」とはいわゆる受験科目的な勉強、英語、数学(算数)、国語、理科、社会、を中心に考えてください。

運動会でかけっこの速い友だちが「すごいね」とヒーローのように賞賛されるのに対し、定期テストや実力試験で高得点を残す勉強の成果に対しては「ガリ勉」(そもそもなぜガリ勉しちゃいけないの?)など色メガネで見られたことがありませんか。

スポーツの能力も勉強の能力も、どちらも同じ才能の一種として評価されるべきなのに。

能力への平等な評価

スポーツの得意な子が堂々とその成果を発揮し周囲から称賛の声を送られるのに対し、勉強の得意な子が好成績を挙げることに対しては「自慢」として批判の対象とされるのはなぜなのでしょう。
仮に成果を隠したり謙遜すれば、それはそれで「嫌味」と捉えられてしまいます。
こういう評価基準の方がむしろ、才能に対する陰湿な差別ではないかとすら思えます。

昨今は、勉強ができることそのものに対する批判的な見方も強まっています。
勉強だけできても生きていけない」という考え方には同意しますが、礼儀作法や人との関わりも大切にしている子どもに対してすら、「勉強」の部分だけあげつらって批判する傾向もあります。

さまざまな分野への興味の一環としてここだけは頑張りたいと思う分野がもし勉強なら、そのことに対する批判は大人からもメディアからも執拗に襲ってきます。

勉強できようができまいが本人の勝手なのに、そのような声に対し勉強できる子どもはいったいどう対処すればいいのでしょう。

勉強好きな子の本音

「勉強ばかりして大変じゃない?」という、いたわりの声があります。
でも、多くの勉強得意な子は「楽しくて」勉強してるから大変ではありません。

本人がもともと持っている好奇心探究心知識欲が強く、頑張ったあとに得られる達成感がたまたま勉強という分野で強く感じられたというだけのことです。

スポーツが得意な子どもはそれがたまたまスポーツという分野だったのでしょう。

「興味が湧く」→「熱中する」→「結果が出る」→「嬉しくてもっと頑張る」という良いサイクルに乗ってしまった子どもは、たびたび厄介な「ヒガミや妬み」に遭遇します。

勉強好きな子の本音を代弁すれば、

「勉強できることでどうして申し訳ない気分にならなきゃいけないのだろう」

「運動得意な子はみんな素直にその頑張りを評価してもらえるのに、勉強だとどうして素直によろこんでもらえないのだろう」

「もともと何も努力もせずに始めから勉強できたわけじゃない、努力して頑張って出来るようになって、成果を積み重ねていったんだ」。

といったところではないでしょうか。

学校で居づらい

勉強にもいろいろな種類があり、教科書を開いて机に向かうタイプの勉強ばかりが勉強でもありません。
しかしなかでも、先に挙げた典型的な受験勉強の場合、机に向かって無言で集中して学習することが多いだろうと思います。

それを学校の教室で必死になってやると、目立ちます。
暗い」という評価を受けることも多いです。

本来、仕事での評価を除けば他人の批判など自分には一切関係ありません。
しかし学校では、他の生徒の評価はかなり厄介です。

その最大の理由は、「大多数を占める他の生徒たちという集団が、自分自身の考えで”私”という人間を判断してはくれず、学校に広まる根拠のない評判で自分への評価まで決めてしまう」という点だと思います。

そして一旦その評価が下ってしまうと、それを覆すことはとても難しいのです。

自分自身は何も批判していないし誰も攻撃していないのに、ただ黙って勉強しているだけで「暗い」「ガリ勉」「点取り虫」などの評価が確定してしまうのです。

現在は若干違っているのかもしれません。子どもは勉強嫌いで遊びが好きという見方も時代錯誤のステレオタイプなものかもしれません。

もし、勉強の能力も才能の一種として子どもや教員の間で好意的に捉えられているなら、それは喜ばしいことだと思います。

どの分野における才能でもそうですが、本人が好きでやっていることや一生懸命努力して結果を出したことに対し、他人が批判したり揶揄したりしてその成長を阻害する権利はありません。

子役として人気を博した女優の芦田愛菜さんがこの春、難関中学に合格したことを多くのメディアが取り上げました。

すでに大学進学まで予想しているみたいですが、本人にとってプレッシャーにはならないのでしょうか。偏差値だけで進学先を選んでいる訳ではないのかもしれないのに。

4月になれば、また次の世代が受験生となって残り約10カ月の戦いに挑むでしょう。子どもたちには、なんのわだかまりもなく勉強に励んでほしいと思います。

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via:現代ビジネス

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