新年度が、4月から始まります。
仕事も勉強も1年生として新しく学び始める人も多いと思います。
「教わる」側は覚えることが多くて大変ですね。
知らないことを立て続けに教えられても簡単に頭に入らないものです。

そして、さらに大変なのが「教える」側。
理解されなければ教え方が悪いとか説明が分かりにくいとか偉そうとか、説明のスピードが速い、とか、自分の理解力の欠如も棚に上げて真剣に学ぼうともしないで教える側に原因を押し付けるなんて甘ったれるのもいい加減にしろ、という態度で教えてもいいのでしょうか。

違いますね。
私はそんな風に考えたこともありません。

教えるとはどういうこと?

自分の持っている知識や考える方法を、自分が経験した道順に従ってそれをならうように相手に説明する行為、ではありません。

教えるとは、「教わる側が自分なりの考え方で問題の回答に至る方法を自分で発見することができるよう、教える側がお手伝いする行為」だと思います。

ですから、一番理想的な教え方とは、「なるべく教えないで教える」ということになります。
これは、私が塾の先生だったころ、先輩の先生から教わった理想的な教え方の受け売りです。

どんなことであっても、人にものを教える機会があれば、私はいつもこの方法を参考に一緒に考えながら教えます。
もし最後まで相手に伝わらなかったら、それはそれまでのことです。
自分に力がなかったものとして諦めます。

教え方のあれこれ、上手な教え方と下手な教え方

上手な教え方って、どのようなものを言うのでしょうか。

先ほど少し書きましたが、あまり細かく説明しすぎないことも大事です。
いきなり全部こと細かに教えられても、そのために必要となる基本的根本的な概要すら理解していないのだから、理解するのは難しいでしょう。

教わる側の気持ちを考えながら、「どう説明したら分かりやすいだろう」「何を知りたがっているのかな」という具合に、相手本位で考えていくことが大切です。

では教え方の下手な人は、どんな風に教えているのでしょうか。
それは、上手い人の逆を考えればいいわけです。

つまり、自分本位な人が自分の好き勝手に一方的な説明をして終わる、というものです。
最もダメな方法は、自分が物事を習得するに至った学び方を、教わる側の能力も鑑みず、そっくりそのまま押し付ける教え方です。

自分はこの方法で理解できたから、相手もきっと同じ方法で理解できるに違いない」などと、期待してはいけません。

自分と他人は違うのです。

自分自身でうまく行った方法が誰に対しても当てはまるものだと一方的に決めつけてしまうなんてあまりにも傲慢です。

求められる教え方とは

まず、お互いは「違う」のだと理解しなければいけません。
相手は、自分と同じようには考えないのだということです。

また、これは日本人など儒教の文化がある地域に住む人々に特有なことかもしれませんが、教える側が「上」、教わる側が「下」、のような意識を持ちすぎる点も、ちょっと無駄な概念かなと思います。

日本人は「先生」という言葉に過敏に反応します。

教わる側にとっては知識を与えてもらう相手ではありますが、舞台が違えば教える側と教わる側が入れ替わることも頻繁にあるわけです。

教える人も教えられる人も、対等の立場にあると考えるべきです。

そもそも、教えることに向いている人とは、どんな人なのでしょう。
大きな声で話すゆっくりしゃべるわかりやすく説明する、などは、基本的な条件でしょう。

あとは、相手主体の考え方ができる相手の気持が分かる、などが大事な条件となるでしょう。
さらにいえば、自分に自信のない人の方がいいかなと思います。

「こんな説明で良いのかな」
「これで分かってもらえるだろうか」

くらいに下手(したて)に出られる人のほうが、勉強熱心に教え方のノウハウを学んでいくだろうと思います。
教え方が上手になるためのポテンシャルが高いのです。

さらに、教える側は少しずつ説明し、その都度の確認作業を怠らないことです。
そして、実践させます。その後フィードバックし、要点をまとめたら再びそこからさらに先に進む、という地道な作業を繰り返します。

こういうことができる人なら、きっと良い先生になれるでしょう。

とはいうものの、教わる側に強い自己管理能力と高い目的意識があれば、自分で教材を選んで自主的に学び習得していくもので、実は自主学習できる人ほど強い人はいません。

その場合、先生はいらないのです。

教わる側も、自分に厳しくなってください。その点を踏まえたうえで、上に述べた注意点を踏まえている先生から教われば、早い段階で良い結果が出るに違いありません。

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